脱衣で男性アイドルの価値が決まる世界で、かつてトップアイドルグループに所属していた2人がユニットを組み、トップを目指していく青春アイドル漫画。観客の前で、いかに「DTI(脱衣のこと)」し魅了することができるか、日夜アイドルたちは研究を重ね、互いに切磋琢磨していた。アイドルたちのNO.1を決める「偶像戦争」で優勝したグループ「PJ(パーフェクトジュエル)」のセンターを務めていた緋ノ瀬灯(ひのせあかり)は、ステージの最中突然脱げなくなってしまう。アイドルの価値無しと言われた灯は、強制的にグループを脱退させられてしまうのだった。
普段服を着ているからこそ、脱いだ時にときめきを覚えるというのがギャップの道理である。本作での男性アイドルの価値は、脱衣という、かなり特殊な世界だ。ちなみに女性アイドルの脱衣は禁止されており、脱ぐのはもっぱら男性アイドルである。女性が男性の裸を見るのも、美しい裸であればやはり楽しいのであろう。本作でもファンはアイドルたちの脱衣に熱狂しているが、現実世界でもアイドルのちらりと見える素肌に黄色い声が上がる。極端におかしな世界というわけではない。脱衣と言っても自分で脱ぐわけではなく、脱衣能力者という特殊能力を持つ者が、アイドルたちを脱がせる役目を負っているのだ。謂わば脱衣担当のプロデューサーのようなものであるが、きれいに脱衣するには信頼関係が欠かせない。そういった意味でも、アイドルと脱衣能力者は運命共同体と言えるだろう。本作で表現される脱衣を一言で表現すると、スタイリッシュ。豊かなバリエーションを見ていると、実は脱衣とは奥深い世界なのかもしれないと思える。
仮面の和服美女に勝てば借金完済、負ければ全裸という崖っぷちの脱衣麻雀勝負を描いた麻雀エロス漫画。20歳の看護師・小林雪は、ホストクラブに通うために多くの消費者金融会社で借金を重ねていた。返しきれなくなり、自己破産の手続きを進めていたところ、借金をしていた会社の美女から、ある勝負を持ちかけられる。それは、借金返済を懸けた麻雀勝負だった。大相撲の千秋楽が終わった次の日の夜、金持ちの男たちが集まる秘密クラブの催しとして行われる、脱衣麻雀。雪は困惑しながらも、その日のみ女性も上がれるという土俵で、一対一の麻雀勝負に挑むのだった。
脱衣麻雀は男の浪漫である、とは作中に登場する言葉だ。負けた者が服を脱ぐというシンプルな罰ゲーム的なものが設定されている。男性仲間のお遊びでも脱ぐことはあるだろうが、やはり見ものとなるのは女性の脱衣だろう。本作では男性と女性ではなく、女性同士の戦いが繰り広げられ、その舞台は大相撲の興行が終わった翌日の両国国技館。土俵の上に麻雀の卓が置かれ、一対一の勝負が行われるのだ。取り囲むのは、仮面で目元を隠した男性たち。満員御礼といった盛況っぷりで、いかに脱衣麻雀が男の浪漫を掻き立てるものなのか、鳴りやまぬ歓声からも伝わってくるだろう。雪以外にも自身の借金返済を懸けた勝負に挑む女性が登場するが、全員何らかの衣装を着る。ナース服やセーラー服、メイド服と特殊なコスチュームというところも、フェチ心をくすぐるポイントだろう。敗者たちが脱ぐときの表情も見逃せない。
完璧な美少年ながら実は重度の露出狂という主人公の、スリリングな日常を描いた露出コメディ漫画。白鳥飛(しらとりかける)は、都内屈指の進学校に通う男子高校生。成績優秀で運動神経抜群、端正な顔立ちで父親は外交官という、絵に描いたような完璧なイケメン。まさにパーフェクトな飛だが、実は重度の露出狂という隠された一面があった。全裸になり、公共の場である校舎内を歩くという行為に快感を覚えた飛は、日々放課後の校舎を全裸で疾走している。いつものように全裸を堪能していた飛だが、偶然女子生徒にその姿を見られてしまう。
