純情のススメ

純情のススメ

29歳にして男性経験が一度もない水樹りんこは、同じ会社の不破貴明の事を本気で好きになってしまう。だが彼は女性に深入りせず、ただ広く浅く体の関係を持つだけの遊び人だった。そんな対照的な二人がお互いに惹かれ合っていく姿を描くラブストーリー。

正式名称
純情のススメ
ふりがな
じゅんじょうのすすめ
作者
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あらすじ

第1巻

編集者として働く水樹りんこは、29歳でありながらこれまで男性経験が一度もない事をコンプレックスに感じていた。ある日、りんこは、自分がバージンである事を同じ会社に勤める不破貴明に知られてしまう。慌てて口止めしたものの、不破とはその後何度も仕事がらみで顔を合わせる事となり、やがて彼はりんこと同じ部署に異動して来るのだった。口は悪いが意外と優しいところもあり、仕事もできて魅力的な不破に、いつしかりんこは惹かれ始める。自分にまったく興味を持たない不破に対し、りんこは片思いをする不毛な日々を続けていたが、ある日、不破の後輩・北沢から付き合ってほしいと告白を受ける。

第2巻

不破貴明への思いを秘めつつも、水樹りんこは仕事に情熱を傾けていた。そんなある日、りんこのもとに、妹の水樹いすずが広島から遊びに来る。いすずは恋人との結婚を考えていたが、姉のりんこが独身である事から、結婚を父親に反対されていたのである。現状を打開するため、いすずはりんこの恋人に会いたいと懇願。姉の威厳を保つべく、りんこは不破に恋人役を頼むのだった。だが、いざ会わせてみると、いすずは不破に色目を使い出す。激怒したりんこが問いただすと、実はいすずの恋人はりんこの元彼であり、いすずは彼がりんこに未練があるものと勘違いしていた事が発覚する。話し合いの末、誤解は解けたものの、いすずはりんこと不破が恋人同士らしくないと指摘。その言葉を受け、不破はいすずの目の前でりんこにキスをするのだった。

第3巻

水樹りんこは、自身の真剣な思いをついに不破貴明に打ち明けるが、不破からは身体の関係だけならOKと冗談のように受け流されてしまう。彼への想いを断ち切ろうとするりんこだったが、やはり好きな気持ちを抑える事はできなかった。不破のセックスフレンドになる覚悟を決めてホテルに入ったりんこは、盲腸で倒れ、そのまま入院してしまう。しかし、その病院には不破のセックスフレンドである白河陽子が外科医として勤めていた。彼女と親しくする不破を見て、りんこは潔く自分から彼をふってしまう。しかしふられた不破はショックを受けている自分に気づく。不破の心が揺れている事を知ったりんこは、これが最後と思い切りながら、恋人として真剣につきあってほしいという気持ちをぶつける。

登場人物・キャラクター

水樹 りんこ (みずき りんこ)

出版社・光談社で編集者として働く女性。年齢は29歳。雑誌「ディアナ」の編集部に所属している。これまでに付き合った男性は三人いるものの、男性経験はなく、いまだにバージン。後先考えずに勢いで行動するところがあり、何かとやる事が大胆。そのためあとで激しく落ち込む事が多いが、それも持続せずにすぐに立ち直る、打たれ強い性格をしている。 仕事熱心で、夢中になると周囲が見えなくなるところがある。

不破 貴明 (ふわ たかあき)

出版社・光談社で編集者として働く男性。雑誌「週刊近代」の編集部に所属していたが、水樹りんこと同じ「ディアナ」に異動になった。見た目は爽やかなイケメンだが、口を開くと手厳しいところがある。また、女性と真剣に付き合う事を避けており、恋愛に関しては性的な処理さえしてくれればいいと考えている。りんこの性格を面白がっており、興味を持っている。

北沢 (きたざわ)

出版社・光談社で編集者として働く男性。雑誌「週刊近代」の編集部に所属しており、かつては不破貴明の下で働いていた。入社3年目の若手で、水樹りんこにあこがれの気持ちを抱いている。若いためまだまだ包容力は心もとないが、素直さと率直さでりんこに積極的にアプローチする。

白河 陽子 (しらかわ ようこ)

外科医をしている女性で、年齢は35歳。不破貴明とはセックスフレンドの関係にあり、優秀な美人医師として知られている。さばさばした性格の肉食系女子という一面があり、手術を終えたあとは、高揚感を抑えるためにセックスがしたくなる性質の持ち主。実はバツイチ。

千秋 (ちあき)

