「はたらく」姿は人それぞれ!お仕事漫画オススメ5選110 Pt.

世の中にはさまざまな職業があり、はたらく人々は、それぞれの役割を果たし社会を支えている。その、はたらく者の中には細胞や魔王様といった人ならざるものも。ユニークな場所で己の仕事を全うする姿が興味深い、一風変わったお仕事漫画を集めた。

作成日時:2019-06-29 15:00 執筆者:マンガペディア公式

「はたらく」姿は人それぞれ!お仕事漫画オススメ5選

出典:講談社


『はたらく細胞』

『はたらく細胞』

出典:講談社

人の体内を舞台に、さまざまな細胞たちが働く細胞擬人化漫画。とある人間の体の中、赤血球たちは日々の仕事である酸素の運搬をするため、今日も体内を走り回っている。体内へは細菌やウイルスがたびたび侵入し赤血球ら細胞を襲うも、外敵駆除を仕事とする白血球(好中球)が、身を挺して体と細胞たち守っていく。2018年7〜9月にかけてテレビアニメ化。スピンオフ作品も多い。

本作で主に描かれているのは、免疫系の細胞たちの働きぶりだ。酸素を運ぶ役割を担う赤血球たちは、24時間365日休みなく働き続けている。それに対し、体内にウイルスや細菌が侵入すると慌ただしさが増すのが、生体防御に関わる白血球やキラーT細胞、マクロファージたち。外敵と死闘を繰り広げ、次々に仲間が倒されていく中、返り血を浴び、自身が傷ついてもなお立ち向かっていく姿には脱帽だ。風邪をひいた時に鼻水が出ると「困ったなあ」と思ってしまいがちだが、彼らが働いてくれている証拠だと考えれば感謝の気持ちが湧いてくるだろう。彼らの働きと共に花粉症や熱中症などが起こる仕組みについても知ることができるため、免疫系について楽しみながら勉強することもできる。人は一人では生きていけないと言うが、自分のものだと認識している体も誰かに生かされていることを実感するはずだ。


『はたらく細菌』

『はたらく細菌』

出典:講談社

『はたらく細胞』のスピンオフ作品で、細菌たちを主人公にした擬人化漫画。舞台は、とある女子高校生の体内。その腸内では、善玉菌と悪玉菌、日和見菌という3タイプの菌による激しい陣取り合戦が日夜行われていた。宿主が若いせいか、肉ばかりを食べ野菜の投入量が少ないと、腸内では悪玉菌が優勢になりがち。善玉菌たちは宿主の食生活改善を願うしかないが、その間にも、宿敵・悪玉菌は、我が世の春とばかりさらに勢力を拡大していく。

腸内で働いているのは、善玉菌と悪玉菌、日和見菌で、その数500兆以上。それぞれが己の勢力を増すべく戦いを繰り広げている。勝負の行方を決める鍵となるのは、宿主の食生活だ。野菜や果物を食べると善玉菌が増え、肉やケーキばかり食べていると悪玉菌が増加し体によくない物質が出される。その上で状況を左右するのが、両者を比べより優勢なほうに加勢する日和見菌の動きだ。おしゃれJK食に手を出した宿主が、グリーンスムージーを摂ったことで善玉菌が盛り返す様子は、いかにも女子高生らしく面白い。自分が起こしたアクションにより、体内にどのような変化が起こっているのかが視覚的に分かると、体によいものを食べなければと思うようになるはず。菌たちが美少女やイケメンとして描かれているので、その気持ちはなおさら強まるに違いない。


『あそこではたらくムスブさん』

『あそこではたらくムスブさん』

出典:小学館

ゴム会社を舞台に、理系女子と営業部男子の恋愛を描くお仕事ラブコメディ。砂上吾郎(さがみごろう)は、湘南ゴム工業株式会社営業企画室に所属するサラリーマン。社内で一目ぼれした結(むすぶ)さんが所属する総合開発部と関わることになり、内心ときめきが止まらない。さっそく挨拶を交わすが、クールかつ無表情な結さんの対応ぶりに軽くへこむことに。さらに彼女から、開発に携わっているというコンドームの試作品を手渡され動揺する。

性に関連する話はどことなく気恥ずかしさを感じさせる。ましてや意中の女性が、コンドームの開発に携わっているとなれば、ドギマギしてしまうのも致し方ないだろう。吾郎が気にかけている結さんは、商品の開発に真面目に取り組んでいる。新商品のネーミング会議でも臆することなく意見を出し、男性に使用感を訊ねる姿も真剣そのものだ。商品が商品だけに、吾郎でなくとも驚きを覚えるが、仕事に情熱を注ぐ結さんの姿はカッコよく、そして可愛らしい。作中には製品の製造工程も詳しく記載されており、避妊具が人の身体を守る医療機器としていかに精密に作られているかを改めて知ることもできる。


