勇敢で心優しい主人公が魅力の『ジャングルの王者ターちゃん♡』69 Pt.

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作「徳弘正也」のギャグ・格闘の要素がふんだんに盛り込まれた少年マンガである。集英社「週刊少年ジャンプ」に1988年15号から1990年26号まで連載され、1990年27号から1995年18号までは『新ジャングルの王者ターちゃん♡』と改題して連載された。タイトルが変更された後まで含めると、7年に渡る長期連載となった。また、「ジャンプコミックス」より20巻の単行本が発行されたほか、本作を原作としたテレビアニメやゲームもつくられた。

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物語の舞台となるのは、今をさかのぼり、「動物の楽園」と呼ばれていた頃のアフリカ。主人公の「ターちゃん」が、持ち前の人並み外れた身体能力と正義の心で、周りの動物たちや人間たちの協力を得ながら平和を守る日々の出来事が描かれている。

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「ターちゃん」は超人的な反射神経と筋力、人並み外れた五感、「動物パワー」と呼ばれる特殊能力を持っているが、妻の「ヂェーン」から指示を受けて家事や食料の調達、ガイドの仕事をしている。そのように、ただ強いだけではなく、妻には弱い所や、どこかとぼけた所も「ターちゃん」の魅力である。

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当初の路線は、アフリカのジャングルを舞台とし、「ターザン」のパロディとしてのギャグマンガであったが、途中から連載ページ数を増やし、改題。また、従来の一話完結式のギャグ路線から、長編バトル路線へと変更した。しかし、完全なバトル物語となったわけではなく、バトルの合間にも、やはりお得意のギャグ要素が随所に盛り込まれている。そのギャグは主に下ネタが多いという点、読者を選ぶ作品とも言えるが、スケベでありながらも勇敢、そして平和を愛する優しい「ターちゃん」に、人間的な魅力を感じた人も多くいたことだろう。もちろんファンにとっては下ネタギャグも大きな魅力である。