サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編

サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編

「サラリーマン金太郎」シリーズのメインストーリーに連なる新章。破天荒なサラリーマン、矢島金太郎が投資銀行で奮闘する姿を描いた作品。作品名に「マネーウォーズ」とあるように、投資銀行を舞台に莫大な資金を動かすマネーゲームがメインに描かれている。

正式名称
サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編
作者
ジャンル
サラリーマン
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概要・あらすじ

矢島金太郎は元外資系投資銀行の社員として1兆3000億もの莫大な利益を上げ、長者番付に名を連ねたこともある。現在は外資系投資銀行を退職し、娘の矢島美香とともに川釣りをして日々を過ごしていた。ある日、金太郎は再び外資系投資銀行の役員に呼び出され、今度はファンドマネージャーにならないかという誘いを受ける。金太郎は一生涯サラリーマン宣言をし、その誘いを受けて金太郎ファンドを立ち上げるが、その最中に、過去に金太郎との熾烈なマネーゲームの末に初敗北を喫した世界的な投資家であるジョー・ロスが日本に上陸するというニュースが舞い込む。

こうして金太郎は再び世界を舞台としたマネーゲームに巻き込まれていく。

登場人物・キャラクター

矢島 金太郎 (ヤジマ キンタロウ)

過去に外資系投資銀行の社員として働いていた熱血サラリーマン。元暴走族の総長という異例の経歴の持ち主で、気力と体力、リーダーシップに秀でている。血気盛んで、感情的になると急に相手に掴みかかるなど一見ぶっきらぼうで粗暴な性格だが、他人ができないことをやってのけるその行動力と人間性を高く評価されている。外資系投資銀行の社員時代には1兆3000億円の利益をもたらし、100億円のボーナスを得た。 これにより、サラリーマンとしては異例の長者番付3位にも名を連ねたことがある。その後は一時的に金融業界から身を引き、悠々自適な生活を楽しんでいたが、金太郎ファンドの代表として部下を率いる立場となり、再び金融業界へと舞い戻ることとなった。

矢島 美鈴 (ヤジマ ミスズ)

矢島金太郎の妻で、金太郎を暖かく見守る一番の理解者。以前は銀座の高級クラブのママを務めていたためさまざまな著名人と面識があり、山金幸四郎とも旧知の仲。堅実な性格で、金太郎の稼ぎがどんなにあっても家計簿だけは欠かさずつけている。

矢島 竜太 (ヤジマ リュウタ)

矢島金太郎の長男で、現在中学生の少年。日頃から猛勉強を重ね、東大を目指して名門校の千葉第一高校への進学を希望している。一方で、中卒の暴走族上がりである父親が長者番付に名を連ねるほどに金を稼いでいる現実を見て、勉強することがバカバカしいと感じている節もある。

矢島 美香 (ヤジマ ミカ)

矢島家金太郎の長女で、天真爛漫な小学生の少女。困っている人に対して救いの手を差し伸べる心優しい性格。いつも父親の後をついて回っているため金太郎とともに競馬場に行くことがよくあり、子供ながらに競馬好き。

矢島 照男 (ヤジマ テルオ)

矢島金太郎の父親で元ヤクザ。日本最大の暴力団「山王会」のトップである本城勝を服役中に助けたことで彼とは「兄弟分」という間柄。普段は勝の家に居候して将棋の相手を務めているが、その筋の人脈が息子の金太郎に迷惑をかけるということを見越し、自ら勝宅を出て行く。

中村 加代 (ナカムラ カヨ)

矢島金太郎が懇意にしている、莫大な資金力を持つ老婆。出資する時は、相手を選んで出資する堅実なタイプ。金太郎の真っ直ぐな性格を買っており、以前にも何度か助けたことがある。今回も紆余曲折を経た後、最終的には金太郎ファンドに対して300億円を出資した。

伊郷 龍蔵 (イゴウ リュウゾウ)

矢島金太郎の元上司で東大出身のヤマト建設の重役。洞察力の鋭い男性で、真偽を確かめる確かな目と先見の明に優れる。内心ヤマト建設に復職したがっていた金太郎をあえて突き放した。金融業界で100億円ものボーナスを得て名をあげた金太郎が、再び普通のサラリーマンに戻ることはないと察していた。

三田 善吉 (ミタ ゼンキチ)

関東を仕切っている大物フィクサー。矢島金太郎とは昔からの知り合いで、金太郎ファンドの件で金太郎が相談を持ちかける。日本経済だけでなく世界経済の動きにも敏感で、金太郎が信頼を置いている人物の1人。その影響力は金太郎の言動にも色濃く現れている。

本城 勝 (ホンジョウ マサル)

日本最大となる暴力団「山王会」のトップを務める男性。矢島金太郎の父親である矢島照男に恩義があり、その息子である金太郎にも協力を惜しまない。金太郎ファンドに、自らの名前が出ることが金太郎にとってマイナスになると見越して30億円の投資を取りやめるなど、冷静に先を見通す目を持っている。将棋が趣味でよく照男と指している。

