藍より青し

藍より青し

文月晃の代表作。現代の日本を舞台に、大学生の薫と許婚だという美少女、葵の関係を描く純愛物語である。18年の時を経て、家同士の許婚だった二人が再会することから物語は始まる。大財閥の花菱家を捨てて一人暮らしをする薫の事情を知った葵は、自らも桜庭家を出て一緒になる決心をする。そして二人は、葵の母に許され、桜庭家の別荘である洋館で一緒に暮らすことになる。本作は、時を経て再会した男女の恋愛を描いた純愛ロマンスである。また、主人公の周りに魅力的な女性が次々と登場する、疑似ハーレム系ラブコメディでもある。本作の舞台は、埼玉県新座市・志木市・朝霞市周辺をモデルにしており、東武東上線の風景や池袋駅・朝霞台駅・志木駅周辺に告示した風景の描写により、作品にリアリティを与えている。なお、主人公たちが一緒に暮らす「桜庭館」は、実在する国指定重要文化財「旧松本邸」がモチーフである。白泉社「ヤングアニマル」1998年23号から2005年17号まで連載。2002年に第6回「文化庁メディア芸術祭」審査委員会推薦作品に選ばれた。テレビアニメ化され、第1期が2002年4月から9月まで、第2期が2003年10月から12月まで放送された。またゲームにも展開されている。

正式名称
藍より青し
ふりがな
あいよりあおし
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
Jets comics(白泉社)
巻数
既刊17巻
関連商品
Amazon 楽天

作品の概要

基本情報

文月晃の代表作。

要旨と舞台設定

現代の日本を舞台に、大学生の花菱薫と許婚(いいなずけ)だという美少女、桜庭葵の関係を描く純愛物語である。ある日薫は、駅で困っている和服姿の少女を助けるが、その彼女が、18年間薫を想い続けていた許婚の葵だったことから物語は始まる。

ストーリー展開

薫は、大財閥、花菱家の跡取りとして育てられたが、苛烈な環境に耐えられずに家出し、一人暮らしをしている。葵の一途で献身的な態度に好感を抱く薫だったが、花菱家を捨てた身としては、家同士が決めた許嫁を受け入れることができない。そんな薫の気持ちを受け入れた葵は、自分も桜庭家を出て一緒になる決心をする。そして二人は、葵の母に許され、桜庭家の別荘である洋館で一緒に暮らすことになる。

ジャンル的特徴と位置づけ

本作は、時を経て再会した男女の恋愛を描いた純愛ロマンスである。作品タイトルは『荀子』勧学篇の「青は藍より出でて藍より青し」に由来し、「藍染めの着物が時を経てより青く染まる」という意味が作品全体のモチーフとなっている。また、主人公の周りに魅力的な女性が次々と登場する、疑似ハーレム系ラブコメディでもある。

世界観の構築と設定

本作の舞台は、埼玉県新座市・志木市・朝霞市周辺をモデルにしており、東武東上線の風景や池袋駅・朝霞台駅・志木駅周辺に告示した風景の描写により、作品にリアリティを与えている。また、主人公たちが一緒に暮らす「桜庭館」は、実在する国指定重要文化財「旧松本邸」がモチーフとなっている。

連載状況

白泉社「ヤングアニマル」1998年23号から2005年17号まで連載。

受賞歴

2002年第6回「文化庁メディア芸術祭」審査委員会推薦作品。

メディアミックス情報

テレビアニメ

第1期『藍より青し』:2002年4月から9月まで放送。

第2期『藍より青し〜縁〜』:2003年10月から12月まで放送。

ゲーム

PlayStation 2『藍より青し』:2003年3月20日発売。

あらすじ

大学生・花菱薫はある日、駅で困っている和服姿の少女を助ける。その少女こそ、かつて幼い頃、将来を誓い合った相手・桜庭葵だった。大財閥・花菱家の跡取りでありながら、家督を捨て出て行ったを追って、もまた、家を飛び出してきたのであった。を連れ戻したい桜庭家だったが、の意思は固く、の下から離れようとしない。その結果、かつての桜庭家の別荘を、アパート・桜庭館として、を大家、を住人とすることで、二人の生活を認めることとなった。

登場人物・キャラクター

花菱 薫 (はなびし かおる)

本名は本城薫。明立大学法学部在籍。同大学の写真部に所属する。花菱財閥の次期当主という立場だったが、非嫡出子だったこともあり、祖父の花菱源一郎によって、虐待に近い厳しい教育を受けていた。しかし、その環境に耐えきれず、後継者の座を放棄し一人暮らしをしていた。桜庭葵とは幼少時に将来の約束をした仲だった。 その後、葵と再会し、一緒に住むこととなる。真面目で優しいが芯は強い。背中には源一郎に付けられた傷が残っており、トラウマとなっている。

桜庭 葵 (さくらば あおい)

さくらデパートの跡取り娘。幼少時に薫と出会い、薫の妻になることを誓う。薫が家出したことを知り、後を追って薫のアパートにやってきた。一旦は連れ戻されそうになるが、薫への強い想いを知った母の判断により、桜庭館での生活を認められる。桜庭家に居た頃は、花嫁修業に努めていたため、家事全般は得意だが、自動改札を通れないほど世間知らず。 普段は桜庭館の大家として、住人たちの世話をしている。

神楽崎 雅 (かぐらざき みやび)

葵の後見人。桜庭家に仕えていた両親を早くに亡くし、桜庭家に引き取られた。葵とは姉妹のように仲が良い。葵が家出した時は桜庭家の命を受けて連れ戻しにきたが、葵の強い想いを知ると、葵の理解者として、桜庭家の説得に尽力した。後に正式に桜庭家の養子となる。

