サレタガワのブルー

サレタガワのブルー

結婚して1年半、在宅ワークのかたわら、炊事に洗濯掃除となんでもこなすイケメンデザイナー・田川暢は、妻・田川藍子のためならなんだって苦にはならないと感じるほど彼女のことを溺愛していた。しかし、夫に従順に従っている藍子には、裏の顔があった。藍子が不倫しているという事実を知った暢は、どんどん疲弊していく。不倫された側の葛藤と痛みをフルカラーでリアルに描く、ドロドロの離婚劇。「マンガMee」で2018年12月から配信の作品。

正式名称
サレタガワのブルー
ふりがな
されたがわのぶるー
作者
ジャンル
不倫
 
離婚
レーベル
マーガレットコミックス(集英社)
巻数
既刊15巻
関連商品
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あらすじ

尽くす夫

新進気鋭のグラフィックデザイナー・田川暢は、妻・田川藍子と結婚して1年半になるが、年上の妻への愛情は結婚当初と変わらず、藍子を溺愛していた。在宅ワークの暢は、日々外で働く藍子のためにと家事のいっさいを請け負い、朝は誰よりも早起きして二人分の朝食作りから始まる生活を送っていた。藍子のために弁当を作り、時間になったら藍子を起こして、その後は洗濯や掃除をこなし、仕事の合間にはスーパーでの買い出しも行っていた。夜は藍子の帰宅に合わせて食事を準備し、誕生日などのイベントがあるときには部屋中を飾りつけて豪華な食事でもてなすなど、まったく手抜きのない完璧な夫として藍子にかいがいしく尽くし続けていた。妻かわいさにメロメロになる日々を送っていた中、仕事の残業が増えたことを理由に、藍子は帰宅時間が遅くなることが多くなる。藍子の帰宅が遅くなることで用意した食事が無駄になることもあったが、それでも暢は藍子への気遣いを続けた。しかし藍子は、暢の好意を最大限に利用する形で、会社の上司である森和正と不倫していた。暢が溺愛するかわいい妻の顔は表向きの顔であり、藍子は自分のためなら手段を選ばないサイコパスな一面を隠し持っていたのだ。平日は急な残業、休日は仕事のトラブルとうそぶき、藍子は和正とラブホテルへ向かい、日頃の不満を解消するかのように逢瀬を楽しんでいた。そんなある日、暢は親友の久民浩平から急な誘いを受け、映画館へと向かう。二人で映画を観たあと、浩平はそこでイチャつくカップルを目撃し、その女性が藍子であることに気づく。最初は自分の目を疑い、暢に伝えようかと思い悩むが、いくら考えてもあれは藍子に間違いなかったという結論に至り、帰り際思い切って暢にその事実を打ち明ける。しかし暢はカンちがいだと言い張って聞かず、二人は互いに帰路につくが、暢の頭の中は藍子のことでいっぱいになっていた。実は暢には藍子の浮気について思い当たる節があったのだ。

最愛の妻・田川藍子の行動を不審に感じた田川暢は、急な残業で会社に缶詰だと嘆く彼女の言葉の真偽を確認するため、表向きは傘を届けるという目的で藍子が勤める会社へと向かう。そこで暢は偶然にも藍子の部下・高橋に声をかけられ、藍子が定時で帰宅したことや、いつも暢が作って持たせている弁当を、藍子は自分が作っていると高橋に話していることを知る。これで藍子への不信感がますます強くなった暢は、ショックを受けたまま久民浩平のもとを訪れる。そこで暢は、改めて明らかになったことを打ち明ける。それでもまだ藍子を信じ、波風立てずに傍観しようとする暢に、浩平の彼女・麻衣は、それは優しさではなく逃げであり、勇気を持って藍子に向かい合う必要があると伝える。麻衣の強い言葉に心を動かされた暢は、藍子と話し合うことを決意。藍子にもなにかウソをつかなければならない事情があったのかもしれないと、まだ藍子を信じる気持ちを残したまま帰宅する。そんな暢を家で待っていた藍子は、暢が自分の傘を持っていたことで、会社まで迎えに来たことを察し、動揺する。暢から会社にいなかったことを問われるや否や、藍子はぽろぽろと涙を流しながら自分を疑うのかと暢に訴える。藍子を泣かせてしまったことにショックを受ける暢に、藍子はまくし立てるようにこれまでのウソを正当化する言い訳を次から次へと並べ立て、暢を丸め込もうとする。しかし、暢は藍子の口から語られる言い訳が違和感だらけであることに気づきながら、黙って聞くことしかできない。そして、結局涙する藍子にほだされ、藍子に抱いていた疑惑を封じざるを得なくなってしまう。しかし翌日、浩平から呼び出された暢は、藍子が利用している裏アカウント「ひみつのあいにゃん♡」のSNSを見ることになる。そこには、自分ではない彼氏とのキラキラとした日常が綴られていた。

