物語の主人公はカワイイ幼女、月見里日向(やまなしひなた)。
彼女は6歳の保育園児で見た目は普通の幼女。しかし、彼女はちょっと…いや大分変った子。実は彼女の中には三芳(みよし)とよという88歳のおばあちゃんの魂が入っていたのだ。
ある日交通事故にあったおばあちゃん。
これでお迎えが来たな、とあの世に逝ったはずだったのだが、気が付くと病院のベッドの上。しかも生まれたばかりの赤ちゃんとなっていた。
幼女の身体に老女の魂、かくして、とよばあちゃんはひなたとなり、保育園でちょっと変わった日常を送る事になったのだった。
月刊コミックゼノンにて連載中、コミックは最新第2巻まで発売中。
ひなたの心は老女といってもやはり保育園児。
生まれる前から世話焼きおばあちゃんだった彼女は、同い年の幼児たちの世話を焼いてしまう。問題解決にはもちろんおばあちゃんの知恵袋。
当然まわりの大人たちからは、変わった子だと思われている。自分が幼女であることを度々認識して、普通にしなきゃと思うひなたなのだが、自然と米寿の知恵を披露してしまうのだった。
一人称はオレ。
はなし言葉は方言丸出し。子供たちの世話を焼き、保育園の縁側でお茶を嗜む。それがひなたの日常なのだ。
自分が生まれ変わり、保育園に通っているのは認識しているひなただが、何故自分が生まれ変わったのかという事は考えた事がなかった。
そんなひなたの前に現れたのが、同じ保育園に通っている咲夜(さくや)。
いつも大人しくて一人でじっとしている咲夜。ある日ひなたに話かけてくる。
「…あんたもそうなんだろ?
あんた どこで死んだ誰なんだい? 」
咲夜が言うには、生まれ変わったのには何かしらの理由があるというのだ。
産まれて6年そんな事を考えた事もなかったひなたは、自分が生まれ変わった理由を探し始めるのだった。
一見すると単純なコメディに見られがちだが、なぜ生まれ変わったのか考えるところなどはかなりぐっと来る。
まったりほっこり、そして時にしんみりとするひなたの日常をぜひ楽しんでみてほしい。