概要・あらすじ
本郷は、独自の美学やルールにこだわった食事の段取りを追求する男。心の中では自分を諸葛孔明風の軍師になぞらえ、店を城、店に行くことを「進軍」などと、三国志の世界を思い浮かべながら外食を楽しもうとする。しかし、何かと予想外の事態に見舞われ、計画が崩れて狼狽してしまう事も多い。また、本郷より一枚上手の粋な客・力石とは行く先々で遭遇し飲み仲間となるが、本郷はそんな力石へのライバル心を募らせていく。
登場人物・キャラクター
本郷 播 (ほんごう ばん)
『食の軍師』の主人公で、おおむねトレンチコートと帽子を被った姿をしている。外食を楽しむ際、注文の仕方や食べ方にこだわりを持ち事前に計画を練るが、計画倒れになることが多い。フルネームの本郷播は、原作者久住昌之のエッセイで明かされたが、『食の軍師』では苗字のみ明示される。
力石 (りきいし)
本郷が訪れた店で鉢合わせすることが非常に多い、パーカー姿の青年。店への慣れ具合や洗練された注文など食事スタイルにおいて本郷より一段上のため、本郷とは顔馴染みになりつつもライバル視されている。
その他キーワード
軍師 (ぐんし)
『食の軍師』の主人公・本郷が、自分を三国志風の軍師になぞらえたイメージの姿。本郷に助言し、時には一喝する事もある。「食=蜀」というつながりからか諸葛孔明をモデルとしており、目的の店を城、食事の組み立てを計と喩え、軍を指揮するイメージで食事の気分を盛り上げようとする。