概要・あらすじ
若松真人は同じクラスのマドンナ・鹿島みゆきに惹かれていた。彼女と、なんだかうまくいきそうな予感がしはじめた頃、父と一緒にアメリカで暮らしていた義妹・若松みゆきが6年ぶりに帰ってくる。若松みゆきは年を経て飛び切りの美人になっていた。二人の「みゆき」の間で優柔不断な若松真人の気持ちは揺れ動く。
登場人物・キャラクター
若松 真人 (わかまつ まさと)
成績ほどほど、容姿そこそこ、スポーツ平凡な青華高校の生徒。その後1浪して青秀大学に進む。クラスの女子からも軽薄と思われているが、優しさと気配りはかなりのもの。クラスメイトの鹿島みゆきが好きだったが、6年ぶりに自宅に戻った義妹の若松みゆきに対する気持ちも大きくなっていく。若松みゆきに血縁者がいなくなり天涯孤独とならないように、義理の兄ではなく実の兄として振る舞おうとする。
若松 みゆき (わかまつ みゆき)
成績優秀、容姿端麗、スポーツ万能な本作のヒロインの1人。若松真人の1歳年下の義理の妹で、誕生日は鹿島みゆきと同じく2月9日。若松真人の二人目の母親の連れ子。若松家の家事一切をこなしている。明るい性格のため、男子からとにかくモテる。白樺学園中等部から青華高校に進学、現役で青秀大学に入学した。 若松真人が義理の兄だと知っていたかどうかは、最終回まで触れられない。
鹿島 みゆき (かしま みゆき)
クラスメイトの若松真人が気になっている。容姿端麗、成績優秀、誕生日は若松みゆきと同じく、2月9日。家事が堪能なおしとやか系女子。気が動転すると平手打ちが出てしまう。青秀大学に合格したが、手続きを怠って浪人。若松真人と同期で青秀大学入学した。
間崎 竜一 (まさき りゅういち)
リーゼントとチョビヒゲがトレードマークの若松真人のクラスメイト。若松真人より1歳上で、バイクを乗り回すこともある。若松みゆきに惚れていて、彼女と同級生になるために留年までする。腕っぷしが強く、学校の成績はよくないが、欲が絡むと頭の回転が速い。自宅の喫茶店ドラゴンを継ぐことに決まっている。 かなりスケベだが、若松みゆきへの気持ちは真剣。
中田 虎夫 (なかた とらお)
前白樺学園中等部の体育教師で、現青華高校体育教師。校内風紀担当。若松みゆきに惚れて、彼女を追って転勤した。アパートに一人暮らしをしていて、同じアパートに住む幼稚園児のリカになつかれている。母からは次々に見合いを持ちかけられているが、若松みゆきを諦めきれずにいる。
村木 好夫 (むらき よしお)
若松真人の友人でクラスメイト。高校から予備校、大学まで一緒の腐れ縁。少し長い顔に丸いメガネで真ん中わけの髪形。若松真人を覗きやエロ本などのエッチな道に誘うことが多い。二人の「みゆき」にもエッチな視線を送るが、恋愛関係に進む可能性はない。
香坂 健二 (こうさか けんじ)
若松真人の同級生で成績優秀で、笑顔の爽やかなスポーツマン。女子の人気者で、鹿島みゆきと一緒にクラス委員に選ばれた。鹿島みゆきにアタックをしているが、報われない。
鹿島 安次郎 (かしま やすじろう)
鹿島みゆきの父。メガネをかけた細身の警察官で、若い女の子が好き。若松みゆきに声をかけて、妻子を亡くしたなどのホラ話で興味を引こうとした。自称「カミソリの安次郎」。
重さん (しげさん)
若松真人と若松みゆきの世話をしてきたお手伝いさん。若松真人の二人目の母が病気で倒れてから来ていた。娘の出産のために家に戻った。
中条 新一 (なかじょう しんいち)
若松みゆきの青華高校2年のときのクラスメイト。左右の目尻にニキビ痕のあるショートカットのスポーツマン。サッカー部のスタープレイヤーで成績も優秀な人気者だ。クラスの副委員長で、クラス委員長の若松みゆきに好意を持っている。3年生のとき、文化祭で若松みゆきとのラブシーンのある劇の相手役を演じる予定だったが、虫垂炎で入院してしまった。
井上 (いのうえ)
若松真人のクラスメイト。左目を隠し、右目も生気がない。若松真人が落とした若松みゆきの戸籍抄本を拾って、それをネタに若松真人にプレッシャーをかけて若松みゆきとデートした。若松みゆきの敵になりたくないということで、秘密を明かすことはなかった。高3の1月に、南米に渡った。
野々村 正男 (ののむら まさお)
頬のこけた、度の強いメガネをかけた浪人生。若松真人と同じ英青予備校に通う。東大合格確実と言われながら体調を崩してやむなく浪人中。成績上位での合格を期して猛勉強中で、愛犬の病気に気付かないほどだった。若松兄妹のおせっかいにより改心。たびたび若松真人たちの遊びに参加する。
沢田 優一 (さわだ ゆういち)
少しくせ毛で額を出しているスポーツマン。若松真人の3歳年上。世界が注目する「イエローパンサー」と呼ばれる学生サッカー選手で、大学卒業後の進路が取り沙汰されている。無謀で強引なシュートが持ち味。高校卒業まで若松家のとなりに住んでいた。若松みゆきにプロポーズし、自ら立てた強行スケジュールで結婚まで持ち込むつもりだった。
若松 和人 (わかまつ かずと)
若松真人と若松みゆきの父親。若松みゆきと沢田優一の結婚披露宴にも遅刻で間に合わなかったほどで、姿は一度も登場していない。アメリカ、カナダ、フィリピンと海外を転勤しつづけている。仕事の内容は定かでない。別荘などもあり、かなりの資産家。
集団・組織
青華高校 (せいかこうこう)
若松真人が通う凡庸な三流高校。若松みゆきは白樺学園の担任の反対を押し切って入学した。1年生から2年生になるときのみクラス替えがある。
英青予備校 (えいせいよびこう)
大学受験に失敗した若松真人が通うことになった予備校。若松真人が青華高校3年のときに、高校のまん前に建設された。若松真人のほかに鹿島みゆきと村木好夫も通う。
若松家 (わかまつけ)
若松真人と若松みゆきが暮らす。父は海外に単身赴任中。2階建ての庭付き1戸建てでかなり大きい。若松真人と若松みゆき、登場しない父のものも含めて個室は2階にある。
アニメ
書誌情報
みゆき 7巻 小学館〈コミック文庫(青年)〉
第1巻
(1997-11-18発行、 978-4091930040)
第2巻
(1997-11-18発行、 978-4091930057)
第3巻
(1998-01-17発行、 978-4091930064)
第4巻
(1998-01-17発行、 978-4091930071)
第5巻
(1998-03-17発行、 978-4091930088)
第6巻
(1998-03-17発行、 978-4091930095)
第7巻
(1998-05-16発行、 978-4091930101)