『はたらく魔王さま!』

『はたらく魔王さま!』

出典:KADOKAWA

現代の東京を舞台に、異世界からやってきた魔王と勇者が騒動を巻き起こす日常ファンタジー。魔王群を率いる魔王サタンは、聖十字大陸エンテ・イスラ征服を目前に控えていた。しかし、女勇者エミリア・ユスティーナら勇者一行が現れ、魔王群を撃破。追い詰められたサタンは、腹心の部下と共にゲートをくぐり、異世界への撤退を余儀なくされてしまう。彼らが辿り着いたのは、魔力が信じられなくなっている日本だった。原作は、和ケ原聡司の同名ライトノベル。2013年4〜6月にかけてテレビアニメ化。スピンオフ作品『はたらく魔王さま!ハイスクール!』もある。

何のために働くのか、人と魔王、さほど差が無いようだ。異世界からやって来た魔王と部下のアルシエルは、東京都渋谷区笹塚にあるボロアパートに住んでいる。魔王が、真奥貞夫(まおうさだお)という戸籍を取得して働いているのは、「マグロナルド」というファストフード店。現在はアルバイト店員だが、正社員になることを目指している。それは、日本でお金を稼ぎ、社会的地位を手に入れ、元の世界に戻るという目標があるから。もともとの性格なのか、目標があるからなのか、人の上に立つ魔界の王だったにもかかわらず彼の接客態度は完璧だ。笑顔を絶やさずてきぱきと動き、アレルギーを持つ客の個別ニーズにも柔軟に対応する。勇者エミリアも遊佐恵美(ゆさえみ)と名乗り日本で働いており、こちらはコールセンターに勤務中。真面目に仕事をこなしているが、OL業の辛さも垣間見られる。2人の仕事風景の対比も面白い。


『はたらくすすむ』

『はたらくすすむ』

出典:講談社

定年を迎えた男性が風俗店の新人ボーイとしてアルバイトデビューするお仕事ヒューマンドラマ。長谷部進は、下着メーカーの営業として働き、定年退職を迎えた66歳の男性。妻に先立たれ意気消沈する様子が、娘・美織に煙たがられていることに気付き、顔を合わせないで済むようアルバイトを始める。清掃員のアルバイトに応募した進だったが、職場は裸の男女がひしめき合う風俗店だった。進は、カルチャーショックを受けながらも自身の仕事を全うしようと決意する。

勤続40年、サラリーマンとして真面目に働いてきた進のアルバイト先は風俗店。新人ボーイとして働くことになったのは、ピンクサロン「世界観」だ。進は、低い仕切りしかない店内で男女が事に及んでいる光景に驚きを隠しきず嫌悪感を抱いくが、店の女の子たちが逞しく生きていることを知り、自分もしっかり生きようと思いを直す。ボーイの仕事は接客補助と掃除なので、女の子たちの事情を鑑みる必要はない。しかし彼は、彼女たちの事情に寄り添い理解しようと努める。新たな世界を知った進が、何を考え、何を得ていくのかに注目だ。


関連ガイド

ピックアップ

1.『愛がなんだ』『街の上で』恋愛映画の妙手・今泉力哉の制作手法とは-ヒットコンテンツの裏側に迫る

1.『愛がなんだ』『街の上で』恋愛映画の妙手・今泉力哉の制作手法とは-ヒットコンテンツの裏側に迫る

1.ヒットコンテンツの裏側に迫る - 興行収入130億円突破「劇場版名探偵コナン」を支える音楽とは【菅野祐悟】

1.ヒットコンテンツの裏側に迫る - 興行収入130億円突破「劇場版名探偵コナン」を支える音楽とは【菅野祐悟】

『ハイキュー!!』に登場するリベロ達!

『ハイキュー!!』に登場するリベロ達!

『Fate』シリーズを時系列順で振り返ってみよう!

『Fate』シリーズを時系列順で振り返ってみよう!

高身長女子と低身長男子の恋愛漫画!オススメ5選

高身長女子と低身長男子の恋愛漫画!オススメ5選

『名探偵コナン』でも話題!「公安」が題材の漫画

『名探偵コナン』でも話題!「公安」が題材の漫画

「うずまきナルト」の使用忍術一覧‼

「うずまきナルト」の使用忍術一覧‼

logo

いいね!・フォローしてマンガ・アニメのニュースを受け取ろう!