卓上の戦い! 頭脳スポーツ漫画特集49 Pt.

頭脳スポーツ漫画5選! 肉体の極限を追求するだけがスポーツじゃない! 

作成日時:2018-11-13 10:00 執筆者:マンガペディア公式

卓上の戦い! 頭脳スポーツ漫画特集

出典:小学館

カードゲームやボードゲームは「頭脳スポーツ」とも呼ばれる。欧州では17世紀頃から、スポーツの1種として認知されていたという。決まったルールがあり、少しでも身体を動かす競技は立派なスポーツなのだ。今回はそんな、肉体よりも頭脳が中心となる「頭脳スポーツ」漫画を紹介しよう。


『放課後さいころ倶楽部』

出典:小学館

本作はボードゲームやカードゲームを取り上げたホビー漫画だ。頭脳スポーツの中でも、特に「アナログゲーム」の魅力を紹介している。人付き合いが苦手で引っ込み思案な女子高校生・武笠美姫(通称・ミキ)。ある日ミキは、天真爛漫な少女・高屋敷綾(通称・アヤ)と出会う。その後、ミキのクラスに転入してきたアヤ。2人は、クラスメイトの大野翠(通称・ミドリ)と親しくなる。そして、ミドリがバイトしているボードゲームショップ「さいころ倶楽部」に入り浸るようになり、数々のアナログゲームに触れていく。

ボードゲームやカードゲームは、もっとも親しみやすい「頭脳スポーツ」だ。大人から子どもまで、誰でも楽しめる。中には、「モノポリー」や「マジック:ザ・ギャザリング」のように、世界選手権が開催されるものもある。本作では、メジャーなものからマイナーなものまで、様々な「アナログゲーム」が紹介されている。特に、「マラケシュ」「カタンの開拓者たち」のような、欧州系のアナログゲームが多く登場する。また、石川県の漁師町が発祥の「ごいた」をはじめ、日本の伝統的なアナログゲームも紹介されている。多種多彩なアナログゲームの魅力を描いている作品なのだ。主人公・武笠美姫たち女子高校生が、頭脳スポーツを通じて友情を深めていくエピソードが微笑ましい。本作は、新たな遊びの扉を開くきっかけになるだろう。


2人の主人公・天貴史と井川ひろゆきが、「代打ち麻雀」で共に戦う姿を描いたギャンブル漫画。井川ひろゆきは、論理的な思考と鋭い感性により、麻雀で荒稼ぎしてきた若者。ひろゆきは、とある雀荘で天と対戦する。勝負はひろゆきが優勢で進むものの、天貴史のあからさまなイカサマ技で大逆転を喰らう。この1件がきっかけで、親交が生まれる2人。天貴史と井川ひろゆきは、裏社会で「代打ち麻雀」という頭脳スポーツの世界に足を踏み入れていく。

打ち筋や場の流れを読み合い、点数差による駆け引きを行う麻雀。これは、立派な「頭脳スポーツ」である。麻雀には運の要素が多分に含まれる、実力差がそのまま勝敗に現れるわけではない。実際、麻雀のプロであるプロ雀師が、一般人との対局で敗れることも珍しくない。それが麻雀という頭脳ゲームの魅力の1つだ。ただし、2人の主人公・天貴史と井川ひろゆきが行うのは、裏社会の賭け麻雀だ。その運否天賦の部分は、逆に恐るべき要素となる。なにしろ億単位の金はおろか、命すら賭けられることのある世界なのだ。彼らが生きるのはシビアな頭脳スポーツの世界。ヤクザの代理として勝負をする、危険な代打ち稼業を行っていく。


トラウマによってチェスが指せなくなった天才少年が辿る、数奇な運命を描いた作品。チェスは世界中に愛好者がいる頭脳スポーツだ。中学2年生の主人公・犬伏黒六(通称・クロ)はチェスの天才だ。世界ユースチェス選手権に日本代表として出場したほどである。しかし、選手権でのある対局で敗北。それが原因で、「人と向かい合って座れない」というトラウマを抱えてしまう。そんなクロがある日、18世紀のウィーンへタイムスリップ。ヴォルフガング・フォン・ケンペレンという人物と出会う。この出会いをきっかけに、クロの運命は大きく動いていく。

