世界観
おもに日本を舞台とした作品。さくらTVやヨツバグループ、SPK(Secret Provision for KIRA)といった架空の団体・組織が登場する一方で、検察庁やFBI、ICPOといった実在組織も登場する。作中では時間も経過し、物語当初に高校生だった月は、その後大学生となり、第二部では警察庁に入庁した。
物語の核となるのはデスノートと呼ばれる黒いノートである。これは死神の持つノートで、名前を書いた人間を必ず殺すことが可能。ただし、デスノートの使用にはさまざまなルールが存在し、たとえば殺すためには対象となる人物の顔を思い浮かべながら名前を書かなくてはならない。こうした、ルールの存在は物語の展開に大きな影響を与えていった。
また、デスノートの持ち主である死神たちも複数登場する。死神たちは喜怒哀楽を持った非常に人間くさい存在として描かれており、物語にも深く関与。さらに死神たちの住む死神界もわずかなシーンであるが描かれており、そこには建物などがない荒涼とした景色が広がっている。
作品構成
デスノートの力を使って世の中の犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする夜神月=キラの戦いを描いた作品で、月がデスノートを拾い、世界一の名探偵Lとの対決に勝利するまでを描いた第一部と、その5年後を舞台にLの後継者であるニアおよびメロとの戦いを描いた第二部で構成される。
本作の大きな特徴は、主人公の月がダークヒーローとして描かれている点。月は「自らが法となって犯罪者を裁くことで、世の中を正しい方向へ導く」という理想を掲げているが、一方でその理想を邪魔する相手は、たとえ犯罪者でなくとも非情に殺害していく。また、物語では弥海砂や高田清美といった月に好意を寄せる女性たちが登場するが、そこに純粋なロマンスなどは発生せず、むしろ月はその好意を逆手に取り、自分の野心を叶えるための道具として利用。作中、世間はキラ擁護派と反対派に分かれるが、月が必ずしも「正義」の存在として描かれていないことで、読者も同じように月派と、それを追うL派のそれぞれに感情移入しながら物語を楽しめるようになっている。
あらすじ
第一部
成績優秀な高校生・夜神月は、ある日高校の校庭で一冊の黒いノートを拾う。それは、死神・リュークの落とした、名前を書いた人間を必ず殺すというデスノートであった。実際にノートを使い、その力が本物であることを確信した月は、腐った世の中を変えるため、デスノートを利用することを決意。世界中の犯罪者たちの名前を次々と書き込み、抹殺していくことで、犯罪のない理想世界を作り上げようとする。人びとは、犯罪者を抹殺する存在をキラと呼びはじめる。
一方、犯罪者が相次いで不自然な死を遂げていることに気付いたICPOは、数々の難事件を解決してきた謎の名探偵Lに事件の真相解明を依頼。キラは救世主ではなく大量殺人犯であると断罪したLは、持ち前の推理力でキラが日本にいることを見抜くと、テレビ番組を通じてキラに必ず逮捕すると宣戦布告する。
父親が警察庁刑事局局長であるという立場を利用し、Lの正体を突き止めようとする月と、そんな月に疑いの目を向けるL。それぞれの思惑が交錯する中、やがて月とは別のデスノートを持つ、第二のキラ・弥海砂が出現した。これを機に捜査本部の一員となった月は、表向きは捜査に協力しながら、裏では弥海砂を味方に引き入れ、L抹殺に利用しようと画策する。そしてLもまた、弥海砂の出現を機に、ますます月への疑いを強めていくのだった。Lの本名を知ってデスノートで抹殺したい月と、月がキラであるとの確証を得たいL。ふたりは見せかけの協力関係を築きながら、互いに相手の裏をかこうと、熾烈な駆け引きを繰り広げていくことになる。
第二部
Lとの死闘から5年後。警察庁に入庁した月は、Lの後任として、事実上のキラ事件捜査のトップとなっていた。捜査本部を完全に掌握した月は、表向きは二代目Lとして見せかけのキラ捜査に当たりながら、裏ではより精力的にキラとして犯罪者の裁きを行うようになる。この結果、世間では次第にキラへの賛同・服従を示す声が高まるようになり、ついには「キラを認める」と主張する国家も現れるまでになっていた。
