南京路に花吹雪

南京路に花吹雪

1936~1937年の上海を舞台に、新聞記者の本郷義明と、日中ハーフで元暗殺者の青年黄子満が、日中戦争を阻止すべく作られた大日本帝国海軍の地下組織、54号で巨大な国際的陰謀と戦うさまを描く。同作者森川久美の作品『蘇州夜曲』の続編にあたる。

概要

1936年の中国・西欧列強と日本に分割支配された国際都市上海。日日新聞の上海支局記者本郷義明は、反軍国主義の作家宋方震のボディガードを買って出たことから、日中戦争を引き起こそうとする国際資本・レーテ財閥の起こした事件に巻き込まれてしまう。そんな中、1年半前に共に戦った日中ハーフで元暗殺者の青年黄子満と再会した本郷は、彼ともども大日本帝国海軍上海陸戦隊の小此木大佐によって作られた地下組織54号の一員となり、上海に張り巡らされた国際的謀略と戦うこととなる。

登場人物・キャラクター

主人公

『南京路に花吹雪』の主人公の一人。元は大新聞社日日新聞の新聞記者だったが、1年半前にあたる前作『蘇州夜曲』で日本陸軍の情報将校・影村月心の怒りを買い、上海に飛ばされた。その後欠員のできた日々新聞の上海... 関連ページ:本郷 義明

主人公

『南京路に花吹雪』の主人公の一人。推定19~20歳の青年。日本軍の情報将校影村月心と、清朝の血を引く女性黄美雨との間に生まれた日中ハーフ。日本名は影村詮。幼年・少年期を東京で過ごすが、15歳で家出して... 関連ページ:黄 子満

コールド・ブラッド・ジョーと呼ばれ、アラブやインドシナ各国で戦争による商売のチャンスを作ってきた国際謀略家の青年。大国の都合に翻弄されるポーランドに生まれ、幼い頃から幾度も戦火に巻き込まれつつも生き延... 関連ページ:ヨセフ・マサーニク

小此木

大日本帝国海軍上海陸戦隊の大佐。上海でレーテ財閥によって日中戦争を引き起こすために行われている国際的謀略に気付き、これに対抗するための地下組織57号を作る。亡き友人の中国人夫婦の娘蔡文姫を引き取り、養女として育てている。

鬼怒川 雷蔵

大日本帝国海軍上海陸戦隊の中尉。57号の一員として、日中戦争を防ぐため暗躍する。本郷義明の麻雀仲間でもある。

蔡 文姫

小此木大佐の養女。医学生で、尹新六が編集長をしている中国人学生の文芸誌『拓人』にも参加している。養父を慕ってはいるが、思想としては反日派であり、その板ばさみに苦しむ。

宋 方震

反軍国主義の小説家。妻は日本人で、日本の帝大で中国文学の講義をしていたが、上海に戻ってきた。武漢出身。

胡 正平

中国人秘密結社青幣の腕利き。男色の傾向があり、黄子満に惚れ、青幣のボス高子良の許しを得て54号へやって来ると、黄子満直属の部下となる。

尹 新六

中国人学生の文芸誌『拓人』の編集長。日本人と付き合いがあると他の中国人から漢奸と罵られるにも関わらず、本郷義明の性格を気に入り付き合いを続けていた。

老十爺

上海の情報の総元締めをしている老人。黄子満の暗殺者時代の知り合い。広東省出身。

阮 明

拳法家。1年前、路上で見世物をしている時に、黄子満と知り合った。踶腿飛針などの暗殺術を黄子満に教える。コールド・ブラッド・ジョーが作ったニセの抗日組織に入り、活動に加わる。

有田

バーのマスター。かつては建設会社有田組の若親分だったが、日本有数の財閥五木財閥の跡継ぎ五木重治の妻五木燁と不倫の恋に落ち、すべてを捨てて上海にやってきた。

高 子良

中国民衆の自衛組織、秘密結社青幣のボス。威厳のある老人。酒場で差別発言をしていた日本人に喧嘩を売った本郷義明を気に入る。

集団・組織

54号

『南京路に花吹雪』に登場する組織。レーテ財閥に対抗すべく小此木大佐が組織した地下組織。本郷を中心として、黄子満、鬼怒川中尉、その他はみだし者が集まる。日本租界内の宝山路54号が本拠地。

書誌情報

南京路に花吹雪 全3巻 角川書店〈あすかコミックス〉 完結

第1巻

(1989年7月発行、 978-4048521628)

第2巻

(1989年9月発行、 978-4048521635)

第3巻

(1989年11月発行、 978-4048521642)

南京路に花吹雪 全3巻 白泉社〈白泉社文庫〉 完結

第1巻

(1996年9月発行、 978-4592882213)

第2巻

(1996年9月発行、 978-4592882220)

第3巻

(1996年9月発行、 978-4592882237)

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