最遊記外伝

最遊記外伝

峰倉かずやの漫画『最遊記』と同じ世界を舞台にしたスピンオフ。『最遊記』からおよそ500年遡った時代の天界を舞台に、孫悟空と彼を取り巻く人々とのドラマを描く。スクウェア・エニックス「月刊Gファンタジー」1999年6月号から連載を開始。その後、掲載誌を移し一迅社「月刊コミックZERO-SUM」および「月刊コミックZERO-SUM増刊WARD」で2009年5月まで連載された。

正式名称
最遊記外伝
ふりがな
さいゆうきがいでん
作者
ジャンル
ファンタジー
関連商品
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あらすじ

 第1巻

舞台は『最遊記』から500年遡った時代の天界観世音菩薩の甥、金蝉童子は毎日平穏無事ではあるが、それが退屈を生んでいるとぼやいていた。金蝉童子の周りでは退屈過ぎて人を殺せるほどだという話さえ出ていた。ある日、金蝉童子は孫悟空(通称・悟空)と出会う。悟空は下界の岩から生れた、人間でも妖怪でもない異端の子どもだった。金色の眼を持つ不吉な子として天界に連れてこられた。悟空との出逢いは金蝉王子の毎日を大きく変えることとなる。金蝉童子ははじめて会ったまだ名もない悟空を太陽のようだと思った。そして悟空の名付け親となったのだった。空、つまり目に見えぬものを悟ることができる者という意味合いだった。

天界にいる観世音菩薩は両性具有の存在であり、慈愛と慈悲の象徴だ。金蝉童子は悟空の世話一切を観世音菩薩から賜った。初めは面倒で嫌だったが、次第に本当の家族のようになっていった。その後、悟空は闘神・哪吒太子(通称ナタク)と出会う。ナタクは大妖怪・牛魔王を封じ込めたただ一人の神だ。牛魔王は破壊の神と名の付くほどに巨大な力を持っていた妖怪だった。それほどまでに強いナタクだったが、年恰好は悟空と近く、すぐさま2人は友達になった。しかしナタクは天界で唯一、殺生を許された闘いの神だ。自由に人も妖怪も殺すことが許されているナタク太子の生涯に喜びはなかった。

悟空にはさらなる人物との出会いがあった。天界西方軍第1小隊元帥・天蓬元帥と同じく小隊大将・捲簾大将(けんれんたいしょう)だ。天蓬元帥は勇気があり頭のいい男だったが、何かに熱中すると食事や風呂を抜いてしまうほど夢中になるところがあった。軍人なのに白衣を着ているのは、髪の手入れを怠ってもフケが目立たないという理由からだ。下界の格言や知識一般にもとても詳しかった。捲簾大将はといえば、ガキ大将がそのまま大人になったような、どこか悟空と似ている男であり、悟空の兄貴分のような存在になっていった。

ナタクは牛魔王との闘いで痛手を負った。殺し合いの世界で生きるのはナタクの宿命だ。周りの者もナタクを案じたり心配したりはしない。しかし、悟空だけはいつも傷心であろうナタクに会いに行くのだった。会うのは誰も知らない隠れ家など2人だけの秘密の場所だった。

李塔天はナタクの父親だ。ナタクを自分の思い通りに動かすためにために作り出したと言うほど、とことん自分勝手な男だった。そんな父親へ絶対服従を強いられて育ったナタクは普通の生活を知らず、自分の感情は押し殺すものだと思って生きてきた。ナタクにとって悟空は初めてできた友達だった。しかし、李塔天は悟空の持つ力を恐れていた。いずれナタクをも簡単に殺し、新たな闘神になるだろうと想像していた。今のうちに手を打っておこうと画策する。そしてナタクに、下界で生まれた異端の子である悟空を殺せと命じだのだ。ナタクにとって、それはあまりにも残酷な命令だった。 

