どすこい!サイぼん

どすこい!サイぼん

動物だけが住む「動物共和国」で、主人公のサイぼんが己のパワーと仲間を想う気持ち、そして臭いブリーフを武器に、動物格闘技のプロを目指すバトルギャグコミック。「月刊コロコロコミック」1998年8月号から1999年5月号にかけて連載された。

正式名称
どすこい!サイぼん
作者
ジャンル
動物擬人化
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概要・あらすじ

サイぼんは育て親のヤギじいとともに動物共和国で貧しい生活を送っていた。生活のために大量の薪割りをしていたある日、その並外れたパワーが動物格闘技の興行師であるモグ郎の目に留まる。モグ郎はサイぼんを動物格闘技の格闘士としてスカウトするが、ヤギじいとの生活だけがすべてだったサイぼんは、興味を示さずにいた。

そんななか、あまりの凶暴さゆえに動物格闘技入りを認められなかったゾウ吉がやけを起こし、ヤギじいを踏みつぶそうとする。これに対してサイぼんは己の身を投げ出し、強靭な体と臭いブリーフでゾウ吉に勝利。これをきっかけにサイぼんは、大金を稼いでヤギじいの生活を楽にするべく、動物格闘技の道を歩むことを決意する。

登場人物・キャラクター

サイぼん

動物共和国で暮らす10歳のサイ。ヤギじいに育てられ、薪割りや畑仕事で日銭を稼いで家計を支えていたが、モグ郎にスカウトされ、動物格闘技のプロを目指すことになる。小柄ではあるが、とてつもなく強靭な体の持ち主で、仲間想いの優しい性格。だが、その優しさが弱点になることもある。毎日はき続けているたった1枚のブリーフは非常に臭く、戦いの際に相手を倒す強力な武器になる。 語尾に「ダス」を付けて話す。サイぼんアタックをはじめとする、さまざまな必殺技を使いこなす。

ヤギじい

動物共和国で暮らす年老いたヤギ。つぎはぎだらけの着物で、日によっては食べ物が梅ぼし1つだけという貧しい生活を送りながらも、サイぼんを幼い頃から1人で育ててきた。サイぼんのたった1枚のブリーフは、ヤギじいが毎日夜なべをして縫い繕っている。好きな食べ物は「紙」で、お札を食べてみたいという夢を持っていたことから、お金と引き換えにサイぼんの動物格闘技入団をモグ郎に許可した。 あごには長いひげが生えている。

モグ郎

動物格闘技の興行師のモグラ。いつも襟を立てたコートを身にまとっている。動物共和国をさすらい、動物格闘技の新たなスターを探していたところ、サイぼんに出会った。サイぼんの10歳とは思えぬパワーと希望に溢れる眼差しから彼の格闘士としての素質を見抜き、動物格闘技にスカウトする。また、サイぼんの動物格闘技入団後も、プロを目指すサイぼんの指南役を務め、サイぼんの弱点は「優しさ」だと忠告する。

ゾウ吉

動物格闘技のプロを目指す巨大なゾウ。圧倒的なパワーを持っているが、その横暴な性格から格闘士には向いていないとモグ郎に判断され、動物格闘技入りを断られた。このことを根に持ち、モグ郎がサイぼんをスカウトしているところへ乱入して暴れ出し、サイぼんと対決することになる。その際、長い鼻でサイぼんの体を捕らえた時にブリーフの匂いを嗅いでしまい、文字通り「鼻が曲がって」敗北した。

タイガー

動物格闘技のチャンピオンの座に君臨するトラ。プロ格闘士のスターにふさわしい誇り高い性格と、美しくたくましい肉体の持ち主。モグ郎がスカウトしてきたサイぼんのアホさ加減や、戦う相手に対して優しさを見せる格闘士らしからぬ性格に当初は呆れ返るも、彼の前で見せたサイぼんのパワーに格闘士としての資質を見出す。モグ郎とは彼が駆け出しのスカウトマンだった頃からの付き合い。 眉間にはバツ印の古傷が残っている。

カバえもん

格闘の城でコーチを務める巨漢のカバ。横縞のタンクトップを着て、額には「×」型に絆創膏を貼っている。自ら「格闘の城の鬼コーチ」「泣く子も黙るしごきのプロフェッショナル」と名乗る。いつも竹刀を持ち歩き、たとえトレーニング生が重量挙げの最中であっても体を打ち続ける。自分の命令に従わず、友情を大切にするサイぼんには特に厳しい試練を与える。 カバであるがゆえに、特に水中での格闘に自信がある。

キリン太

格闘の城でのサイぼんのトレーニング仲間のキリン。胸に「K」の文字がプリントされたタンクトップを着ている。ひょろ長い華奢な体だが、毎晩遅くまで人一倍トレーニングに励む真面目な性格。だが、カバえもんの仕打ちで、友達であるサイぼんとの対決を命じられる。長い首をバネのように地面に打ちつけ、その反動でジャンプしたり、長い首を回し、遠心力を高めて回転攻撃をしたりする。