服を着ること自体にストレスを感じるからと、家では全裸で過ごすという裸族が一定数存在している。しかし、公共の場で服は絶対に着用しなければならないもの。脱いだら爽快感を味わえると想像しても実行するのは難しいだろう。爽快感が得られるとしても、社会的な意味で人生が終わる。そんな危険な行為を実行に移し、異常なまでの快感の虜になってしまったのが飛である。完璧少年のストレス解消法なのかといえばそうでもなく、単純に生まれ持った嗜好にドストライクしているのが表情でわかる。ちょっと赤らんだ頬にうっとりと閉じられた瞼。一目で恍惚の表情とわかる。日々全力で全裸を堪能している飛であるが、放課後の校舎に誰もいないわけではない。生徒も先生もいるので緊急事態が発生するのだが、その回避方法として顔を隠して局部を隠さずという斬新なスタイル。必死に自分の趣味を隠している飛だが、実はギリギリのスリリング感も楽しんでいるのかもしれない。
女性用のパンティを頭にかぶることで超人的な能力を発揮し、正義の味方として戦う男子高校生の活躍を描いた変態アクションコメディ漫画。色丞狂介(しきじょうきょうすけ)は高校1年生で拳法部のエース。刑事だった今は亡き父親の血筋か正義感が強く、困った人を見過ごせない。ある日狂介は不良に絡まれていた同級生の姫野愛子を助ける。後日、拳法部のマネージャーとなった愛子に好意を抱く狂介。そんなある日、偶然銀行にいた愛子が銀行強盗事件に巻き込まれてしまったことを知り、なんとか助けようと試みる。2013年、2016年に実写映画が公開。
変態仮面は正義の味方である。パンティを顔面にかぶり、網タイツにほぼ全裸。パンツは一応はいているのだが、パンツの両端を引っ張って肩にかけたレスリングスタイルになると、股間を覆っているだけの代物になってしまう。ちゃんと隠れているのは、股間と顔面だけ。まさしく変態ではあるのだが、何度も言うが正義の味方である。正体は狂介なのだが、彼が変態仮面になってしまうのには、両親の血筋が関係している。刑事をしていた正義感溢れる父親と、SMクラブの女王様をしていた母親。そんな血が混じりあい、どちらの特性も色濃く出た結果、変態仮面が誕生したのである。変態仮面の戦い方はとにかく身体を張っている。拳法のような技を駆使している場面もあるが、股間を主張したポーズがやたらと多い。必殺奥義は股間がダイレクトに当たる技で、それまで爆笑していた強盗もこれには真っ青である。どこからどう見ても変態だが、正義の味方。一風変わった正義の味方の活躍を、強靭な「おいなりさん」共々見守りたい。
カードゲームが趣味の主人公が平行世界に召喚され、カードになってしまった同級生とともに、カードバトルに挑んでいく美少女カードバトル漫画。町田学はカードゲームが趣味の男子高校生。サークルで活動していたが、サークル内でいじめに遭い、追い出されてしまう。それを機にカードゲームを卒業し、受験勉強に専念しようと思っていた矢先、空から全裸の美少女が降ってきた。別次元からやってきたという少女リイスは、学に自身の代理としてカードゲームで戦ってほしいという。そしてその場にいた同級生、小山田桜(おやまださくら)も巻き込まれ、学のカードになってしまうのだった。
全裸の美少女が登場時に空から降ってくるのだが、本作における脱衣の本題はそちらではない。カードバトル「ふだじょ」が行われているときに脱衣が発生するのである。カードゲームには様々なルールがあるが、ふだじょは実体化する美少女のカード同士を戦わせ、勝負を有利に進めるために、戦闘者がここぞというタイミングで様々な行動や効果起こすカードを出す。戦意を喪失させることが勝利条件なのだが、このときのふだじょたちかなりの脱衣状態なのだ。冒頭に登場するバトルでは、柔道で戦っていたが、ハプニングカードにより道着が脱げて下着が見えたり、ハプニングどころではない騒ぎに。戦意喪失やむなしというくらい、豪快な脱げっぷりである。学はふだじょで戦っていくことになるのだが、憧れの同級生である桜が手持ちのカード化してしまった。脱がせてうれしいような、脱がさないように頑張らなければならないような。脱衣バトルでの学の胸中は複雑である。