第2巻

孫悟空と出逢ってから金蝉童子(こんぜんどうじ)は変わり始めていた。何も知ろうとせず、退屈な毎日に甘んじていた今までの自分を悔いていたのだ。悟空の存在をとても大切に思い、悟空のために何かできることはないかと考え、ずっと傍にいろよと言うまでになったのだ。(第9話)

金蝉童子、天蓬捲簾と悟空の4人は満開の桜の下でお花見をした。大好きな人達がいて笑っている、それだけでいいのだと捲簾は言った。当たり前の幸せがこんなに大切だとは思わなかった。皆が生きてさえいえてくれたらいいのだと捲簾は思うのだった。(第10話) 

一方、哪吒太子(通称ナタク)は父親の李塔天から悟空を殺すようにと命令を受け苦しんでいた。ナタクは李 塔天が作り出した造成人間だった。しかし、人間ではなくとも心を持つナタクは、父親の呪縛から逃れられない苦しさを日々感じて生きてきたのだった。絶対的な支配の中で育てられたナタクは父には逆らえない。父親の命令どおり、悟空を殺そうとしてしまうのだった。突然殺人鬼と化したナタクに驚き、不審を募らせる悟空は、それでもナタクを信じた。初めて会った日、お互いに名を名乗り合った時を思い出すのだ。そうして、父親と悟空の間で苦悩したナタクが選んだ道は己が自害することだった。悟空は亡くなってしまったナタクの姿に、嗚咽する。(第14話) 

悟空はナタクを失ってさらに妖力を増した。妖力制御装置も破壊されてしまった。本能のまま人を襲い殺戮を好む斉天大聖、それが悟空の本来の姿だ。こんな悟空をさっさと始末せねばと観世音菩薩が乗りだしたが、金蝉童子がそれを阻止したのだ。金蝉童子は、自分が本当に守りたいものは悟空なのだと悟ったからだった。不殺生が基本の天界で、悟空は次々と人を殺し、不浄な者として扱われるようになる。その悟空を助け庇う金蝉童子も謀反者だ。そして天蓬、捲簾も天界に反旗を翻すのだった。天界を敵に回した彼らを抹殺すべく、李塔天の指示で天界人すべてが動き出す。彼らに待っている未来は希望か、絶望か。(第19話)

第3巻

斉天大聖に変化した孫悟空は気を失ったままだった。そして、やっと目を覚ました悟空に金蝉童子が声をかけた。それは、自分にとって悟空は、その温もりを手放せなくなるほど愛おしいという言葉だった。今まで誰も止められなかった悟空の変化を金蝉童子だけが止めることができたのだった。

一方、天蓬捲簾は天界軍に追われて城に閉じこもっていた。謀反者とされた彼らの願いは、天界を抜け出し、下界への亡命を図ることだ。それぞれが己の本当の自由を手に入れたかった。(第19話) 

悟空は哪吒太子(通称ナタク)が自分の眼の前で自害した理由がわからず苦しんでいた。李塔天からの自由宣言だったのだろうと、金蝉童子が言った。自分を縛り続ける鎖を断ち切るために自らの命を使ったのだと言う。悟空は金蝉童子も同じように自害してしまうのではないかと不安になった。そして、絶対に嫌だと金蝉童子に懇願した。悟空はもうこれ以上大切な人を失いたくないと思っていた。人を失う怖さ、痛さ、苦しさを十分過ぎるほど味わった悟空だった。(第20話) 

謀反者とされた悟空、金蝉童子、天蓬、捲簾は天界軍に追われながらも、天帝城に侵入し、下界へ通じる時空ゲートを目指した。天界軍の攻撃を受けながらも、一行はやっと下界へ辿りついた。下界は、思い描いていたものとは全く違う有様だった。李塔天が自分の思い通りに変えてしまっていた。李塔天は人体実験を行っていた。それは彼が受けた屈辱への復讐だったのだ。李塔天は、今は没落しているが優秀な一族の出身だった。彼はその優れた頭脳で天帝の書記官に登りつめる。しかし身分差別を受けてしまう。李塔天は天界人に殺意を抱き恨んだ。そうして天界を乗っとろうと、人間に似せたナタク、最強の造成人体兵器を完成させたのである。