確信

田川暢は、妻・田川藍子の不倫疑惑を確かなものにするため、変装をして藍子の退社時間に合わせて会社付近で待ち伏せ、藍子の行動を追う。暢には残業で遅くなるとの連絡をしたにもかかわらず、藍子は定時に会社を退社し、森和正と合流して二人はラブホテルへと直行する。それを確認した暢はショックのあまり体調を崩し、証拠写真を撮ることも忘れ、高熱を出して家で寝込んでしまう。そうとは知らない藍子は、和正との逢瀬を楽しんだのち帰宅すると、寝込む暢に思いやる言葉をかけることもなく、食事の用意がなかったことや体調を崩したこと自体をチクチクと責め立てる。暢はそんな藍子の態度に、これまでと同様に優しく接することができなくなってしまう。その後、藍子のスマートフォンを盗み見たことで不倫を確信した暢は、怒りと悲しみを感じ、二人の密会現場に乗り込む決意をする。一方、和正の妻・森梢は、夫の浮気を知り、和正と藍子のメッセージのやり取りを自分の端末に転送されるように細工し、二人の動向を追い続けていた。すべては幼い息子との幸せのためで、モラハラ気質の和正との離婚に向け、自分が不利にならないように不倫の証拠集めが必要だったのだ。そんなある日、梢は和正が藍子とホテルで密会することを知り、現場を押さえようと行動に出る。そして、梢と暢は互いのパートナーの不倫密会現場で偶然にも鉢合わせし、不倫された側という同じ立場の者として互いの気持ちに共感。二人は離婚に向けて不倫の証拠を集めるため、水面下で協力を始める。

暢の過去

ある日、久民浩平麻衣は、町中で田川藍子と遭遇。藍子の不倫や裏アカウントの存在を知っている麻衣は、傍観していることができず、三人はいっしょに食事をすることになる。食事中、我慢できなくなった麻衣は、田川暢が不倫の事実を知っていることを藍子にうっかりしゃべってしまう。浩平は慌てふためき、どうにかして取り繕おうとするが、藍子は動揺する様子もなく、暢に知られていることはわかっていると口にする。その後も終始笑顔で自らの恋愛観や、不倫について得意げに語る藍子は、いっさい悪びれる様子もなく、浩平も麻衣もそんな藍子の姿に嫌悪感だけでなくおぞましささえ感じるのだった。実は、暢には交際していた彼女と死別した悲しい過去があった。暢が高校3年の時、交際を始めた幼なじみの茉拓は、暢にとって初めての彼女であり、二人は学校中の誰もが認める理想のカップルだった。ところが茉拓は、不慮の事故によってこの世を去ってしまう。大切にしていた茉拓を失った悲しみは深く、暢が負った心の傷は自らも命を絶つことを考えるほど深刻だった。しかし、親友である浩平の存在が支えとなり、暢は立ち直ることができた。暢はその後も亡き茉拓の影を追い続け、高校卒業後は専門学校へと進学し、彼女の夢だったグラフィックデザイナーになったのだ。浩平はこのまま茉拓に一生を捧げようとする暢を心配していたが、無理やり参加させられた合コンで藍子と出会ったことで、暢は新たな恋愛に前向きになり、結婚に至ったのだ。そんな暢を温かく見守ってきた浩平にとって、藍子の不倫は非常にショッキングなことで、藍子を失ったあとの暢のことを考えるとどう行動に移せばいいかわからないでいた。一方、森和正の気持ちが自分から離れ始めていることに気づいた藍子は、和正を自分のモノにすべく、計画していた作戦を実行に移す。

我慢の限界

田川暢は、田川藍子の態度に我慢できなくなり、勢いに任せて浮気の事実を突きつける。しかし、藍子から返ってきた言葉は、浮気ではなく本気という暢にとっては非常に残酷なものだった。さらに藍子は、自分がほかの男性に目移りしているのは、セックスにも応じてくれない寂しさにあるとして、すべてが暢のせいであると責任転嫁する。そのうえ藍子は、自らの浮気を棚に上げ、暢がいつまでも亡き恋人・茉拓にとらわれていることを叱責して、暢に頭を冷やすように告げると、一方的に別居を言い渡して家を出て行ってしまう。暢は精神状態が限界に達し、即座に吹田法律事務所に連絡を取る。そして暢は、弁護士の吹田に離婚したいと相談し、藍子と戦う決意を固める。暢はさらに合法かつ効果的な復讐を計画し、藍子と森和正が勤める会社に社内不倫をリークすることで、二人を辞めさせようと画策する。一方の森梢は、夫との離婚に向けて動き始めていたが、拓斗の保育園探しが難航していた。保育園が見つからなければ働くこともできず、この離婚が正しい選択なのか、それすらわからなくなってしまっていた。そんなある日、梢は暢との電話中、慰謝料や弁護士について話しているところを、帰宅した和正に聞かれてしまう。電話の相手が男性であることに気づいて逆上した和正は、離婚回避のために第二子を仕込んでやると、無理やりセックスをせまろうとする。梢はとっさに和正を突き飛ばすが、倒れ際に頭を強打した和正は、血を流して倒れ込んでしまう。

