家に猫がいるだけで何かが起こる。猫は自由気ままに、家の中で遊び回る。時に猫はとんでないことをしでかすこともある。それでも、猫は可愛いく、可愛いは正義だ。そんな猫との日常が描かれた5つの猫エッセイ作品を紹介。
主役は猫ちゃん!? 猫との触れ合いを描く「猫エッセイ」漫画を紹介!
出典:小学館
家に猫がいるだけで何かが起こる。猫は自由気ままに、家の中で遊び回る。時に猫はとんでないことをしでかすこともある。それでも、猫は可愛いく、可愛いは正義だ。そんな猫との日常が描かれた5つの猫エッセイ作品を紹介。
出典:小学館
ギャグ漫画家・唐沢なをきが描く猫観察ギャグ漫画。締め切りに追われて、すぐにでも原稿を仕上げなければいけない漫画家「俺(作者)」は、ピンチの状況でも、目の前の「ねこにゃん」の可愛さには敵わず、翻弄される。唐沢家にやってきた子猫の自由奔放な振る舞いに、日々振り回される作者と奧さんの日々を描いたギャグ感が強いエッセイ漫画。
猫の可愛さに抗うことができない作者が描く、猫エッセイギャグ漫画。猫の行動が面白いのは勿論、猫を可愛がり過ぎてしまう自分たちの可笑しさを切り取って笑いに変えるのは、ギャグ漫画家・唐沢なをきならではだ。作中では、猫のことを「ねこにゃん」と呼んでいる。唐沢家のねこにゃんの行動は、特筆すべきところがあるわけではない。猫を飼っていれば起こるであろうことばかりだが、ねこにゃんの行動に夫婦そろって翻弄されてしまう可笑しさが、ふんだんに描かれている。全篇カラーページで描かれるギャグ満載の本作は、猫エッセイの新境地と言えよう。
出典:集英社
アンソロジー「猫本」への寄稿や、スコティッシュフォールド「ブンたん」との耽美的な生活を漫画化した「そろえてちょうだい?」を発表しており、愛猫家と知られている、漫画家・いくえみ綾の猫エッセイ漫画。本作は、ホーム社の公式サイトで連載されていたウェブ漫画「月刊いくえみ綾の猫マンガ(仮)」をまとめたコミックス。いくえみ家の歴代愛猫たちとの悲喜こもごもの思い出話が詰まった作品。
漫画家・いくえみ綾が最初に飼った猫・キヨ(♂)との物語から始まる猫エッセイ漫画。多くの猫を飼ってきて、自身のコミックスの巻末おまけページにも猫の話を描くほどの、超が付く猫好きな作者が、かつて飼っていた猫たちを思い出してエッセイにしている。作者は「昔のことなので思い出せていない部分があるかも?」と、作品の前書きで語っているが、かなり鮮明に、その時々に飼っていた猫たちとの思い出が描かれている。特に鮮明な記憶を伴っている話には、無類の猫好きならではの視点があり、ほっこりさせられる。猫好きならば共感を抑えられない作品だ。
出典:集英社
「ワカコ酒」の作者・新久千映が描く、猫愛純度2000%の超本気エッセイ漫画。事故で飼い猫・スーを亡くし、寂しい日々を送っていた作者は、姉夫婦から野良の子猫がたくさんいる場所を教えられると、すぐさまカゴを持ってその場所に。食事に釣られて顔を出した食いしん坊の子猫を連れ帰り、せんちゃんと名付けて飼う事にする。ところが、この可愛い子猫・せんちゃんは、とんでもない暴れん坊さんだった!?
本作は、拾ってきた野良の子猫・せんちゃんの面白すぎる日常から始まる猫エッセイ漫画だ。母猫の乳首に吸い付くように、強く作者の指に吸い付いてくるせんちゃんの姿にメロメロになる作者だが、その甘えっぷりのすさまじさが面白い。せんちゃんがじゃれることで、作者は容赦なく傷だらけになっていく。猫を飼いたいと思っている人に、希望と恐怖を与えるかもしれないほどだ。元は野良猫だったせんちゃんが、次第に飼い猫としてなじんでいくだけでなく、家の中で自由に振る舞うさまは、猫好きにはたまらない。笑えるポイントもたくさんあり、幅広い人に楽しめる作品だ。
出典:小学館
2008年に映画化され話題となった大島弓子の猫エッセイ漫画『グーグーだって猫である』の続編。生と死はいつも隣り合わせであることを教えられる、愛猫との喜びと悲しみにあふれた生活を描く。亡くなってしまったグーグーとテンミケ、そしてクロ。左目に障害がでたタマ、グーグーと同じような行動をするキジタローといった、それぞれの個性がはっきり違って面白い猫の日常と作者のふれあいを描いている。
家猫が11匹、家の周りにいる外猫が5匹と、猫に囲まれた生活を送る大島弓子の日々を描く猫エッセイ漫画。『綿の国星』ほか、柔らかいタッチの絵柄が特徴的な作者が描く日常には猫愛があふれている。本作は、東日本大震災があった2011年から始まっている。前作の主人公・グーグーが亡くなり、タマは目の病気で眼球を摘出することになってしまう。お話の冒頭から、猫の健康の話が続く。猫たちの日々の行動の面白さに気がついたり、いつもと様子が違って病院に駆け込んだり、作者が猫と過ごす日々がふんわりと感じられる素敵な作品だ。
出典:マンガペディア
ホラー漫画家・伊藤潤二が新境地を開拓したお笑い猫漫画。ホラー漫画家である作者は、結婚を機に新築の一軒家を購入。奧さんと2人きりの新婚生活が始まると思いきや、家に送られてきたのは大きな猫タワー。奧さんが実家で飼っていた猫・よんも、一緒に住むことになったのだ。そして、よん1匹では寂しいだろうと、新たに子猫・むーを迎え入れることになる。
ホラー漫画家が描く猫エッセイ漫画なので、絵柄もホラー作品タッチのまま描かれている異質な作品。作者には猫を飼った経験が無く、まるで未知の生き物と接する雰囲気が、ホラータッチで描かれている。作者はかなり神経質なタイプのようだが、奧さんが猫を上手にじゃらしていく様を見てうらやましがるシーンが面白い。猫エッセイを書く漫画家は大抵猫好きと相場が決まっているが、本作は猫好きではない作者が仕方が無く猫と同居することになり、その結果、猫の可愛さにやられていく様をホラータッチで描いている。超異色作品と言えよう。
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