川原 (カワハラ)

ジョー・ロスが主催したパーティで矢島金太郎に突撃取材した記者。その際に金太郎の背広を破ってしまい、金太郎の怒りをかって怒鳴られてしまう。その後もめげることなく金太郎に取材を続けて、のちに金太郎に「いいインタビュアーになったな」と認められる。

今井 源次 (イマイ ゲンジ)

高知県大北町の町長を務める男性。大金持ちになった矢島金太郎が住所を移せば税金で町の借金を返済できると考え、大北町への転居を勧める。しかし、それが難しいとわかると、次に自らの特別補佐官として働くことを提案した。あの手この手で金太郎をどうにか大北町に移住させようとしている。

鷹司 誠士 (タカツカサ セイジ)

矢島金太郎が勤めていたヤマト建設で同僚だった男性。以前は金太郎を敵視しており、さまざまな手を用いて貶めようとしていたがことごとく失敗し、のちに金太郎を認めるようになる。それからも金太郎の動向は常にチェックしており、わざわざ高知県大北町まで訪れて、自らを金太郎の参謀にするよう売り込む。

鷹司 圭吾 (タカツカサ ケイゴ)

財務省国際管理局に勤める、鷹司誠士の弟。年齢は不詳だが、財務省の懇話会議に出席しているメンバーの中では飛びぬけて若い男性。懇話会議に出席している日本の未来を憂う者に対して「他の国に行かれたらどうですか?」と発言するなど、物怖じしない肝の据わった人物。普段は本音を隠しているため、話す言葉は基本的に客観的なものになることが多い。 能力は非常に高く、その野心家ぶりは兄の誠士をも上回る。

篠塚 洋子 (シノヅカ ヨウコ)

矢島金太郎がかつて出向したヤマト建設の子会社に勤めていた元同僚の女性。男勝りな性格で口調も荒っぽいが容姿端麗で、過去には現アラビア国王のムハマド・ハッサンと婚約するという話まであった。結局その話はまとまらなかったが、現在はハッサンの秘書をしており、プライベートジェットを所有するなど裕福な暮らしをしている。

山金 幸四郎 (ヤマガネ コウシロウ)

民主自由党所属の代議士。自らが後見人となり、地盤も譲って矢島金太郎を政治家にしようとしていたが、矢島美鈴に「政治家だけは絶対にやらせない」と拒否されてしまう。最近は体調が優れず、入院生活を続けている。

城代 誠 (ジョウダイ マコト)

ジョー・ロスのパーティで矢島金太郎と知り合った男性。以前は財務省の役人だったが現在は退職し、新藤翔三郎の考えを支持して政治関係の仕事をしている。その後、高知県大北町で金太郎と再会。金太郎に政治家になるように勧めるが、その気はないと断られてしまう。金太郎のこれまでの功績や行動を高く評価しており、金太郎にその気があるなら、彼の当選のために死ぬ気で働く覚悟を持っている。

根本 信吾 (ネモト シンゴ)

高知県大北町に住む漁師。矢島金太郎とはいがみ合っていた過去があるが、その争いを経て今は友好的な関係を築いている。大北町の町会議員を務めており、ぶっきらぼうでガサツな性格ながら町人からの人望は厚い。

元木 (モトキ)

高知県大北町の役場の総務課に勤める男性。矢島金太郎の大北町を変えたいと言う想いに「やることを手伝わせてくれ」といち早く志願した住民でもある。手始めとして金太郎からゴミ拾いを命じられ、最初は面食らっていたが、その後しっかりと金太郎の指示通りにゴミ拾いに励む。

岩田 守 (イワタ マモル)

環境省特別主席研究員を務める男性。矢島金太郎がエントロピーの法則を知るために電話した相手で、その後は金太郎の説得に研究者としての心をくすぐられ、高知県大北町へ足を運んだ。金太郎が大北町の再生事業としてメインに取り組もうと試みたメタンハイグレードに関係する環境関係の知識が豊富な人物。

林田 幸男 (ハヤシダ ユキオ)

四国理科大学の物理学科の男性教授で、地質学の権威でもある。専門は矢島金太郎が高知県大北町の再生事業としてメインに取り組もうと試みたメタンハイグレードの研究。岩田守の紹介で金太郎のもとを訪れ、彼にメタンハイグレードはまだ実験段階であり、実用性に乏しいことを説明する。

山賀 正 (ヤマガ タダシ)

四国中央銀行の頭取を務める男性で、一介のサラリーマンからこの地位まで上り詰めた。金融業界の情報に熟知しており、かつて矢島金太郎がジョー・ロスとの勝負に勝ったことや、その経緯も知っている。慎重で思慮深く、金太郎から3兆円の大金を貸してほしいと頼まれた時にはすぐに条件を飲まずに、どのようにその資金を使うのか聞いたうえで、気に入らなければ貸さないことをきっぱりと明言した。

