概要・あらすじ
裕福な家の一人息子だった桐木司が、家庭教師の美知恵に、この家にいるとカスになると言われ家出を決意。ひょんなことから暴走族グループ極楽蝶の8代目総長になる。まったくの世間知らずだったお坊ちゃんが、仲間との深い友情の中で大きく成長していくこととなる。
登場人物・キャラクター
桐木 司 (きりき つかさ)
大金持ちのお坊ちゃま。初登場時は16歳。暴走族極楽蝶の8代目の総長になるが、それまでは家でピアノの練習や勉強ばかりやらされていた。ボケることが多く、すぐ発情する。普段は喧嘩もろくにできない男性だが、女性のことになると人が変わったかのように強くなる。世間知らずに育ったせいか、服装や髪形のセンスはまったくなく、髪形はころころ変わる。 最初は家庭教師である美千恵のことが気になっていたが、ある日八丁で出会った女の子由本久美のことを好きになる。
川中 陽二 (かわなか ようじ)
桐木司とは、単車を車にぶつけられてしまうという変な出会いだったが、不良になろうとする彼に興味を抱き、一緒に暮らすようになる。司に対しては真面目なアドバイスをするが、自分は根っからの遊び人で、何人も女がいる。司が極楽蝶の8代目総長となったとき、自信もメンバーに加入、幹部になることを決意。
中村 寿雄 (なかむら ひさお)
暴走族広島ナイツの元メンバー。最初は桐木司のふざけた態度が気に入らなかったが、川中陽二に頼まれたということもあり、共に不良になる手助けをするようになる。サングラスがトレードマーク。仲間思いで涙もろい。極道顔の父親がおり、美容室を経営している。司が極楽蝶の総長となったことにより、自身もチームの仲間となる。
岩見 エイジ (いわみ えいじ)
暴走族極楽蝶の元メンバー。単車を直す腕は一級品で、自他共に認める単車好き。中村寿雄と同じく、桐木司が極楽蝶の総長となったときチームに再加入し幹部となる。暴走族広島陴威窠斗のメンバーである藤井美香が恋人。
原辺 俊昌 (はらべ としまさ)
暴走族極楽蝶の7代目の総長。中学の頃から暴走族をやっていたが、桐木司の喧嘩を見たことで総長の座を譲ることを決心。自身の特攻服も単車も桐木司に託すことになる。
美知恵 (みちえ)
桐木家で専属の家庭教師をやっていた現役の女子大生。少し口は悪いが経験豊富な美人。桐木司を家出させた張本人。自分の惚れた男のために、桐木司の父を殺す手助けをしていた。
由本 久美 (よしもと くみ)
八丁で桐木司にナンパされたことで気になるようになり、男2人組にからまれているところを助けられたことで好きになる。ジェームス直という兄がいる。行動力があり、桐木司が暴走族の総長になったことで、自分も不良になることを決意した。
杉本 博和 (すぎもと ひろかず)
暴走族広島ナイツの総長。同じく暴走族の極楽蝶のことを敵視しており、総長が桐木司になってからさらに激化することになる。女性を拉致したりなど非道な手段を使う卑劣な人間だが、本命の彼女である中井エリカには頭が上がらない。
段野 秀典 (だんの ひでのり)
広島№1の暴走族である広島陴威窠斗の総長。宮ノ工に通う3年生で、広島陴威窠斗が7代目の時に総長を倒したことでのし上がった男。商工でケンカした際に3人を再起不能にしたことで鑑別所入りし、出所して3千人のトップに君臨している。
高間 数俊 (たかま かずとし)
暴走族広島陴威窠斗のメンバー。川中陽二らと中学時代の同級生ということもあり、チーム同士のトラブルを警告しに来るという義理堅い部分がある。広島陴威窠斗の総長段野秀典に喧嘩を売るが敗北して以来親友となる。
岩田 (いわた)
暴走族極楽蝶の初代総長だったが、今では警察官であり、県警一の白バイ運転手で、暴走族を捕まえていたぶることを生きがいとしている。元チームだった極楽蝶にも普段は容赦ないが、肝心な時にはOBとして忠告してくれる優しい一面もある。
野村 豊 (のむら ゆたか)
段野秀典の中学時代の同級生で背は低いが喧嘩と柔道がめっぽう強い。大阪でたった一人心を許した友達を傷つけられたことで怒り心頭し、殴った相手を殺してしまう。自主しようと思ったが、その前に一目だけ段野秀典に会いたいと思い広島に帰ってくる。
石本 千春 (いしもと ちはる)
野村豊が広島にいた時に組んでいた暴走族の元メンバー。当時は目立たない存在だったが、野村豊の名前を借りて暴走族狂連合を作ろうと企む。喧嘩が弱いため、ずる賢く立ち回ることしかできなかった。
集団・組織
極楽蝶 (ごくらくちょう)
『BADBOYS』に登場する暴走族。初登場時は10人ほどの少数チームだったが、総長が桐木司となり、メンバーに川中暘二、中村寿雄、岩見エイジらが加わったことで広島のトップ3にまで上り詰める。現在警察官である元初代総長岩田が作ったチーム。
広島ナイツ (ひろしまないつ)
『BADBOYS』に登場する暴走族。杉本博和が4代目総長を務める広島のチーム。昔は根性が売りの広島№2として有名なチームだったが、女性を拉致するなど歪んだチームに変貌。桐木司と喧嘩したことにより、性格は改善されていき、チームは元の姿を取り戻していく。極楽蝶のことは敵視しつつも、ライバルだと認めている。
狂連合
『BADBOYS』に登場する暴走族。石本千春が、殺人容疑で逃亡中だった野村豊の名を借りて作ったチーム。広島の弱小チームや広島陴威窠斗の傘下だったチームらで結成されている。暴走族広島陴威窠斗の総長である段野秀典と対等の実力を持つ野村豊の名は脅しの効果絶大だったため、引き抜くことは容易でチームはすぐに結成された。 しかし、桐木司と野村豊らの活躍によりすぐに崩壊することになる。
広島陴威窠斗 (ひろしまびーすと)
『BADBOYS』に登場する暴走族。広島の過半数を傘下に治める、最大勢力のチーム。トップは8代目総長である段野秀典で、3千人ものメンバーを従えられるようになったのは彼の功績。暴走族狂連合発足によるトラブルで一時は半分のメンバーを失うが、それでも№1の座を譲ることはないほど屈強だった。
場所
八丁 (はっちょう)
広島の中心街で、八丁堀の略。土曜日の夜に、ここで車を走らせながら女性をナンパする「夜の八丁左回り」が広島の若者の定番となっていた。若者たちの憩いの場であり、暴走族やナンパ師などが集まっていた。
続編
BADBOYS グレアー (ばっどぼーいず ぐれあー)
広島の暴走族グループ廣島連合や陴威窠斗たちの抗争を中心に、広島が統一されていく様を描いた不良青春ストーリー。同作者『BADBOYS』の続編。 関連ページ：BADBOYS グレアー
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舞台は80年代の広島県。主人公ギッチョを中心に、それぞれ「王様」を目指す不良少年たちの抗争を描いたヤンキーバイオレンス漫画。前半は広島の暴走族を巻き込んだ抗争、後半では「鬼」と呼ばれる更正不可能な不良... 関連ページ：女神の鬼
莫逆家族 (ばくぎゃくふぁみーりあ)
花神町に住む元暴走族の男たちが家族となって結束。かつての族仲間からの報復に、傷つきながらも立ち向かう。バイオレンスにコメディも織り交ぜたハードボイルドピカレスクドラマ。 関連ページ：莫逆家族
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