水樹りんこの大学時代からの友人の女性。恋愛経験が豊富で、結婚と離婚、そして不倫と一通りの事をこなしている。言いたい事ははっきりと口にするタイプで、りんこにとってはざっくばらんに思っている事をなんでも打ち明けられるよき友達。酔い潰れると素っ裸で寝るやっかいな癖がある。

篠田 ルイ (しのだ るい)

コンクールで賞を取った事もある女性カメラマン。前年まではニューヨークに在住していた。スタイリッシュな美人で、さばけた性格をしている。不破貴明とは昔からの友達で、ふざけて人前でキスしたりする仲だが、身体の関係はない。

山王寺 アンナ (さんのうじ あんな)

出版社・光談社で編集者として働く女性で、広告部に所属している。祖父が大手グループの会長をしている事もあり、実家は金持ちでセレブな知り合いも多く、生まれながらのお嬢様育ち。自分の望みはなんでも思い通りになると思っている。不破貴明に思いを寄せ、水樹りんこの事を目の敵にしていたが、やがてりんこと意気投合し、友達になる。

水樹 いすず (みずき いすず)

水樹りんこの3歳年下の妹で、広島に在住している。結婚を考えている恋人がいるが、姉を差し置いて先に結婚する事を父親から反対されている。男性経験がないりんこの事をバカにしたり、かつてりんこと付き合っていた森田武を奪った事を吹聴している。しかし、実は心の中では優秀で周囲からの評判もいいりんこにコンプレックスを抱いており、反発しているのもその裏返しである。

森田 武 (もりた たけし)

かつて水樹りんこと同じ高校のクラスメイトだった青年。当時はいっしょに生徒会役員も務めていた。一時付き合っていたが、当時まだ中学生だった水樹いすずに乗り換えた。りんこに対してコンプレックスを抱いているいすずには、まだりんこに気持ちを残しているのではないかと誤解されているが、今は本当にいすずの事を愛している。

桜井 (さくらい)

出版社・光談社で編集者として働く男性で、雑誌「ディアナ」の編集長を務めている。水樹りんこにとっては直属の上司にあたる。権力に弱く大勢に流されるところがあり、また酒癖が悪い事でも有名。

神崎 麗奈 (かんざき れな)

映画に主演する事になった女優。雑誌「ディアナ」でこの件を特集する事となった際、担当が水樹りんことなり、交流を深めるうちに意気投合した。基本的に人見知りで愛想がないが、ひとたび心を許すとその反動から非常に親しげに振る舞う。

柴田 レイ (しばた れい)

女優業に歌手と、広い範囲に渡って芸能活動している女性。恋多き性格で、10代でデビューして以来、ロマンスの噂が絶えない。デビューした時から生意気な女王様キャラクターとして知られるほか、何かと仕事をドタキャンする事でも有名。水樹りんこの取材を受ける際も、3年付き合った男性と別れたショックでドタキャンしようとしたが、りんこの迫力に負けて取材に応じる事となった。 りんこの取材によって、意外にも不器用な一面があるところが発覚し、その記事が読者の共感を得てさらに人気が上昇した。

柏木 ユキ (かしわぎ ゆき)

清純派として活躍中の女優。だが、本人はその清純派イメージを重荷に感じており、そこから脱却したいと思っている。

三沢 慎 (みさわ しん)

マスコミ嫌いで有名な、男性ピアニスト。山王寺アンナの祖父の会社が後援会活動をしている縁で、アンナとは面識がある。

宮野 (みやの)

外資系アパレルメーカーの広報宣伝部で、部長を務める中年男性。一見するとオシャレで爽やかな人物だが、実は女性に対してセクハラをする事で有名。

場所

光談社 (こうだんしゃ)

水樹りんこ、不破貴明が勤務している出版社で、発行している雑誌に「ディアナ」「週刊近代」などがある。各雑誌の予算には広告部が契約を取ってくる広告収入の影響するところが多く、取引先への接待も大切な仕事。

その他キーワード

ディアナ

光談社が発行している雑誌の一つで、20代半ばから30歳直前くらいのOLをターゲットにした月刊の女性誌。編集部には水樹りんこが所属しており、のちに不破貴明も移動して来る。扱っている記事はファッションやグルメ、旅行、恋愛など多岐に渡るが、時にセックスの特集を組むなど、思い切った攻めの戦略も駆使している。

週刊近代 (しゅうかんきんだい)

光談社が発行している雑誌の一つで、ターゲットは年配の男性。扱っている記事はナンセンスや、エロ、政界、スキャンダルなど多岐に渡る。編集部には不破貴明、北沢らがいたが、不破はその後「ディアナ」編集部へ移動になる。

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