メディアミックス

TVドラマ

2021年7月から9月にかけて、本作『サレタガワのブルー』のTVドラマ版『サレタガワのブルー』が、毎日放送、TBSテレビなどで放送された。監督はスミス、戸塚寛人、上浦侑奈が、脚本は舘そらみが務めている。キャストは、田川暢を犬飼貴丈、田川藍子を堀未央奈、森和正を岩岡徹が演じている。

登場人物・キャラクター

主人公

田川藍子の夫。新進気鋭のグラフィックデザイナーとして活躍中のイケメンで、年齢は26歳。在宅ワークでありながら、収入は藍子の倍は稼いでいる。家では主に10時から16時までを仕事の時間と決めており、朝は早... 関連ページ:田川 暢

田川暢の妻。Fカップの巨乳の持ち主で、年齢は29歳。結婚して1年半になるが、料理をはじめとして掃除洗濯など家事のいっさいを暢に任せており、朝は暢に起こしてもらい、暢の作ってくれた朝ごはんを食べ、暢の作... 関連ページ:田川 藍子

森 和正 (もり かずまさ)

田川藍子、高橋の上司にあたる男性。部長を務めており、職場では部下からの信頼も厚い。森梢の夫で、まだ幼い息子・拓斗がいながら、藍子とは不倫関係にある。欲望の前には理性などまったく役に立たない性欲の強いタイプで、巨乳で魅力的な藍子に夢中となり、体の相性がいいこともあり、口でうまいことを言って藍子を夢中にさせている。家では家事も育児もまったく協力せず、梢にすべて任せきりにしていながら、自分の思いどおりにならないと怒鳴ったり舌打ちしたりと、いわゆるモラハラ夫。また藍子とはあくまで遊びで、後腐れない体だけの関係と思っている。藍子と同時にともみという女性とも体の関係を持ち、ともみに対しても、都合よく扱いながらもうまいことを言って、自分に夢中にさせている。しかし、妻との離婚は本意ではないため、次第に藍子が妻との離婚と、自分との結婚をせまるようになり、煩わしさを感じている。そんな中、森和正自身の上司に藍子との不倫関係が知られることとなり、出世への道が閉ざされそうになるが、運よく自分は譴責(けんせき)処分だけで済むこととなった。藍子からは「かーくん」と呼ばれている。

森 梢 (もり こずえ)

森和正の妻で、生後9か月の拓斗の母親。和正が家事も育児もまったく協力しようとせず、気に入らないことがあると怒鳴り散らすモラハラ気質のため、専業主婦の森梢がすべてを担っている。和正とは2年前にデキ婚したが、古風な両親が結婚を許さなかったため、駆け落ち同然での結婚となった。そのため実家に頼ることができず、毎日一人ですべてをこなすいわばワンオペ状態。そんな中、和正の不倫の事実を知り、夫と不倫相手の田川藍子とのメッセージのやりとりを、自分の端末で見られるように設定した。そのやり取りを基に、不倫の証拠をつかむため、不倫現場で写真を撮ろうとしていた際に、同じ考えで行動していた田川暢と知り合う。それ以来、不倫された側であるお互いの気持ちを察し合い、暢と連絡を取るようになり、協力して不倫の証拠集めに勤しんでいる。もともとおとなしい性格のため、何を言われても反論することもできず、夫に言われるがままの毎日を送ってきたが、拓斗の幸せのために覚悟を決めた。その後、電車の中で拓斗が泣き出した際に、あやしてくれたことがきっかけで、保育士を目指す水無瀬葵と知り合った。のちに財布を忘れて困っていた葵と偶然再会したことで、今の自分の状況を打ち明けて次第に親しくなっていく。葵は梢のよき理解者で協力者となり、離婚に向けて大きなきっかけをつくった。

久民 浩平 (ひさたみ こうへい)

