概要・あらすじ
容姿も成績も普通で、パッとしない主人公の関谷なる。いつかおとぎ話のヒロインになる事を夢みて、誰かがこの普通の世界から連れ去ってくれるのを待ちわびている。そんなある晩、なるは、月明かりの下で自由に舞い踊る少女に出会う。和服に金髪のその美少女は、まるで妖精。思わず「連れてって」と声をかけてしまったなるに帰ってきた返事は、「一緒によさこいしませんか?」だった。
登場人物・キャラクター
関谷 なる (せきや なる)
容姿、成績、何においても普通の中学生2年生。メルヘンチックで、いつかおとぎ話のヒロインのようになれる事を夢みている。月夜に踊る異国の少女ハナ・N・フォンテーンスタンドに出会い、自分も輝きたいと強く思うようになる。引っ込み思案で弱虫だが、よさこいに足を踏み入れ、どんどん強くなっていく。 心優しく意志も強いので、知らないうちに周囲の人間に影響を与えている。
ハナ・N・フォンテーンスタンド
主人公・関谷なるをよさこいに誘った金髪の少女。よさこい部の部長。幼い頃、日本で目にしたよさこいに夢中になり、単身アメリカから留学してきた。なると一緒によさこい部を結成する。常に前向きで行動力に長け、自分の心に正直で裏表がない。なるをはじめ多くの人に変わるきっかけを与える事となる。 低身長なのをかなり気にしている。
笹目 ヤヤ (ささめ やや)
主人公・関谷なるの幼馴染で親友。才色兼備でスポーツ万能。バンドを組んだりおしゃれをしたりと、青春を満喫している。大好きななるが転校生のハナ・N・フォンテーンスタンドとよさこいに熱中するようになり、はじめはヤキモチを焼いていたが、後に自らもよさこいにハマっていく。 気が強いが優しく、しっかり者。
西御門 多美 (にしみかど たみ)
主人公・関谷なるの幼馴染。中学3年生。生徒会副会長。才色兼備の大和撫子で、昔からなるの憧れの存在。西御門家のお嬢様として恥ずかしくないよう、日々お稽古や学業に励んでいたが、そんな自分に疑問を抱くようになる。なるとハナ・N・フォンテーンスタンドに誘われたのをきっかけに、自分を変えるためよさこい部に入部した。
常盤 真智 (ときわ まち)
西御門多美の親友。常盤沙里の実妹。中学3年生。生徒会長。自分にも他人にも厳しいが、優しい一面もある。はじめは、よさこい部が屋上を無断使用するのを禁じるなど敵対的だったが、親友の多美がよさこいに熱中するようになってからは、何かと部に協力するようになった。後によさこいの魅力に気づいていく。
常盤 沙里 (ときわ さり)
25歳。よさこい部の顧問。常盤真智の実姉。臨時の教師として雇われていたが、ハナ・N・フォンテーンスタンドに無理やり顧問に抜擢される。はじめは露骨に嫌がっていたが、徐々によさこい部のメンバーと心を通わせ応援するようになる。生徒からフレンドリーに接されており、生徒との距離感に悩んでいる。
大船 勝 (おおふな まさる)
よさこいショップ「勝」の店長。33歳独身。スキンヘッドにサングラスという、いかつい風貌だが、心優しく誰よりもよさこいを愛する。関谷なるたちよさこい部を陰ながらバックアップし、いつも励ましている。また、よさこい部の顧問である常盤沙里が気になっている。
笛田 蘭 (ふえだ らん)
中学1年生。バンドをしている笹目ヤヤに憧れていたが、ヤヤがいきなりよさこいに熱中しだしたのに納得できずにいる。ヤヤを部に誘ったハナ・N・フォンテーンスタンドに敵対心をむき出しにし何かと挑発してくるが、得意なダンス勝負でハナに太刀打ちできず、最後は認めるようになった。 ヤヤの勧めでよさこい部に入部する事になった。
関谷 直正 (せきや なおまさ)
主人公・関谷なるの実父。自宅の道場で居合の師匠をしている。なるを溺愛し、いつも気にしている。口下手で大人しいなるがどんどん活発になっていくの見て、恋人が出来たのではないかと心配する。後によさこいをしている事を知ってからは、いつもなるの相談相手になり温かく見守っている。
ジェニファー・N・フォンテードスタンド
ハナ・N・フォンテーンスタンドの実母。多忙なキャリアウーマン。ハナを心配して日本に来たのをきっかけに、離婚した前夫とやり直す決意をする。家族3人で暮らすため、一度はハナをアメリカに連れて帰るが、ハナがよさこいに未練を残している事を知り、日本へ戻るのを許した。