そんな月に対し、アメリカではLの意思を継ぐ2人の天才が、それぞれキラ確保のために動き出す。そのひとりニアは、独自にデスノートの存在を突き止めると、これをアメリカ大統領に報告し、日本の捜査本部とは別のキラ対策機関・SPK(Secret Provision for KIRA)の主要メンバーに。一方、もうひとりの後継者であるメロもまた、独自にデスノートの存在に気付くと、マフィアと手を組み、日本の捜査本部が保管しているデスノートを強奪しようと画策する。こうして月、ニア、メロの三者によるデスノートをめぐる新たな戦いが幕を開けるのであった。
メディアミックス
映画
2006年に2部構成の『デスノート』および『デスノート the Last name』が公開され、前後編合わせて興行収入80.5億円のヒットとなる。2008年にはLを主人公としたオリジナルストーリーのスピンオフ作品『L change the WorLd』が公開、こちらも興行収入31億円を記録した。また、2015年には2006年公開の2部作の続編となる『デスノート2016』の製作が発表された。配給はいずれもワーナー・ブラザース映画。
テレビドラマ
2015年7月から9月まで日本テレビ系で『デスノート』のタイトルで放送された。主人公の夜神月が、居酒屋でアルバイトをするごく平凡な大学生として描かれるなど、原作とは異なるキャラクター設定で話題となった。
アニメ
2006年10月から2007年6月まで日本テレビ系で全37話が放送。2007年8月にはテレビアニメ版の総集編となる『ディレクターズカット完全決着版 ~リライト・幻視する神~』(テレビアニメ版の第1話~第26話を再編)と、『DEATH NOTE リライト2 Lを継ぐ者』(第27話~第37話を再編)がそれぞれ『金曜特別ロードショー』にて放送された。
小説
2006年に原作で言及はあるものの、詳細が語られなかったLと南空ナオミが担当したロサンゼルスBB連続殺人事件を描いた『DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件』(西尾維新著)が、2007年に映画『L change the WorLd』のノベライズ作品となる『L change the WorLd』(M著)が出版された。
舞台
2015年に原作をミュージカル化した「デスノートThe Musical」が上演された。本作品は東京、大阪、名古屋のほか韓国でも上演されている。
ゲーム
ニンテンドーDSで『DEATH NOTE -デスノート- キラゲーム』(2007年2月)、『DEATH NOTE -デスノート- Lを継ぐ者』(2007年7月)、『L the proLogue to DEATH NOTE -螺旋の罠(トラップ)-』(2008年2月)の3本のソフトが発売。2006年にトレーディングカードゲーム『DEATH NOTE トレーディングカード』も発売された。メーカーはいずれもコナミデジタルエンタテインメントである。
また、2014年にはリアル脱出ゲームを企画・運営するSCRAPとコラボしたイベント『DEATH NOTE×リアル脱出ゲーム 新世界の神からの脱出』が東京と大阪で開催された。
社会に与えた影響
単行本の世界総発行部数は3千万部超で、北米や欧州などで翻訳版が出版されている。また、各種メディアを中心に本作に関するさまざまな批評も活発に行われた。
2006年には前後編の2部作で映画が公開され、両部合わせて80億円以上の興行成績をおさめるヒットに。ほかにもアニメ、TVドラマ、ミュージカルといった多彩な展開が行われている。
本作の原作者である大場つぐみが年齢、性別など一切非公開であったことから、その正体を巡って、ネット上などでさまざまな憶測が飛び交った。
登場人物・キャラクター
夜神 月 (やがみ らいと)
犯罪の蔓延する世の中に強い嫌悪感を抱いている青年。登場時は私立大国学園高等学校の高校生で、のちに東応大学の大学生を経て、警察庁情報通信局情報管理課技官となる(身分を隠すため、表向きは大学院生となっている)。警察官である父・夜神総一郎、専業主婦の母・夜神幸子、妹・夜神粧裕の4人家族。 スポーツ万能かつ成績優秀な秀才。端正な顔立ちをしているため、よく女性にモテる。推理力と洞察力にも優れ、過去に警察に助言し、2つの事件を解決に導いた。高校の校庭で偶然デスノートを拾い、その所有者として死神のリュークと出会う。本名を書いた人間を確実に殺すことができるデスノートの力を得た月は、これを使って腐った世の中を変えることを決意。 世界中の凶悪犯や道徳観の低い者たちを次々と処刑し、自分が認めた真面目で心の優しい人間だけの世界をつくろうとする。この月の活動により、突然世界の犯罪者が次々と死亡したことから、世間では何者かが意図的に犯罪者を抹殺していると考えるようになり、いつしか人々からは救世主・キラと呼ばれ、崇拝されるようになる。
