小光先生の次回作にご期待ください。

小光先生の次回作にご期待ください。

水口尚樹の『明日にはあがります。』の続編。連載を打ち切られた漫画家と、彼を取り巻くアシスタントや編集者達の日常を描く。時折ギャグを交えつつも、真剣に作品に取り組む漫画家としての姿勢や、それを支える人達の生活が描写されている。「ビッグコミックスピリッツ」2014年34号から2015年30号にかけて連載された作品。

正式名称
小光先生の次回作にご期待ください。
ふりがな
こみつせんせいのじかいさくにごきたいください
作者
ジャンル
作家・漫画家
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あらすじ

第1巻

漫画家・小光栗夫は漫画雑誌「少年ゲルマン」での連載が終了し、事実上、無職の状態となってしまう。仕事がなくなってしまった小光は、これまでの忙しかった日々とのギャップからゲームなどに現実逃避をするが、少しずつ次回作への意欲を高めていく。そんなある日、小光は「少年ゲルマン」編集部の仲村ミチヨから、次回作の構想についての進捗を尋ねられる。同時に「少年ゲルマン」での連載を読んでいたという「少年フェニックス」の編集者・嵯峨野ハルヒサからは、ぜひ本誌で書いてほしいとの問い合わせを受ける。かつて自身のアシスタントであり、現在は漫画家としてデビューしている松井ユーキからアドバイスを受けた小光は、「少年ゲルマン」と「少年フェニックス」の両誌を掛け持ちをしてみようと考え始める。

第2巻

「少年フェニックス」で連載をする事になった漫画家・小光栗夫は、担当編集者の嵯峨野ハルヒサと共に作品を育てていく。少しずつ連載も軌道に乗り始めるものの、元来弱気な性格の小光は、いつどこで連載が打ち切られるのかと不安ばかりを感じていた。小光に少しでも自信をつけさせようと、嵯峨野は先輩漫画家と交流させたり、読者からのファンレターを見せるが、そのどれもが決定打とならず、小光は不安を抱えたまま連載を続けていく。そんなある日、小光のかつてのアシスタントだった松井ユーキ穂村アスカが、仕事の合間に小光の仕事場に現れる。久しぶりの再会に喜ぶ小光は、彼らがかけがえのない仲間であると同時にライバルでもあるという事に気づき、ようやく前を向いて仕事ができるようになる。

登場人物・キャラクター

小光 栗夫 (こみつ くりお)

漫画家の男性。漫画雑誌「少年ゲルマン」で「ときめき堕天使モモカ」という漫画を連載していたが、不人気のために打ち切られた。その後、紆余曲折を経て「少年フェニックス」の編集者・嵯峨野ハルヒサと出会い、同誌で「きらめき戦闘員ルリカ」の連載を開始する。作画に関しては一定以上のレベルにあるものの、極端な被害妄想の持ち主で弱気な性格のため、ふとした事からすぐに自信を喪失してしまう。 パソコンなどのデジタル機器に弱いアナログ人間で、作画は基本的に紙とペンで行うスタイルを貫いており、パソコンを使って作画を行う松井ユーキから呆れられる事も多い。

松井 ユーキ (まつい ゆーき)

漫画家の女性。かつて小光栗夫のもとでアシスタントを務めていたが、その後自身の作品が認められデビューした。現在は小光から独立して漫画家として活動している。作画に関してはパソコンやタブレットを駆使して書くスタイルであり、基本的にアシスタントは雇わずに一人で作画をこなしている。小光からしょっちゅう呼び出され、その行動に振り回される事も多いが、小光の事は自身を漫画家として育ててくれた先輩として尊敬している。

穂村 アスカ (ほむら あすか)

プロアシスタントの女性。自身は漫画家としてデビューしているわけではなく、さまざまな漫画家のヘルプに入って生計を立てている。その中でも小光栗夫は特に相性がいい漫画家だったため、たびたび小光のヘルプに入っている。異性に惚れやすい性格で、イケメン男性に目がないものの、恋愛がうまくいかない事に悩んでいる。アシスタントとしての実力は相当なものがあり、背景の作画には業界でも定評がある。

嵯峨野 ハルヒサ (さがの はるひさ)

「少年フェニックス」の編集者の男性。小光栗夫が「少年ゲルマン」で連載していた「ときめき堕天使モモカ」の読者であり、小光に「少年フェニックス」での連載を打診する。それを受けて「きらめき戦闘員ルリカ」の連載を開始した小光にマーケティングを始めとする作品の方向性を指示していく。声が非常に小さく、聞き取りにくいうえに無表情なため嵯峨野ハルヒサとの打ち合わせは小光にとっても不安になる事が多い。 嵯峨野自身は小光に対して信頼を寄せており、「きらめき戦闘員ルリカ」についても一定の評価をしている。

仲村 ミチヨ (なかむら みちよ)

「少年ゲルマン」の編集者の女性。かつて自身も漫画家を目指していた過去があり、小光栗夫に対しても漫画を愛する同志として接する。「ときめき堕天使モモカ」の連載が終了した小光に対して、再び「少年ゲルマン」で描いてもらえるように次回作の構想の確認など定期的な連絡を行っていた。その後、同じ出版社の別雑誌の担当に異動する事になるが、その雑誌でも小光に連載を相談するなど、小光に対して大きな信頼を寄せている。

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