基本的に1~6話程度の長さで綴られる短編作品集。ジャンルは様々だがSFの流れを汲んだ系統がやや多いかもしれない。作品は現在もcomicoにて連載が続いている。ストーリーもさることながら、作画もまた独特の雰囲気で、作風にとてもマッチしているのではないだろうか。
comicoにて毎週日曜日23時頃に更新されるマンガ、『遠くの日には青く』。原作は世叛が、作画は西造が担当する。現在2巻まで発売されているcomico発の人気作の魅力をお伝えしたい。
出典:Amazon.co.jp
基本的に1~6話程度の長さで綴られる短編作品集。ジャンルは様々だがSFの流れを汲んだ系統がやや多いかもしれない。作品は現在もcomicoにて連載が続いている。ストーリーもさることながら、作画もまた独特の雰囲気で、作風にとてもマッチしているのではないだろうか。
comicoに数ある作品の中から、この『遠くの日には青く』にたどり着くに至った最初の要因は、西造の描きだず少女の絵だった。柔らかく優しい雰囲気で、ともすればじっと見入ってしまいそうなほど印象的だった。そして次に心を掴まれたのがストーリー。現在公開されている作品の一番古いタイトルは「二分遅れ」という双子の姉妹のお話。最後のシーンの姉の気持ちはいったいどんなところから来ているのか、とても想像を掻き立てられるものだった。寂しさ? 嫌悪? 愛情? きっと読み手によってそのシーンの色は違って見えるのだろう。その不思議さに、すっかり心とらわれてしまったのだ。
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『遠くの日には青く』の中には様々なジャンルのお話がある。4話目の「なつめちゃんと僕」は、その後9話の「なつめちゃんと小人さん」、22話の「なつめちゃんとお母さん」と続くホラーシリーズ。静かな作風で背筋が少しゾクッとするような、和製ホラーの雰囲気を持つ。15話の「プリムラ」は、舞台を広い宇宙とする(この時点では)SF作品。テーマは”白”ということで、作中の少女らの髪や服などは白で統一され、これもまた、独特の雰囲気を演出するのに一役買っている。その後、20話の「プリメラ」、41話の「プリミエラ」などと続いていき、2巻に掲載された。7話に登場した「白雪姫と女王様」は誰もが良く知る『白雪姫』をモチーフとした作品。出だしはお決まりの「鏡よ鏡……。」のセリフでスタートするのだが、その後の展開が予想だにしない方向性で笑わせてくれる。深く考えずに楽しく読める作品だ。
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