概要・あらすじ
ある夏の日、オヤジ・ロックのセールスマンは家々を回っていたが、商品がまったく売れず困り果てていた。彼が公園で休憩していると、同じように商品が売れないで困っているタイム・トラベルトのセールスマンと行き会う。時間移動ができる商品のことを知ったオヤジ・ロックのセールスマンは、そこでどんな商品でも確実に売りさばく方法を考えつくのだった。
登場人物・キャラクター
オヤジ・ロックのセールスマン (おやじろっくのせーるすまん)
セールスマンの男性。パーマ頭に眼鏡をかけている。高いマージンの求人に釣られて、「オヤジ・ロック」のセールスマンになった。しかし、商品が思うように売れないため、転職を考えている。セールスマンとしては年季が入っており、セールス能力も高い。
タイム・トラベルトのセールスマン (たいむとらべるとのせーるすまん)
セールスマンの男性。きちんと分けた髪型が特徴。時間移動ができるアイテム「タイム・トラベルト」を売り歩いている。しかし、家々を回って商品について説明しても信用されず、まったく売れていない。
その他キーワード
オヤジ・ロック (おやじろっく)
プラスチック製の巨大な岩。家の中にあるだけで、権威ある父親のような存在感を持ち、家族を心理的に安定させる、というコンセプトで作られた。かさばるうえ、特価でも10万円という価格のため、まったく売れていない。アイデアの基になったのは、普通の石ころをペットに見立てて可愛がる「ペット・ロック」という実在の玩具。
タイム・トラベルト (たいむとらべると)
ベルトの形をした装置。最大1か月の幅で時間移動ができる。価格は特価で10万円。街の発明家が偶然発明したもの。タイム・トラベルトのセールスマンは、時間移動の実演などをして懸命に売り歩いているが、相手は皆幻覚のせいだとして信用してくれない。