小さな美容室を経営している男性。幼なじみで親友の田川暢の担当美容師を務めている。年齢は26歳。日常的に連絡を取り合い、いっしょに食事をしたり、遊びに行ったりすることも多い。ある時、映画館で田川藍子と森和正がイチャイチャしているところを目撃し、藍子の浮気を暢に打ち明けるものの、否定されてしまう。そんなある日、交際中の麻衣と話していた時、藍子の裏アカウントを見つけてしまい、黙っていることもできず、暢に藍子の裏アカウントの存在を伝えた。その後は暢から藍子の浮気を疑い、逆に相談を持ち掛けられることになる。実は高校時代、茉拓と交際を始めた暢を応援していたが、その後茉拓が事故で帰らぬ人となり、暢がショックで命を絶ってしまうのではないかと本気で心配していた。しかし、久民浩平が暢の心に寄り添ったことで、暢は元気を取り戻す。その後も付き合いは続き、亡き彼女に操を立てる暢を内心心配していたが、藍子と出会ったことで再び恋愛に前向きになり、その後結婚したことを心から祝福していた。藍子の不倫が明らかになっても、なんとかして関係を修復しようとする暢に寄り添い、彼の支えとなった。また、現在同棲中の麻衣が、藍子の行動を知るにつけて暴走気味となり、暢のことを第一に考えて必死になだめようとするが、元ヤンキーの麻衣には言い負かされてしまう。暢や担当する常連客からは、「たみくん」と呼ばれている。

麻衣 (まい)

久民浩平と交際し、現在は浩平と同棲中の女性。年齢は26歳。ゴリゴリの元ヤンキーのため、少々気の強い性格で、一度決めたら絶対に考えを曲げない頑固なところがある。田川藍子のSNSの裏アカウントを発見し、藍子の非道を目の当たりにして、田川暢以上に怒りを覚えている。外出先で偶然藍子と遭遇し、浩平と三人でランチタイムを過ごすことになった際には、藍子本人に直接不倫について聞き出そうとするが、悪びれる様子もない藍子の態度に激怒し、殴りかかりそうになった。

茉拓 (まひろ)

田川暢の幼なじみの女性。高校3年生の春、幼い頃からずっと思いを寄せていた暢に告白し、交際をスタートさせた。どこに行くにもいつもいっしょで、通常ならみんなに妬まれそうだが、二人とも人柄がよかったため、校内でも理想のカップルと認知されていた。そんな中、暢と性交を試みるものの、初めての痛みに耐えきれず途中で断念。暢に申し訳ない思いから、次は絶対に最後までしようと約束して別れた。その直後、歩道に乗り上げてきた居眠り運転の車に轢かれ、帰らぬ人となった。

吹田 (すいた)

吹田法律事務所で弁護士を務める女性。田川暢からの依頼で、田川藍子の不貞による離婚について相談に乗っている。これまでの経緯を聞き、暢から提示された多数の証拠に目を通したあと、藍子と森和正がまったく罪悪感を感じていないことを実感。この手の人間を反省させるには、多額の慰謝料を請求するのが一番と、悪を成敗するつもりで容赦なく追い詰めようと暢に明るく声をかけた。

高橋 (たかはし)

田川藍子と同じ部署に所属する女子社員。森和正の部下にあたる。入社以来、何かと自分を気にかけてくれる藍子を先輩として慕っており、毎日持参しているお弁当も藍子が作ったと聞いていたため、家事も仕事も完璧にこなす女性としてあこがれを持っている。

水無瀬 葵 (みなせ あおい)

保育士を目指している短大生の男子。ある日、電車の中で泣き出した赤ちゃんに手を焼いていた森梢を見かけ、赤ちゃんをあやしてあげた。その際、梢に肩の力を抜いて育児を楽しんでくださいと声をかけ、立ち去った。のちに、電車に乗ろうとしたがICカードの残高不足で困っていた際、梢に助けられた。借りたお金を返すため、連絡先を渡したのちに再会した。そこで梢からモラハラ夫の不倫や、離婚に向けて行動を起こしていることを知り、子供のためにも離婚した方がいいと助言した。育児を頑張る人たちの力になりたいとの思いから保育士を目指しており、親身になって梢の相談に乗っている。保育園探しに困っていることを知り、友達のアルバイト先である保育園に空きがあることを確認したのち、正式に紹介した。現在は家庭教師のアルバイトもしている。

萌子 (もえこ)

田川藍子の妹。スナック「Over☆E」のママを務めている。藍子とよく似た巨乳の持ち主。藍子からの依頼で、来店した森和正に強い酒を飲ませ、べろべろに酔わせた。その見返りとして藍子から5万円をもらったが、田川暢とやり直した方がいい、ダブル不倫はやめた方がいい、和正とは別れた方がいいと助言するものの、藍子はまったく聞く耳を持たなかった。

書誌情報

サレタガワのブルー 15巻 集英社〈マーガレットコミックス〉

第9巻

(2022-06-23発行、 978-4088446554)

第10巻

(2022-12-23発行、 978-4088447322)

第11巻

(2022-12-23発行、 978-4088447339)

第12巻

(2023-02-24発行、 978-4088447384)

第13巻

(2023-04-25発行、 978-4088447469)

第14巻

(2023-06-23発行、 978-4088447513)

第15巻

(2023-08-24発行、 978-4088447575)

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