概要・あらすじ
かつての『オバケのQ太郎』の主人公大原正太は、15年ぶりにQ太郎と再会する。友人たちを集め、思い出話、未来の話に花を咲かせる。集まった者たちはそれぞれ成長し、大人になっていたが、Q太郎だけは昔のままだった。懐かしさと、子供時代への決別の寂しさを劇画タッチで描いた短編。
登場人物・キャラクター
Q太郎 (きゅうたろう)
藤子・F・不二雄作『オバケのQ太郎』の主人公でオバケ。父親のコネでオバケ銀行への就職を勧められていたが、なにか変わったことがやりたくて、再び人間の世界へとやってきた。絵のタッチが劇画調になったこと以外は、『オバケのQ太郎』のころから変わっていない。そのため、心身ともに大人になった大原正太との間に段々と溝を感じるようになる。
大原 正太 (おおはら しょうた)
かつてQちゃんが居候していた家の子供で、親友。『オバケのQ太郎』登場時は小学生であったが、本作ではすでに結婚もし、大会社のサラリーマンになっている。Qちゃんとの再会を素直に喜ぶが、接し方は既に子供のものではなくなっていた。また、彼の妻もQちゃんの奔放な行動に対して疎ましさを感じるようになる。
博勢 (はかせ)
『オバケのQ太郎』にも登場していた正ちゃんの友人。若ハゲに眼鏡の天才肌のキャラクター。大人になっても自分の夢を追い続けている。新事業の立ち上げにあたり、正ちゃんへ資金と協力を頼みに来る。だが、頭の良さと同じぐらい人も良く、何度も失敗をしているらしい。そのため、正ちゃんの妻からはいい感情を持たれていない。
西郷 強 (さいごう つよし)
『オバケのQ太郎』にも登場していた正ちゃんの友人。当時はガキ大将的存在だったが、大人になった現在は家業の乾物屋を継いでいる。Qちゃんが昔住んでいた町を巡っている時、偶然再会する。そして当時よく一緒に遊んでいた正ちゃんハカセ木佐くんよっちゃんを誘い、自宅で同窓会を催すのだった。