スカイハイ ヘヴン

スカイハイ ヘヴン

高橋ツトムの代表作「スカイハイ」シリーズの第5作。1話完結形式で描かれた短編連作。さまざまな時代・場所で、不遇の死を遂げた者がたどり着く、怨みの門から始まる物語。怨みの門の門番、イズコに出会った死者の魂は「死を受け入れ天国へ旅立つ」「霊となって現世をさまよう」「現世の人を一人呪い殺す」という、三つの行き先から選択を迫られる。現世に思いを残す死者と、人間の魂を導くイズコが繰り広げるヒューマン・ヒーリング・ホラー。18世紀のヨーロッパや第二次世界大戦中の日本などを舞台に、時空を超越した人間ドラマが描かれている。シリーズ開始から長らく単行本化されていなかったが、2022年10月に第1巻が発売。集英社「スーパージャンプ」2011年14号、15号、「グランドジャンプ」2017年7号、8号、2021年22号に掲載された作品を収録。

正式名称
スカイハイ ヘヴン
ふりがな
すかいはい へゔん
作者
ジャンル
ホラー
 
ヒューマンドラマ
レーベル
ヤングジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊1巻
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

イズコ

不慮の事故や殺人で亡くなった人の魂がたどり着く怨みの門の門番の女性。揃った前髪の黒髪ロングヘアーが特徴。裾が長い黒のドレス、黒の着物を着ている。「死を受け入れ天国へ旅立つ」「霊となって現世をさまよう」「現世の人を一人呪い殺す」という、三つの行き先を12時間以内に選ぶよう、死者の魂に迫る。ただし、強姦(ごうかん)殺人に遭い子どもを宿したまま亡くなった女性には、魂の消滅と引き換えに、16年間現世に戻すという第4の選択肢を提示した。また第二次世界大戦中、訓練中に飛行機事故で亡くなった若者に、78年後の日本を見せたこともある。死者を送り出すときの決めゼリフは「おいきなさい」。天国へ旅立つ死者には「お生きなさい」、現世をさまよう死者には「お行きなさい」、現世の人間を呪い殺した死者には「お逝きなさい」という漢字が当てられる。

アリス・クローデル

「#1 アリスとアリス(前編)」「#2 アリスとアリス(後編)」の主人公。18世紀初頭、ヨーロッパのとある国、裕福な家で育った女性。劇作家の主人、フランソワとシャンタン湖に行った際、あやまって小舟から落ちて死亡。怨みの門にたどり着き、イズコに「天国へ旅立つ」「現世をさまよう」「誰かを呪い殺す」という三つの行き先を提示される。特殊な技術で、美しく保存された自分の亡骸を見て泣き崩れるフランソワの姿に感動するが、その後の夫の行動で心変わりする。

前作

スカイハイ

高橋ツトムの代表作「スカイハイ」シリーズの第1作。あの世への入口の門に死者がたどり着いたところから始まる、1話完結式のホラーミステリー。一話につき一人の死を扱い、章題は「第~死」で統一。墨と筆で描かれ... 関連ページ:スカイハイ

スカイハイ カルマ

高橋ツトムの代表作「スカイハイ」シリーズの第2作目。生まれながらにして背負った恐るべきカルマに、16歳の少女、高丸真唯が真っ向から向き合う姿を描くヒーリング・ホラー。怨みの門番、イズコは、前作では堕胎... 関連ページ:スカイハイ カルマ

スカイハイ新章 (すかいはいしんしょう)

高橋ツトムの代表作「スカイハイ」シリーズの第3作。怨みの門の門番、イズコが、不慮の事故や殺人などで悲運の死を遂げた魂を導き、見送っていく姿を描くヒューマン・ヒーリング・ホラー。基本的に1エピソードで一... 関連ページ:スカイハイ新章

スカイハイIV<FOUR> (すかいはいふぉー)

高橋ツトムの代表作「スカイハイ」シリーズの第4作。1話完結形式で描かれた短編連作。舞台は現代の日本。殺人や不慮の事故で亡くなった人の魂がたどり着く怨みの門から始まる物語。死者を導き、魂のゆくえを見届け... 関連ページ:スカイハイIV<FOUR>

関連

天間荘の三姉妹 スカイハイ (てんまそうのさんしまい すかいはい)

高橋ツトムの代表作「スカイハイ」シリーズのスピンオフ作品。舞台は東日本大震災による津波で街ごと死んでしまった「三ツ瀬」の街と、臨死状態で生死の狭間をさまよう魂が、成仏するか蘇生するかを決定するまでの期... 関連ページ:天間荘の三姉妹 スカイハイ

書誌情報

スカイハイ ヘヴン 1巻 集英社〈ヤングジャンプコミックス〉

第1巻

(2022-10-19発行、 978-4088924809)

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