同じ会社の3人の女性にスポットをあて、「女」という重圧に縛られ、傷だらけで生きる女性たちの心情を描いた作品。全女性への応援歌とされている。
男性には分からないかもしれない女性たちのリアルがここにある。
連載終了、最終第5巻まで発売中。
現代日本、政治は「一億総活躍社会」と謳っているが、老若男女が社会で活躍できる世の中になっていないと成り立たない。男女平等。雇用機会均等法など、様々な政治的施策は取られてきたが、それでも尚、日本の社会で女性が働いていくのは大変なものなのだ。今由子の『女なのでしょうがない』は、現代社会で働く女性たちの姿を描く物語。
同じ会社の3人の女性にスポットをあて、「女」という重圧に縛られ、傷だらけで生きる女性たちの心情を描いた作品。全女性への応援歌とされている。
男性には分からないかもしれない女性たちのリアルがここにある。
連載終了、最終第5巻まで発売中。
今年31歳の彼女はキャリアアップを目指し仕事に打ち込む毎日。
趣味と言えば増えていく貯金額を眺める事。三十路を過ぎ、すでに自分の生き方が固まっている彼女には、これと言った悩みはない。
不満があると言えば女だからと自分の頑張りを認めてくれない上司。それに「結婚は? 子供は? 」と自分に求めてくる母親くらいのもの。
そんな何気ない毎日にさざ波を与えはじめたのが、中途採用で同い年のイケメン森田克実の存在。仕事だけでしか自分の存在意義を見出せない女の日常が変わり始める。
29歳、長身、貧乳、がさつ、口がわるくていわゆる女子力がかなり低い彼女。
少女漫画が好きで、特技は料理という彼女には夢があった。それはいつの日か自分の好きな相手が見つかり、お互い好き同士になって付き合う事。
三十路手前の彼女はその歳になっても少女漫画のような恋愛妄想から抜け出すことができないのだった。女性としてモテる努力もせず、このままの私を好きになってくれるそんな男性が現れることを望む。そんな日々を送る彼女の前に現れたのが、自宅マンションの隣の部屋に住む川村くん。
会社のトラブルで荒ぶる君島をなだめなから川村くんは言う。
ぼくは君島さんが好きですよ
このままの私を好きになってくれる人がここにいた。
もじもじする君島だが、川村くんは歳の差が倍近く下の中学生だったのだ。
23歳、自分がカワイイとわかっている、女子力がとても高い彼女。
仕事を頑張る気もなく、適当に仕事をして毎日定時で帰宅し、アフターファイブでオトコと遊ぶ日々。おもしろおかしく生きているように思える彼女だが、心にはぽっかりと穴があいていた。自分の存在意義がわからない。先輩の青木のように仕事に打ち込める力もなく、君島のように大きな心も持っていない。人間として薄っぺらい自分ができることと言えばGカップとアナを使ってオトコに胸を揉まれることくらい。努力することを諦め、オトコとのセックスでしか承認要求を満たせなかった彼女。だが厳しい上司の山本を誘った事から彼女の中で何かが変わり始める。給与も有休も貯蓄も順調に増えているという山本に反論しようとする風間に対し、さえぎるように山本は言う。
言っておくが全て俺が努力した結果だ
何一つ反論できない自分によぎる思い。私は何をしたいのだろう……。
現代社会で強く生きる女性たちの生き様が、厳しくも生き生きと描かれている『女なのでしょうがない』。
こんな女性ばかりではないが、こんなことを思っている女性もいるのだと気付かされる作品だ。
自分が嫌味な上司側の人間になっていないこと確認するのにも読んでみてほしい。
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