悟空、金蝉童子、天蓬、捲簾の4人の謀反者を殺す動乱に紛れて、天界を乗っ取る陰謀を企てた李塔天。邪魔な天帝を殺し、4人に罪をなすりつけて、自分の地位を最上へと押し上げる復讐劇を企んでいたのだ。下界のさらに地下には化け物がいた。この魔物は李塔天がナタクを作っている時の失敗作だった。人間にもナタクにもなれなかった者たち。悟空たちはその化け物に殺されそうになる。捲簾がおとりとなって化け物を引き付ける。(第26話)

 第4巻

孫悟空金蝉童子天蓬捲簾の4人は下界へ降り立った。捲簾が化け物の襲撃の盾となる、おとり作戦に出た隙に後の3人を時空ゲートへ進ませた。次の化け物退治には天蓬がおとりとなって2人を時空ゲートへ進ませた。天蓬は、次々に待ち構える天界軍を1人ずつ相手にしてやっつけていく。一方の捲簾はナタクの出来損ない化け物を相手に激闘を繰り広げていたが、力が尽きてくる。そしてとうとう彼に最期が訪れたのだった。捲簾は朦朧としながらも天界西方第一小隊の上官・ごうじゅんと戦い続けていた。再び化け物が暴れ出し、捲簾に襲いかかった。捲簾はついに死を迎える。(第28話)

 天蓬は1人で天界軍と戦っていた。ヘビースモーカーな彼は激闘の中でも煙草月いたかった。まぎれもない彼の最期が近づいていた。悟空と金蝉童子を時空ゲートへ進ませるために盾となって闘い続けていた天蓬。とうとう力尽き、相打ちの末、差し違えた。天蓬の内臓は飛び出し臓器が丸見えになった。天蓬は最後に「待たせました」と言葉を残して逝ってしまった。「またな」と言って先に逝った捲簾へ返事をするかのようだった。(第31話)

 捲簾と天蓬が道を切り開いてくれたおかげで、やっと下界へ通じる時空ゲートの前まできた悟空と金蝉童子。2人の死にショックを隠せない悟空は、もう止めようと言い出した。しかし、金蝉童子は諦めない。気を取り直した悟空と金蝉童子は時空ゲートを開くことに成功し、下界へ飛びだした。行く手を阻む李塔天一派。閉じられようとするゲート。悟空だけでも下界へ押し出そうとする金蝉童子。1人先に時空ゲートを出た悟空は無理やり扉を開けようとした。しかし金蝉童子までは脱出できなかった。しかも金蝉童子の身体はで挟まれ、悟空の眼の前で圧死していくのだった。(第32話)

 金蝉童子の死体からしばらく、悟空は離れられなかった。あまりに残酷な別れに立ち直れそうもない。そんな姿を見た観世音菩薩は、天界から降りてきて悟空を抱きしめた。そして、辛い思いをさせたが、我が甥、金蝉、また友達の天蓬、捲簾はみなお前と出逢えて幸せだったと慈悲と慈愛から言葉をかけた。悟空に与えられた罰は500年間の孤独だった。天界での記憶も消された悟空。しかし、魂の奥底に残る記憶だけは消えていなかった。それは来世でまた巡り逢おうという約束の記憶だった。(最終話)  

登場人物・キャラクター

孫悟空 (そんごくう)

東勝神州の傲来国にある花果山山頂の仙岩から生まれた人間でも妖怪でもない生き物。不吉とされる金晴眼をしていたことから、下界から天界へ送られた。よく寝てよく遊んでよく食べる、元気で明るい性格だが、両手両足首には一つ20kgはある枷を着けられている。初めての友達である哪吒太子が李塔天の命を受け、孫悟空を殺害せんとした際に、額に着けた金鈷という妖力制御装置が外れ、かつて混沌の象徴と呼ばれ伝説とされてきた、天にも斉しい力を授かる「斉天大聖」という凶暴な化け物に変化してしまった。