チェスは競技人口が多い頭脳スポーツだ。欧州各国の新聞では、スポーツ欄で対戦結果を報じるほどである。まさに「頭脳スポーツ」の代表格だ。チェスと言えば、かつて世界最強の差し手であるグランドマスターが、コンピュータに敗北したことで話題となった。本作には、チェスを指す自動人形「ターク」が登場する。タークは、コンピュータの遠い祖先とも言えるもの。もっとも、実在したタークは、人間が中に入って動かしていたことが判明している。18世紀にタイムスリップした主人公・犬伏黒六(通称・クロ)は、タークの開発者と出会う。そして、タークの中に入り、チェスを指すことを命じられる。「人と向かい合って座れない」というトラウマを抱えるクロだが、タークの中でならチェスが指せる。新たな道を見出したクロは、世界最強の指し手を目指していく。


『或るアホウの一生』

出典:小学館

将棋のプロ棋士養成機関・奨励会に所属する主人公たちの、苦悩と成長を描いた青春群像劇。将棋は日本を代表する「頭脳スポーツ」だ。主人公・高以良瞬は、奨励会の三段リーグで戦う17歳の高校生。中学生で奨励会入りをした後、とんとん拍子で昇級を重ねてきた。だが、プロ一歩手前で勝てなくなる。敗北はとても悔しい。しかし、自分では活路を見出せない。師匠に相談しても、具体的な打開策はなし。そんな彼は思いきった行動に出る。

チェスと起源を同じくする将棋は、日本を代表する「頭脳スポーツ」だ。トッププロともなれば、高収入に加え、社会的にも一流として扱われる。しかし、プロになるための競争は実に過酷だ。全国から若い棋士が集まる奨励会でしのぎを削る。そして、一定の年齢に達するまでに四段に昇段しなければならない。四段、つまりプロになれるのは1年で数名程度。プロになれずに奨励会を去る者が多数なのだ。主人公・高以良瞬は、そんなプロの壁に直面し、悪戦苦闘の真っ最中。瞬は、真っ直ぐ頑張れば、自然にプロになれると信じていた。けれど、三段になって初めて現実の厳しさを知ったのだ。そこで瞬は将棋に人生を賭けるため、将棋以外のすべてを放棄することを決意する。厳しい頭脳スポーツである将棋の道をひた走る少年の生き様に感動させられる。


競技ポーカーに青春を捧げた高校生たちの熱い戦いを描く、正統派のポーカー漫画。ポーカーは日本でも人気となりつつある頭脳スポーツだ。主人公・二ノ岬凛は、内気な女子高校生。ある朝、ジュースを買おうとして小銭を落としてしまった凛。小銭を拾った少年からコイン当てゲームを仕掛けられる。凛は、見事に正解。この出来事をきっかけに、半ば強引に「ポーカー部」に勧誘されることとなる。

運の要素が強いギャンブルと思われがちだが、競技ポーカーの世界は奥が深い。ハンド(手札)による確率計算や、ブラフ(はったり)を交えた心理戦を駆使する競技ポーカーは、「頭脳スポーツ」である。しかも、ラスベガスで開催されるワールドシリーズの優勝賞金は、2018年度で880万ドル。テニスのグランドスラム大会をも凌駕する高額賞金だ。ポーカーのトッププレイヤーは、単なる運を超越した独自の勝ち筋を持っている。ポーカーにはいくつかのルールが存在する。中でも、本作で中心となるのはワールドシリーズと同じ「テキサスホールデム」だ。主人公・二ノ岬凛は、親の都合で転校を繰り返していて友達がいない。そんな凛が、ポーカー部への入部を機に個性豊かな仲間と出会う。そして、奥深い頭脳スポーツであるポーカーに魅了されていく。


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