リューク
死神。夜神月が拾ったデスノートの元の持ち主。退屈な死神界に飽き、人間界のほうが面白そうだからという理由で、自らデスノートを人間界に落とした。デスノートに触れた者にのみ、その姿や声を認知できる。デスノートの所有者である月と行動をともにするが、とくに月の味方をするわけでなく、基本的には中立な立場をとる。 リンゴが大好物。
レム
死神。弥海砂に恋をして死んだ、死神・ジェラスの遺したデスノートを海砂に渡した。デスノートに触れた者にのみ、その姿や声を認知できる。海砂に強い好意を抱いており、自らの命を投げ打ってでも海砂を守ろうとした。
ジェラス
死神界から毎日海砂を見つめ続けていた死神。海砂に恋をしており、デスノートを使って本来はストーカーに刺されて死ぬはずだった海砂の命を救う。だが、これは死神として犯してならない行為であり、その報いとして死亡した。
シドウ
死神。リュークが人間界に落とした、デスノートの本来の持ち主。デスノートに触れた者にのみ、その姿や声を認知できる。自分のデスノートを取り戻すため、地上へとやってくる。
L (える)
天才的な頭脳を持つ青年。さまざまな迷宮入り事件を解決してきた世界的な名探偵。素顔や本名、所在地を一切公開せず、関係者にはLというコードネームで知られる。また、Lとのコンタクトはすべてワタリを通じてのみ行われる。気に入った事件しか捜査しないという気分屋だが、これまで3500件もの事件を解決に導いた実績から「影のトップ」「最後の切り札」「世界一の探偵」との異名をとる。 ICPOの依頼を受け、夜神月によるデスノートを使用した、連続殺人事件の解明に挑むことになった。極めて有能な人物で、はじめからキラが日本に住んでいるであろうことを見抜いており、やがて月が犯人ではないかと疑う。 大の甘党であり、推理の際にはお菓子が欠かせない。座る歳は常に膝を抱えた体勢だが、これについて本人は普通に座ると推理力が40%減になるからと語っている。なお、日本の捜査関係者と対面した際には竜崎、月と同じ大学に入学した際には流河旱樹という偽名を使用した。
ワタリ
温和そうな老紳士の男性。Lの代理人で、Lとコンタクトをとれる唯一の人物。ワタリは通称で、本名はキルシュ・ワイミーという発明家。いくつもの特許で莫大な財産を築いた人物で、その資金で世界各地に孤児院を創設していた。
弥 海砂 (あまね みさ)
ミサミサの愛称で知られる、ティーン誌のモデル兼タレントの少女。死神・レムからデスノートを渡された。死神の目を持ち、顔を見ただけで相手の名前を知ることができる。かつて自分の両親を殺した犯人を、キラが裁いてくれたことから、キラを絶対的な存在として崇めるようになった。 デスノート入手後、キラとの接触を図るため、第二のキラとしてさくらTVにビデオメッセージを送って放送させ、これを止めようとした警察官などを殺害した。キラの正体が月と知ってからは、月に想いを寄せ、その指示に従って行動するようになる。
夜神 総一郎 (やがみ そういちろう)
夜神月の父親。警察庁刑事局局長で、キラによる凶悪犯大量殺人特別捜査本部の本部長。正義感が強く、職務に忠実な性格。日本で調査を行っていたFBIの捜査官全員がキラによって殺された際も、悪に屈してはならないと、本部長の座を降りなかった。人を傷つける事を良しとせず、たとえ犯罪者であろうともむやみに殺してはならないという考えの持ち主。 息子の月がキラであると疑われたあとも、一貫して月はキラではないと信じ続けた。
夜神 粧裕 (やがみ さゆ)
夜神月の妹。登場時は中学生だったが、のちに大学生へと成長する。明るく活発な性格で、兄の月のことを強く慕っている。大学生となったのちデスノートをめぐる事件に巻き込まれてしまう。
夜神 幸子 (やがみ さちこ)
夜神月の母親。専業主婦で、成績優秀な月は自慢の息子。危険な任務に従事する夜神総一郎の身を案じつつ、なにがあっても一生ついていくと告げるなど、夫と家族のことを心から愛している。
松田 桃太 (まつだ とうた)
警察庁の男性刑事。キラによる凶悪犯大量殺人特別捜査本部の一員。真面目だが天然な性格で、本人いわくコネで警察庁に入ったとのこと。キラによってFBIの捜査官が殺されたあとも、危険を承知で捜査本部に残った。また、警察がキラに屈した際も、警察を辞職して、Lとともにキラ事件の捜査を続けた。 ミサや女子アナウンサーとなった高田清美のファンであるなど、ミーハーなところがある。
