概要・あらすじ
強い未練を残して生者を殺す「屍」を狩る不死者殺しの少女たち。それが屍姫。しかし、彼女たちもまた、強い未練を残して死んだ屍であり、星村眞姫那もそのひとりであった。光言宗と結んだ戒律のため、己の未練を果たすため、彼女は契約僧である田神景世とともに屍を狩り続ける。
登場人物・キャラクター
星村 眞姫那 (ほしむら まきな)
15歳。光言宗開祖である偉家十聖のひとつである「星村」家の娘だったが、七星に襲われ、殺されてしまう。その際に田神景世の屍姫となり、七星への復讐を誓う。ストイックなまでにリアリストであり、戦いにおいても冷徹にふるまうが、時折、年相応の少女らしさも見せる。戦闘ではサブマシンガンなどの銃器を主に使用する。
田神 景世 (たがみ けいせい)
『屍姫』に登場する人物。光言宗の少僧正で世空寺の住職。田神家が星村家の分家であったことから、星村眞姫那の父の世話を受けて育つ。そのため、生前の星村眞姫那とも関わりを持っており、屍姫となった彼女の契約僧となった。茶髪にサングラスなど、およそ坊主らしからぬ風体だが、人望は厚く、彼の死は多くの人に影響を与えた。
花神 旺里 (かがみ おうり)
『屍姫』に登場する人物。幼少時に田神景世に拾われ、世空寺の隣にある児童福祉施設大麟館で育つ。現在はアパートでひとり暮らしをしながら高校に通っている。自覚するほど非常に運が悪い。田神景世を「アニキ」と呼び、兄のように慕っている。田神景世の死後、光言宗に入信し、星村眞姫那の契約僧となる。
荒神 莉花 (あらがみ りか)
『屍姫』に登場する人物。偉家十聖のひとつである「荒神」家出身で、23歳の若さながら権僧正の地位につき、高峰宗現の副官を務めている。スタイル抜群の美人であり、生真面目な性格をしている。天瀬早希の契約僧だが、彼女にはいつもからかわれている。
天瀬 早希 (あませ さき)
『屍姫』に登場する人物。荒神莉花の屍姫。享年10歳。生前から荒神利花の親友だったが、屍姫となってからは生前以上に彼女に対して友情を感じており、双頭の斧を武器に彼女を守ることを念頭に置いて戦っている。非常に毒舌家で荒神利花だけでなく、田神景世や高峰宗現であっても躊躇なくいじる。
鹿堂 赤紗 (ししどう あかしゃ)
『屍姫』に登場する人物。元・光言宗の僧侶。田神景世や壬生貞比呂と同じく高峰宗現の弟子で、同部屋だったため彼らとの繋がりも強い。5年前に起こった屍討伐事件をきっかけに、自らの屍姫を殺すなどして光言宗を背信して行方をくらましていたが、大群として田神景世たちの前に姿を現す。
ロギア・C・ギュスターブ
『屍姫』に登場する人物。神になる法を求めて鹿堂赤紗に協力し、大群に参加している。人形使いを名乗るブードゥーの呪術師で、赤土などを媒介にして死者を実体化することができる。
高峰 宗現 (たかみね そうげん)
『屍姫』に登場する人物。光言宗六僧正のひとりで、光言宗総本部の責任者。田神景世や壬生貞比呂の師匠でもあり、屍姫である轟旗神佳の契約僧でもある。
轟旗 神佳 (とどろき かみか)
『屍姫』に登場する人物。高峰宗現の屍姫で秘書も務める。「剣姫」の異名をとるほど剣の腕に優れ、最強の屍姫と呼ばれている。
壬生 貞比呂 (みぶ さだひろ)
『屍姫』に登場する人物。光言宗の権僧正で、田神景世や鹿堂赤紗同様に高峰宗現の弟子であり、ふたりとは旧知の間柄。顔の刀傷が特徴。面倒ごとを嫌う性格で、かなりの女好きである。
犬彦 瑞樹 (いぬひこ みずき)
『屍姫』に登場する人物。花神旺理のクラスメイトで、小学校からの付き合い。学校の1年総括を務めている。飄々とした性格をしているが、理知的で物事に造詣が深く、屍など人知を超えた存在に対してもしっかりと受け止めることができる。
春日 望 (かすが のぞみ)
『屍姫』に登場する人物。花神旺理のクラスメイトで、田神景世の寺の檀家の娘。人食いビルの肝試しで屍に殺されかけるなど、しばしば事件に巻き込まれる。クラスの男子から「お胸様」と呼ばれるほどの巨乳。花神旺里に好意を抱いている。
集団・組織
大群 (おおぜいのけがれ)
『屍姫』に登場する団体。強大な力を持った屍をリーダーとし、死者の国の建設を目論んでいる。屍の集まりではあるが、鹿堂赤紗やロギア・C・ギュスターブなど、人間の呪術者たちも組織には存在している。
七星 (しちせい)
『屍姫』に登場する団体。身体のいずれかに北斗七星を模した星を刻んだ七名の屍で構成された一団。星村家を皆殺しにしたのも彼らであり、星村眞姫那の仇。後に大群と共謀し、殺戮を行なうようになる。