ティナ・フォスター

薫の大学の後輩で写真部部員。薫を写真部に引き込んだ張本人。アメリカ人だが、博多育ちのため、博多弁を喋る。積極的で陽気な性格だが怖がりで寂しがり屋。半ば押しかけ気味に桜庭館の住人になる。薫のことを想い続けているが、薫と葵の絆の深さを知っているため、人知れず悩んでいる。

水無月 妙子 (みなづき たえこ)

薫の大学の後輩で写真部部員。幼い頃に父を亡くし母子家庭で育つ。桜庭館のお手伝いさんとして住み込みで暮らしている。不器用でかなりのドジっ娘だが、前向きで一生懸命な性格。メガネっ娘で巨乳。酒に非常に強く、どんな強い酒を飲んでもケロッとしている。薫に淡い想いを抱いているが、打ち明けられずにいる。

美幸 繭 (みゆき まゆ)

美幸紡績の社長令嬢。幼い頃に薫に出逢って以来、薫のことを想っている。16歳の時に、飛び級で明立大学の帰国子女枠に編入した。普段はお嬢様らしい高飛車な態度を取っているが、薫に対してはストレートに愛情表現を見せる。薫への気持ちに悩むティナに、自分はなにがあろうと薫への想いは変わらない、と、彼女なりの檄を飛ばして励ました。

水無月 ちか (みなずき ちか)

水無月妙子の従妹。高校進学した際に、桜庭館に引っ越してきた。薫を兄のように慕っている。健康的な小麦色の肌が特徴。親友の小宮夏樹、相澤千鶴とともに3人で「ちかりんず」と呼ばれている。

花菱 源一郎 (はなびし げんいちろう)

薫の祖父。花菱財閥の当主で、息子を亡くしたため、孫の薫を後継者として育てようと、厳しく教育していた。傲慢で身勝手な性格で、目的のためには手段を選ばず、薫の亡き母の遺品を目の前で燃やすなどの暴挙を平気で行っていた。薫の家出にショックを受け、認知症になってしまう。

花菱 薫【弟】 (はなびし かおる)

薫の異母弟で、同姓同名だが容姿はまったく似ていない。兄の薫同様、非嫡出子だったため、不遇な生活を余儀なくされていたが、兄の薫が家出したことで、花菱家の後継者候補として源一郎に呼びつけられた。兄同様、源一郎のことは憎悪の対象でしかなかったが、源一郎の死をきっかけに、花菱家の全権を握り、葵をも自分のものにしようと画策する。

小宮 夏樹 (こみや なつき)

ちかのクラスメイトで水泳部部員。ショートカットで男の子っぽい性格。千鶴と一緒によく桜庭館に遊びに行ったりしている。

相澤 千鶴 (あいざわ ちづる)

ちかのクラスメイトで水泳部部員。おとなしくおっとりとした性格。泳ぎは苦手だが、泳げるようになるために水泳部に入部した。高校の先生に恋し、思い切って告白するも振られる。

ウズメ

『藍より青し』に登場するフェレット。もともとはティナが飼い始めたが、なぜか雅に懐いている。雅が自室に閉じこもった時、部屋の前で鳴き続けて、ついにはドアを開けさせたことから、アメノウズメノミコトにあやかって名付けられた。

場所

桜庭館 (さくらばかん)

『藍より青し』に登場する建物。もとは桜庭家の別荘だったが、葵と薫が一緒に住むために、アパートとして使われるようになった。また、同居のカモフラージュとして、葵はアパートの大家で、薫はその住人ということになっている。後にティナ、妙子、ちかが住人となる。のちに花菱薫(弟)の策力によって葵が連れ去られた時、強引に閉鎖されてしまう。

アニメ

藍より青し〜縁〜

花菱財閥の跡取りでありながら家出した花菱薫は、許嫁である桜庭葵との仲を進展。最大の問題であった実家との問題にも決着を付け、それから2年。住居である桜庭館で住民たちと楽しく暮らしていた。 だが、そんな日... 関連ページ:藍より青し〜縁〜

藍より青し

花菱財閥の跡取りとして厳しく育てられた花菱薫は、嫌気がさして家出。現在はアパートで生活する大学生。ひょんなことから出会った和服姿の少女桜庭葵は、じつは花菱薫の許嫁であった。 許嫁とはいえど彼に想いを寄... 関連ページ:藍より青し

書誌情報

藍より青し 17巻 白泉社〈Jets comics〉

第1巻

(1999-06-01発行、978-4592133711)

第2巻

(1999-12-01発行、978-4592133728)

第3巻

(2000-06-01発行、978-4592133735)

第4巻

(2000-11-01発行、978-4592133742)

第5巻

(2001-04-01発行、978-4592133759)

第6巻

(2001-08-01発行、978-4592133766)

第7巻

(2001-12-01発行、978-4592133773)

第8巻

(2002-04-01発行、978-4592133780)

第9巻

(2002-08-01発行、978-4592133797)

第10巻

(2002-12-01発行、978-4592134404)

第11巻

(2003-06-01発行、978-4592132912)

第11巻

(2003-06-01発行、978-4592134411)

第12巻

(2003-12-01発行、978-4592134428)

第13巻

(2004-05-01発行、978-4592134435)

第14巻

(2004-10-01発行、978-4592134442)

第15巻

(2005-03-01発行、978-4592134459)

第16巻

(2005-09-01発行、978-4592134466)

第17巻

(2005-12-01発行、978-4592134473)

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