島田 仁之介 (シマダ ジンノスケ)

高知県大北町選出の県会議員。大北町の財源を食い潰した温泉スパリゾート&ゴルフ場の計画を強く推進した人物。感情的になりやすく、ことあるごとに人を怒鳴り散らしている。政治家としての持論はなにをしてでも長く続けることで、「自分を邪魔するヤツは殺してでも長生きすること」と公言している。

五島 義明 (ゴシマ ヨシアキ)

高知県大北町を選挙区の一部とする衆院議員。先代の跡を継いだ二世議員として現在は主に東京で活動している。大北町の財源を食い潰した温泉スパリゾート&ゴルフ場となった土地の元所有者で、大北町にその土地を高額で売ったというきな臭い噂がある。

新藤 翔三郎 (シンドウ ショウサブロウ)

歴史小説の第一人者で、ジョー・ロスのパーティで演説を行った。その演説では、自分がある青年に会ったことから政治に関心を持つようになった。立候補者をしっかりと吟味したうえで政治家を選ぶべきであるといった内容の話をした。また、自らが執筆した歴史小説はジョー・ロスも愛読している。

ジョー・ロス (ジョーロス)

世界的に有名な投資家の男性。それまで誰にも負けたことがなかったが、かつて矢島金太郎を相手に戦ったマネーゲームで初めて敗北を喫した。「投資家より哲学者になりたかった」と語り、投資家としてだけではなく思想家としても大きな影響力を持っている。フランクリン・モーガンをして唯一コントロールできない存在とまで言わしめる大物。

フランクリン・モーガン (フランクリンモーガン)

アメリカの巨大財閥であるモーガン財閥の総帥。周りに与える影響力と権力から「グレートモーガン」という愛称で呼ばれており、ジョー・ロスを除けばほとんどの人間をコントロールできるほどの絶大な権力を持っている。世界的な大物ではあるが、孫のサラにはかなり甘い。

ジャック・モーガン (ジャックモーガン)

フランクリン・モーガンの息子。モーガン財閥の後継者で、巨大な舞台に挑むことは自分にとって必然であると考えている。矢島金太郎とは意気投合しているが、再び金太郎が金融業界に戻ったことに関しては理解を示せないでいる。

末永 美々 (スエナガ ミミ)

矢島美鈴が矢島金太郎と結婚する前に産んでいた娘。当初は金太郎に好意を寄せていたことがあったが、金太郎の気を引くことはできなかった。のちにアメリカに渡り、現在はジャック・モーガンの妻となっている。娘を1人もうけ、現在はお腹の中にもう1人、新たな命を身ごもっている。

ザイード (ザイード)

過去に矢島金太郎がナリビアへ仕事で渡航した際に出会った男性。現在はナリビアの外務大臣の職に就いており、外交を行っている。ジョー・ロスがナリビアに渡った際に莫大な資金を投じたことで現在はザイードと同志の関係となっているが、金太郎にはジョーのことを、ただの金の亡者ではなくもっと恐るべき存在であると忠告する。

ジャネット・テイラー (ジャネットテイラー)

金太郎ファンドのお守り役となっている女性投資家。類まれな美貌の持ち主で、ジョー・ロスも「世界一美しい投資家」と絶賛するほど。既に投資家としてはリタイアをしていたが、金太郎の手腕に惚れて自ら世話役を買って出た。仕事はなんでもそつなくこなす優秀な人物。

ムハマド・ハッサン (ムハマドハッサン)

4年前、第三王子でありながら人望の高さゆえにアラビアの国王となった人物。過去に矢島金太郎と仕事上で面識があり、彼のことを個人的な友人として認めている。金太郎がジョー・ロスとの戦いに際して投資を直接頼み込んだ時には、帰りにジェット機を用意するなど手厚い対応をした。

ボビィ (ボビィ)

矢島金太郎の運転手を務める大柄な黒人男性。その巨体に強面も手伝って非常に近寄りがたい雰囲気を漂わせているが、実際に話すと非常に陽気な性格。タバコのポイ捨てを見かけたら進んでゴミ箱に捨てるなど、かなりの人格者でもある。

集団・組織

金太郎ファンド (キンタロウファンド)

矢島金太郎が代表を務めるファンド。金太郎がジョー・ロスとのマネーゲームに勝利したことも知れ渡っており、初期の申し込みだけで5000億円を突破した。内訳としては海外勢からの投資が多く、ザイードの協力もあってナリビアからは500億円もの投資を受けている。一方で気位の高い日本企業や投資信託からは、金太郎の破天荒な性格が懸念され投資を渋られている。

場所

大北町 (オオキタチョウ)

高知県にある小さな町。元々漁師をしていた矢島金太郎にとってのゆかりの地でもある。総面積107平方キロメートル、経営耕地面積は4万5633アール、農業1580戸、漁業832戸、その他823戸。総人口6698人で、老年人口比率は38.5%となっている。現在は過疎化が進んでいる。

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