相沢 周市 (あいざわ しゅういち)
警察庁の男性刑事。キラによる凶悪犯大量殺人特別捜査本部の一員。アフロヘアーが特徴。妻とふたりの子供がいる。キラによってFBIの捜査官が殺されたあとも捜査本部に残り、Lとともにキラ事件の捜査を続けた。だが、警察がキラに屈した際、辞職してLとともに捜査を続けるかをすぐに決断できず、そんな自分を試すようなLのやり方に怒り、Lのもとを離れ、警察庁で独自にキラ事件を追った。
模木 完造 (もぎ かんぞう)
警察庁の男性刑事。キラによる凶悪犯大量殺人特別捜査本部の一員。大柄な体格。キラによってFBIの捜査官が殺されたあとも、危険を承知で捜査本部に残る。また、警察がキラに屈した際も、自ら警察を辞職してLとともにキラ事件の捜査を続けた。無口だが地味な作業も確実にこなす実力派の刑事。 捜査本部のメンバーのなかでも、とくにLからの信頼があつい。料理が得意という一面も持つ。
宇生田 広数 (うきた ひろかず)
警察庁の男性刑事。キラによる凶悪犯大量殺人特別捜査本部の一員。キラによってFBIの捜査官が殺されたあとも捜査本部に残り、Lとともにキラ事件の捜査を続ける。第二のキラである弥海砂がさくらTVの生放送を使って殺人を行った際、直接さくらTVに乗り込んでこれを止めようとした。 しかし、この行為が仇となり、海砂によって殺害された。
伊出 英基 (いで ひでき)
警察庁の男性刑事。キラによる凶悪犯大量殺人特別捜査本部の一員としてキラ事件の捜査にあたっていたが、Lを信用できず、捜査本部から外れた。その後は独自にキラ事件の捜査を行う。優秀な刑事だが、恋愛に疎い。
出目川 仁 (でめがわ ひとし)
民放放送局・さくらTVのディレクターである男性。視聴率至上主義で、ネタがなければガセでもいいから作れという考えの持ち主。キラ関連の報道を誇張して面白おかしく伝えていた人物で、第二のキラとなった海砂から送られてきた声明テープを番組で放送した。のちにキラに任命され、さくらTVの番組・キラ王国でキラの代弁者を務める。
高田 清美 (たかだ きよみ)
東応大学に通う女子大生。周囲から「ミス東大」と呼ばれるほどの美人。夜神月が海砂との接触をごまかすためのカモフラージュとして付き合った恋人のうちのひとり。のちに放送局・NHNの人気女子アナウンサーとなり、出目川に変わる新たなキラの代弁者として指名された。女子アナウンサーとしての愛称はタッキィ。
レイ・ペンバー
FBI捜査官の男性。南空ナオミの婚約者。日本警察関係者、あるいはその身内にキラがいると考えたLの依頼を受け、極秘に日本に潜入したFBI捜査官のひとり。夜神総一郎とその家族の内偵調査などを担当し、夜神月の尾行調査も行う。だが、リュークによってその存在がばらされたことで、逆に月によって利用され、日本に潜入したFBI捜査官全員の情報を月に教えてしまう。
南空 ナオミ (みそら なおみ)
レイ・ペンバーの婚約者の女性。3ヶ月前まではFBIの捜査官をしていた。女性でありながら異例の早さでFBI捜査官として採用された優秀な人物で、かつてLのもとで働き、「ロサンゼルスBB連続殺人事件」と呼ばれた難事件の犯人を逮捕した実績を持つ。レイがキラに殺されたことから、独自に事件を調査し、キラが死の直前の行動を操れることなどに気付く。 自らが調べあげた情報を日本の警察本部へ伝えようと警察庁を訪れるが、そこでたまたま同じく警察庁を訪れた夜神月と出会う。元FBI捜査官だけあって非常に聡明であり、月に名前を聞かれた際には、間木照子という偽名を名乗った。
火口 卿介 (ひぐち きょうすけ)
ヨツバグループの社員。将来の社長の座も有力視される若手エリート社員による死の会議のメンバーのひとり。死神・レムからデスノートを渡され、第三のキラとして活動する。自分の出世や金のためにデスノートの力を利用した。
アイバー
世界を股に掛ける詐欺師の男性。語学、心理学、人格変換術など あらゆる社交に必要なものを身に付け、必ずターゲットとなる人物に取り入ることが可能。Lに過去の罪を2度見逃されており、このことに強い恩義を感じている。Lの依頼を受けて来日し、ウエディとともにヨツバグループの内偵捜査を担当した。
ウエディ
裏世界のプロの女泥棒。いかなる鍵、金庫、セキュリティでも破り、潜入する事ができるスペシャリスト。Lの依頼を受けて来日し、アイバーとともにヨツバグループの内偵捜査を担当した。
ネイト・リバー