金蝉童子 (こんぜんどうじ)

観世音菩薩の甥で純粋培養されたお坊ちゃま。「目には見えぬもの(空)を悟ることができる者」という意味を持つ「悟空」の名付け親。長い金色の髪、睫毛も長く少々たれ目、その容姿は玄奘三蔵に似ている。天界人としての地位は高いが、その仕事内容は書類に目を通しハンコを押すだけの退屈な日々を過ごしていた。ただ、おぼっちゃま育ちで気力、体力も無く、世間知らずな男である。孫悟空と出逢い、天蓬や捲簾などの朋友から多大な影響を受けて、大切なものを守るためには今までの自分を打破し、強大な力に立ち向かう決意をする。「斉天大聖」となった悟空を庇ったことが謀反と見なされ、以後は追われる身となる。李塔天との最後の闘いに抵抗し、時空ゲートに挟まれて圧死し潰されて消滅した。

捲簾 (けんれん)

西海竜王配下の天界西方軍第一小隊で軍大将を務める軍人。元は東方軍に在籍していたが、酒と女と花を愛する無頼者。名うての武将だったが、東方軍大将時代に上官の妻を寝取った罪で、西方軍に左遷され、天蓬元帥の部下となる。良き兄貴的な存在。高所恐怖症でもあり、木登りなど絶対にできない。短髪の黒髪がトレードマーク。口調がひねくれていて、大きな子どもみたいな性格。その風貌はどこか沙悟浄に似ている。一方で常識的な面もあり、整理整頓など家庭的な仕事も得意。牛魔王討伐の際に負った傷が癒えていない哪吒太子の代わりに自軍の出陣を進言するも、その意見は却下され、懲罰房へと入れられる。天界軍や李塔天のあり方に疑問を感じ、「斉天大聖」となった孫悟空を庇ったため、謀反の罪で追われる身となった。

天蓬 (てんぽう)

天界西方軍元帥。セミロングの黒髪がトレードマーク優しさと、厳しさを秘めた整った顔立ち。どこか猪八戒に似ている。階級は捲簾より上だが、軍を率いる時は副官を務める。金蝉童子とは古くからの友達。読書マニアで読書に没頭すると、何日も食事も摂らず、風呂にも入らないズボラな性格でいつフケが落ちてもいいように白衣を着ているし、靴もお便所サンダルを愛用。部屋はいつも本に埋もれている。捲簾は天蓬の部屋は物置だと言っている。飄々とマイペースで掴みどころのない性格。変人として有名だが、戦場に赴いた時の冷静沈着な洞察力と戦闘能力は別人。孫悟空たちが謀反者として天界を追われた時は、悟空と金蝉童子を逃がし、回廊にて天界軍の前に立ちはだかった。多くの天界軍を一人で始末したが、最後は力尽きて抄雨と刺し違えて死亡する。

敖潤 (ごうじゅん)

天界西方軍をまとめる責任者であり、捲簾や天蓬の上官。西海竜王とも呼ばれる闘神一族出身のエリート軍人で、頭に角が生え、白い肌にところどころ鱗模様がある風貌に加え、赤い目をしている。軍人らしい生真面目な性格をしており、天界の秩序を乱すものを排除する軍を統率することが己の使命であるという確固たる信念を持つ。 孫悟空を庇って追われる身となった金蝉童子と捲簾、天蓬に人質とされ、そのまま連れ去られてしまう。

哪吒太子 (なたくたいし)

孫悟空に初めてできた同じ年頃の友達。明るく元気だが、やんちゃすぎる面があり、昼寝をしている天帝の顔に鼻毛を描くなどの悪戯をすることもあった。一方で、無殺生が原則の天界において、唯一殺生が許されている闘神太子という役職を持つため、母親を含む周囲からは「異端な存在」「殺人人形」などと言われていた。 自分を暗躍の道具であると理解してはいるが、父親である李塔天は主君であり自身の存在理由だと言い切り、李塔天に殴り掛かった悟空に剣を向ける。だが、初めての友達である悟空を討つことができず、ついにはその剣を己に向けてしまった。

