『刀剣乱舞-花丸-』刀剣男士便覧「乱藤四郎」61 Pt.

刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたアニメ『刀剣乱舞-花丸-』に登場する「刀剣男士」たち。刀を男性として擬人化することで女性から多くの支持を得て、そこから実際の刀に対し興味をもつ“刀剣女子”が生まれるきっかけにもなった。そんな人気アニメでもある『刀剣乱舞-花丸-』のキャラクターを、実際の刀の情報と合わせて紹介する。

戦装束は「粟田口」揃いの紺色軍服をベースにしてはいるものの、「乱」の場合はスカートで、裾や袖口にピンクのフリルが施され、細い脚には黒のニーハイソックスを合わせている。内番服も揃いの白シャツであるが、袖にはフリル、短いスパッツにニーハイソックス、洒落たブーツといった装い。長い薄桃色の髪は赤いリボンで結い、透き通るような水色の瞳は大きくくりっとしていて愛らしい。見た目と違わず可愛いものが大好きで、一見女の子のようであるが、れっきとした「刀剣男士」。要は「男の娘」である。作中で「同田貫正国」は当初、その愛くるしい容姿に、男か女か混乱していた。また声も非常に可愛らしいが、声優はきちんと男性が務めている。

号：「乱藤四郎（みだれとうしろう）」
刀長：七寸四分半（約23.9センチ）
刀工：「粟田口吉光」
制作時期：鎌倉時代
主な元所有者：「細川勝元」、「足利将軍家」、「朽木元綱」、「豊臣秀吉」
保存場所：個人蔵

「直刃」が多い短刀作りの名手「吉光」の作にしては珍しく、刃文に乱れ（乱れ刃）があることが名前の由来。個人蔵のため長らくその姿を見ることはなかったのだが、2016年に限定の特別展示がされた。アニメ『刀剣乱舞-花丸-』だけでなく、コンテンツ自体が有名になり、刀本体にも興味が向けられたことが大きく、もしかしたら今後も目にする機会があるかもしれない。現在は重要美術品に指定されている。