ハム忠

格闘の城のトレーニング生で、天才を自称するハムスター。眼鏡とアカデミックガウンを身につけており、その角帽には「天」の文字が書かれている。小さくて力もないが、ズル賢さをカバえもんに買われて入団。カバえもんの手下として格闘の城で暗躍し、サイぼんとキリン太の仲を裂こうと企てる。語尾に「チュ」を付けて話す。カバえもんと一緒にいる時は、彼の肩に乗っている。

アラ代

格闘の城で寮母を30年務めるアライグマ。エプロン姿で頭には三角巾、唇には濃い口紅が、目元には濃いアイシャドーが塗られている。格闘士ではないものの相当の強さを誇り、また寮母という立場から炊事・掃除・洗濯を通じて、トレーニング生を鍛え上げる。どんな勝負も絶対に諦めないサイぼんには内心、感動している。自分を「オバサン」と呼んだ相手には、バックドロップを決める。

ウルフ

凶暴すぎるあまりに動物格闘技から追放されたオオカミで、肩に「狼」と書かれた鎧を身につけている。道場破りをしては金を奪い取る旅を続けているが、もぐ郎がサイぼんに対し、彼を師匠として仰ぐように命じるほどの実力の持ち主でもある。オオカミ男の血統で、満月の光に照らされると手足が伸び、ますます凶暴化する。

ビッグベア

かつては一流の格闘士であったが、強すぎるあまり対戦相手がいなくなり、動物格闘技を引退した巨漢のクマ。胸にドクロマークが描かれたTシャツとバンダナを身に着けている。引退後は木こりとしての貧しい生活を強いられながらも、森で幼い動物たちの面倒を見ている。元プロとして、そして現在の厳しい生活を送る者として、金を甘く見る者には非常に厳しい。 ウルフがサイぼんに修行の一環として指名した対戦相手でもある。

アリゲー太

プロファイターの登竜門で、かつてウルフを「指導」していたワニのボス教官。とはいえ「指導」とは名ばかりで、トレーニング生に強制労働を強いて、脱出を試みる者は墓場送りにすることもある。ウルフがサイぼんにプロ格闘士になるための最後の試練として指名した対戦相手でもある。でこぼこした硬い背中に相手の体をこすりつけ、相手を痛めつける。 かつてその攻撃で、ウルフの背中にも一生消えない傷を負わせていた。

ガルー太

アマチュアボクシング界のチャンピオンで、サイぼんがプロ資格テストのトーナメント第1回戦で対戦することになったカンガルー。メディアからも「天才ボクサー」と称されるほどの実力の持ち主で、分身しているように見えるほどの素早いフットワークと、風圧だけで相手の頬を傷つける剃刀のようなパンチを武器とする選手。ボクシングのヘッドギアとグローブをつけて戦う。

ブラックサイバー

動物格闘技を「殺すか殺されるかの世界」と言い放つ、凶悪なクロサイ。サイぼんがプロ資格テストのトーナメント決勝で戦うことになった相手。鍛え上げられた巨大な肉体と鋼鉄のような太い角を持つ。試合前には瓶ビールを片手にくつろぎ、試合が始まれば相手を病院送りにするほどの重傷を負わせる。黒いレスラーパンツをはいている。

集団・組織

動物格闘技

動物たちが戦う総合格闘技の団体。一攫千金の夢を叶えるため、数多くの動物が入団を希望している。プロの格闘士になるためには、格闘の城での特訓後、プロファイターの登竜門でボス教官を倒し、プロ資格テストのトーナメントで優勝しなければならない。トーナメントで優勝するには、第1~3回戦、準々決勝、準決勝、決勝までの6試合に勝ち抜く必要がある。

場所

動物共和国

人間は1人もおらず、動物たちだけが暮らす世界。動物格闘技の試合観戦が大人気である。動物格闘技プロ資格テストの会場「ANIMAL DOME」がある都市部から、ゲームショップや喫茶店、ファーストフード店が立ち並ぶ郊外の街まで、人間世界と瓜二つ。また、世の中に出回っている貨幣も人間世界のものと同じ。

格闘の城

プロの格闘士になるためのジム。日々たくさんの動物がトレーニングをしている。動物共和国の人里離れた場所にある巨大な建物で、中にはさまざまな格闘技施設やスポーツ施設、そしてトレーニング機器が揃っている。プロになるための掟として「誰とでも戦うべし!!」「どこでも戦うべし!!」「どんな勝負でも戦うべし!!」の三か条が定められている。

プロファイターの登竜門

プロ資格トーナメントに出場するための最終関門。動物共和国の山の奥、誰も寄りつかない谷底に存在する。本来はプロの格闘士を目指す者の最終トレーニングの場であったが、アリゲー太がボス教官になってからは、ただの強制労働の場になってしまった。かつてここで働かされていたウルフは命からがら脱出し、道場破りの旅に出た。

その他キーワード

サイぼんアタック

角を突き出して相手の体に突進する、サイぼんの技。他にも、リングに張られた4辺のロープを飛び回る「超速ロープアタック」、キリン太と協力して生み出した「友情のエレキアタック」、角で相手を背後に投げ飛ばす「サイぼんブレーンバスター」、そしておしっこを相手にかける「黄金の聖水」といった技がある。

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