分かち合いと共感、許しの世界を描く作家「吟鳥子」293 Pt.

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育児放棄した母親を身限り、徳島へ向かうロリータファッションの少女「アン」と、着物姿で日々の暮らしを大切に慈しむ「アキ」。2人が出会い、そして自分の居場所を見つける物語。
いわゆる田舎生活ものだが、傷つき、苦しみ、それを表現する術を持たない「アン」が「着飾る事」で武装するという切ない心理に胸を打たれる。

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大戦中のヨーロッパのどこか。隠遁生活を送る元軍医の「ジャック」が偶然助けた少年には鳥の羽が生えていた。
「ジャック」に懐く少年、彼等は人類とは別の種族で、人と関わらずひっそりと生き延びて来た存在。しかし、一族の占い師「リヴァー」が人間「ジャック」との邂逅が一族を滅ぼすと予言する。
鳥の羽を戴く彼等の姿がとにかく斬新で美しい。大人達と子ども達の意見の相違、過去の記憶、やさしさとせつなさが同居するファンタジー。

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平安時代の京都。皇子、「八の宮」の元には「鬼」と呼ばれる子供達がおり、彼らはその雅で清らかな姿の裏で、秘密裏に「八の宮」の敵となる人物の暗殺を行う執行人であった……。
衣裳、表情はじめ、時代描写が美しく、詩の様なセリフ回しが心地よい。

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宗教を持たず「鎖の法」に仕える「鎖の国」の官吏「鎖衣（さい）」の「カドルト」と、「鎖騎士」見習いの「ラダン」。心正しく生きられない自分に絶望し、死にたがる「カドルト」を「ラダン」はいつも慰める。
人を繋ぐものとはなにか、しあわせとはどこにあるのかを価値観の違う者同士の目線から描き出す物語。収録されている『水の花』はそれを強く問いかける名作。

出典：吟鳥子@４月に１巻「きみを死なせないた… @gintoriko

遠い未来、コクーンと呼ばれる宇宙社会には、一般的な人類、いわゆる旧人類と、旧人類から偶然生まれる新人類「ネオニティ」というふたつの人種が存在した。「ネオニティは」特殊な体質を持ち成長が遅く、20歳だが10歳前後の容姿をしている。
電子管理された社会の中で運命の子供達が出会うボーイミーツガールスペースストーリー。現在「ミステリーボニータ」で連載中。4月14日に待望の1巻が発売される。