李塔天 (りとうてん)

哪吒太子の父親。一昔前に没落した一族の出だが、優秀な知能を活かし天帝の書記官にまで登り詰めた。しかし、身分を大事にする天界において差別が絶えることはなかったため、上位の者たちを恨んでいる。強い上昇志向を持つ野心家で、のし上がるために息子である哪吒を闘神に据えているが、哪吒と同様に異端の存在である孫悟空を敵視しており、排除するため息子に悟空たちの討伐を命じた。

円雷 (えんらい)

天界西方軍第二小隊長。捲簾の前に西方軍第一小隊の隊長を務めていたが、天蓬と馬が合わず別隊に移動していた。黒髪短髪に顎鬚という風貌で、なかなかに抜け目のない戦術を立てる優秀な人物だが、天蓬を「お巫山戯(おふざけ)の過ぎる方」などと称し嫌っている。

賀孟 (がもう)

李塔天の同志。白髪の年配者で、全身を覆う白く長い布を纏っている。天帝城の秘密の地下研究施設で、とあるものを管理し、世話をしている。暗躍をもくろむ李塔天の一派を「我々」と呼んでいる。

天帝 (てんてい)

天界を治める帝。気弱な性格で下界での討伐の采配も李塔天に任せきっており、哪吒太子に悪戯で鼻毛を描かれても簡単に水に流してしまうほど闘神に頼っている。天上人の忠誠心を確認するために、自身の誕生日の宴は、全員欠席不可としている。

観世音菩薩 (かんぜおんぼさつ)

天界に住む菩薩で責任者の一人。綺麗な女性の見た目をしているが、口調は荒く一人称は「俺」。下界から連れてこられた孫悟空を、甥である金蝉童子に預けた張本人。自由気ままで常に飄々としているが、金蝉たちを何かと気遣う一面もある。「斉天大聖」となった悟空を気絶させてしまうほど腕っぷしが強い。

二郎神 (じろうしん)

観世音菩薩のお目付け役で、常に菩薩の言動や行動に振り回されている。そのせいかよく辛辣なツッコミを入れることがあるが、菩薩の良き理解者であり、信頼や忠誠心が強い。本人曰く、菩薩に関してはプロとのこと。

場所

天界 (てんかい)

天帝を長とする天上人が住まう、争いも死も存在しない穏やかで美しい世界。不殺生を謳っており、異端者が現れても処分はせずに拘束することを旨としている。現在の天界では統括機関が停滞しており、まともに機能している軍部が実質的な権力を握っている。その活動内容は主に天界に害を及ぼす天界人や下界人を封印することである。

下界 (げかい)

人間や妖怪が住み、争いや死が存在する混沌とした世界。その治安は悪化の一途を辿っており、頻繁に妖魔が出現するため、その度に哪吒太子の闘神軍が出兵している。天界軍は主にその事後処理を担当している。

その他キーワード

闘神 (とうしん)

不殺生が原則の天界において、唯一強大な敵を「殺戮」することが許される存在。代々「不浄とされる存在」を年少より育て上げ、その座に就かせている。その寿命は短いことが多く、死んだら終わりで使い捨てされる。過去には一時期に数人の闘神が就いていた前例もある。

異端の存在 (いたんのそんざい)

孫悟空のように下界の人間でも妖怪でもない、大地が産んだ生き物。金晴眼はその証である。また哪吒太子のように、不殺生を原則とする天界で、唯一「殺戮」することが許される「不浄の者」などがそう呼ばれている。

ベース

最遊記 (さいゆうき)

中国の伝記奇譚「西遊記」をベースにする、峰倉かずやの代表作。玄奘三蔵が孫悟空沙悟浄猪八戒という3人の妖怪を連れて牛魔王復活を阻止すべく天竺へ向かう。道中様々な敵と出会い、戦いながらそれぞれの過去を紐解... 関連ページ:最遊記

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