霊媒師いずな

霊媒師いずな

真倉翔、岡野剛のコンビが手掛ける、『地獄先生ぬ~べ~』のスピンオフ作品。同作品のレギュラーキャラクターであった女子高生霊媒師の葉月いずなが、心霊現象に悩む人々を救ったり、悪しき妖怪たちと対決する姿を描く。集英社「オースーパージャンプ」2007年8/15号から2008年6/2号まで、およびび「スーパージャンプ」2007年24号から2011年21・22合併号まで連載。2011年11月、「スーパージャンプ」の後継誌となる「グランドジャンプ」創刊と共に続編となる『霊媒師いずな Ascension』の連載が開始された。

正式名称
霊媒師いずな
ふりがな
れいばいしいずな
原作者
真倉 翔
漫画
ジャンル
和風ファンタジー
関連商品
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概要・あらすじ

社会問題が深刻化しつつある現代の日本。その裏で、問題を悪化させるかのように、悪霊による人間の豹変や悲惨な事故が多発していた。その心霊が絡む事件を裏から密かに解決し、日本を悪霊から守る能力者が人知れず存在していた。霊媒師の少女、葉月いずなは特に事件が集中しつつある都会の地で、高額の報酬と引き換えに悪霊に悩まされる人々を今日も救い続ける。

登場人物・キャラクター

主人公

東北地方から上京してきた紫髪のロングヘアで、スタイル抜群の霊媒師の少女。ふだんは大きなリボンのついたセーラー服を身につけているが、露出度の高いセクシーな衣装をまとうこともある。21歳を自称しているが、... 関連ページ:葉月 いずな

クダギツネ

霊媒師の使い魔たる、キツネの妖怪。悪霊や災厄を喰らい、住み着いた家を幸せにするという益獣である。悪霊に対する葉月いずなの武器として機能しており、彼女が「不浄調伏 魔魅瞰食(ふじょうちょうふく まみかんじき)」と唱えると、悪霊に一斉に襲い掛かり跡形もなく食い尽くしてしまう。平時は複数の竹筒の中で多くのクダギツネが飼われており、主に心霊現象による異変に見舞われた人間をいずなのもとに導く役割を果たしている。

新井 (あらい)

生活安全課に所属する、警察官の青年。生真面目な性格で融通が利かないところがある。葉月いずなを霊感商法で人々を苦しめる詐欺師と誤解しており、その証拠をつかむべく行動していた。しかし捜査を進めていく内に、いつの間にか自分が霊に取りつかれており、窮地に陥っていたところをいずなによって救われる。それからは、詐欺師であることを誤解だと認めたものの心霊現象については認めようとしていなかったが、幾度か邂逅しているうちに、彼女の活躍だけでなく、心霊現象についても認めるようになっていく。

ルナ

小さな酒場を運営している女性。酒場には幸運を招く妖怪、座敷童子が住み着いており、本人はそれを知らないながらも、充実した幸福な日々を過ごしていた。しかし、ある悪霊の力を借りた男に店を脅かされしまい、そこを葉月いずなに救われる。それからは、ひと仕事終えたいずなを店でもてなすことが多くなる。なお、心霊現象に関しては感知することができないため、いずなのことは、あくまで1人の女の子として見守っている。

オババ

葉月いずなの祖母で、彼女に霊媒師としての修業を課した老女。思いやりがありながらも強引な性格で、いずなには多少苦手意識を持たれつつ、慕われている。霊についての知識も豊富で、霊に取り憑かれている人の話を聞いただけで、どのような霊が取り憑いているのか、瞬時に把握できる。いずなが都会に行った時は、不浄な場所に向かったとして快く思ってなかったが、彼女の人を救う気持ちが本物だと悟ると、その信念を認めて、陰ながら手助けしつつ、成長と活躍を見守っていくようになる。

沙聖 (さき)

教会の修道女。葉月いずな同様、霊に干渉する能力を持つエクソシストである。いずなと異なり、心霊現象に悩まされる人を無償で救済している。恩師である神父に不幸があり、それが原因で神を信じることに一抹の疑問を抱いてしまっていた。しかし、いずなの霊媒術によって神父の真意を知ることができ、自らの迷いに決着をつける。以後、エクソシストとして更なる力を開花させ、同時に強くいずなを慕うようになり、友人となる。 しかし、ひねくれた部分のあるいずなは、純粋な彼女に対して素直になりきれずにいる。

母親より虐待を受けていた中学生の少女。霊を感知する能力を持っていたが、母親のエスカレートする虐待に身の危険を感じ、家を飛び出した。その先で霊的な事件で命を狙われかけたところを葉月いずなに救われる。しか... 関連ページ:リン

千佳羅 (ちから)

霊媒師の女性。依頼を受け、霊的な力を用いて解決するため、葉月いずなには同業者と目されていた。しかし裏では、依頼されたターゲットを呪い殺すという凶行に及んでおり、実行しようとしていたところをいずなに阻止される。さらにその行為を咎められてからは、いずなを「陳腐な正論を振りかざし、人の痛みに向き合おうとしない傍観者」と認識。 彼女を憎むようになる。呪術を用いて人を殺害するのは、欲望からではなく正義感によるもので、故にいずなとは相容れない状況が続いている。

玉藻 京介 (たまも きょうすけ)

真倉翔、岡野剛の『地獄先生ぬ~べ~』から引き続き登場している人物。『地獄先生ぬ~べ~』の主人公である鵺野鳴介のライバルであり戦友。人間の姿をしているがその正体は狐の妖怪で、その力を活かし、医者として心霊現象によって命を脅かされた患者の命を救っている。冷徹な性格だが、正義について思い悩む葉月いずなに対して人の数だけ正義があると諭し、彼女の再起を促している。

マナ

葉月いずなが沖縄旅行に赴いた際に出会った少女。沖縄の占い師である「ユタ」の末裔で、いずなに匹敵する霊能力を持っている。さっぱりした性格で、いずなともすぐに仲良くなる。しかし、過去に起こった事故によって、ユタであった母親を失い、それからはユタの力を用いることを否定している。

その他キーワード

霊媒師 (れいばいし)

人間の世界に潜む悪霊や妖怪を認識し、干渉することのできる存在。表の世界では認識されていないが、霊媒師同士が共闘したり、逆に争ったりすることもある。一般的には、東北や沖縄など、人里離れた場所で修業をし、霊媒師として大成するとされている。しかし、心霊現象は、不安を抱える都会で多発するので、それに対処するために都会に赴く霊媒師も少なくない。

クレジット

原作

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地獄先生ぬ~べ~ (じごくせんせいぬーべー)

かつて自身の左手に強大な力を持つ鬼を封じた霊能力教師鵺野鳴介は、その鬼の手を用いて、生徒たちを巻き込んだ妖怪や悪霊が引き起こす事件に立ち向かっていく。集英社「週刊少年ジャンプ」1993年38号から連載... 関連ページ:地獄先生ぬ~べ~

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続編

霊媒師いずな Ascension (れいばいしいずな あせんしょん)

岡野剛の「霊媒師いずな」シリーズ第2部で、『霊媒師いずな』の続編。現代日本を舞台に、女子高校生でイタコの葉月いずなと、人の心の弱みに付け込む悪霊たちとの戦いを描いた社会派スピリチュアル・ホラー。前作と... 関連ページ:霊媒師いずな Ascension

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