ワタリが創設したイギリスの孤児院・ワイミーズハウスで、Lの後継者候補として育てられてきた少年のひとり。ニックネームはニア。Lに勝るとも劣らない天才で、高い知性と推理力を持つ。Lの後継者候補としては常にトップの位置におり、Lの死後、その正当な後継者としてキラ事件を調査し、デスノートの存在をつきとめた。 その調査結果をアメリカのホープ大統領に伝え、FBIやCIAの人員を中心とした独自のキラ対策機関・SPKの主要メンバーとなる。尊敬し、目標でもあったLを殺したキラを憎んでおり、必ず捕まえることを誓う。
ミハエル・ケール
ワタリが創設したイギリスの孤児院・ワイミーズハウスで、Lの後継者候補として育てられてきた少年のひとり。ニックネームはメロ。後継者候補のなかでは、ニアに次ぐナンバー2の位置にいた。常にニアの下に甘んじていることにコンプレックスを抱いており、ニアに強いライバル心を抱いている。 Lの死後、ニアとは別に独自でキラ事件を調査。マフィアと手を組み、日本の警察とキラの持つデスノートを力づくで手に入れようとする。板チョコが好物。
魅上 照 (みかみ てる)
検察庁西京都の検事である男性。京土大学法学部卒のエリート。母子家庭で育つ。幼い頃から物事の判断力に優れ、成績も優秀だった。世の中を善と悪の2つに分類しており、常に自らの正義を貫くと同時に、悪は削除されるべきだと考えてきた。その才覚を夜神月に見込まれ、海砂の持っていたデスノートの新たな所有者として指名される。 世の悪を裁くキラを神と崇拝。デスノートを手にしたあとは自分は神に認められ、悪を裁く力を与えられたと考え、キラの協力者としてその理想を実現すべく行動した。ニアからはXキラと呼ばれる。
集団・組織
ヨツバグループ
『DEATH NOTE』に登場する企業。重工業からリゾート開発まで幅広い事業を展開し、国内外に30万人もの社員を持つ大企業。一部の若手幹部社員が「ヨツバの更なる飛躍」「世界最大の企業への発展」を目的とした死の会議を開き、デスノートを使ってヨツバグループの発展に邪魔な人物たちを次々と殺害していた。
Secret Provision for KIRA (しーくれっと・ぷろびじょん・ふぉー・きら)
『DEATH NOTE』に登場する組織。通称SPK。Lの正当な後継者であるニアを中心に、アメリカのFBIやCIAの捜査員などで構成されたキラ対策機関。Lの後を継いだ夜神月のことを信用しておらず、独自にキラを追う。
その他キーワード
デスノート
『DEATH NOTE』に登場するノート。死神の持つノートで、名前を書いた相手を殺すことができる。ただし、殺すためには対象の名前だけでなく、顔を思い浮かべながら名前を書かなければならない。したがって、顔を知らない同姓同名の人物が死ぬことはない。名前とともに書き加えることで、死因を設定することも可能。名前のみの場合はすべて死因は心臓麻痺となる。 また死亡年月日から23日以内であれば、対象の死の状況を自由に設定することもできる。これにより、ある程度、対象の死の前の行動を操ることもできるが、死へ誘導する目的と関係ないものについては効果を成さず、対象以外の他者を死へ巻き込むこともできない。その他にも使用に当たっては、細かいルールが存在。なお、デスノートに触れた者は、死神の姿を観ることができるようになる。
死神の目 (しにがみのめ)
『DEATH NOTE』に登場する能力。死神と取引をすることで得られる能力で、自分の寿命の半分を失う代わりに、相手を見ただけで、その人物の本名を知ることができる。
クレジット
- 原作
アニメ
DEATH NOTE リライト 幻視する神
容姿端麗、頭脳明晰な男子高校生夜神月は、表紙に「DEATH NOTE」と書かれた1冊のノートを拾う。このノートに名前を書かれた人間は死ぬということを知り、悪人を掃討して理想的な新世界を創ることを決意す... 関連ページ:DEATH NOTE リライト 幻視する神
DEATH NOTE リライト Lを継ぐ者
犯罪者をDEATH NOTEで殺害し続けるキラこと夜神月は、世界的な名探偵のLとの壮絶な頭脳戦の末、Lの殺害に成功する。警察庁に入庁してさらにキラとして活動を重ねていたが、Lの後継者として名乗りを上げ... 関連ページ:DEATH NOTE リライト Lを継ぐ者
書誌情報
DEATH NOTE 7巻 集英社〈集英社文庫(コミック版)〉
第1巻
(2014-03-18発行、 978-4086194860)
第2巻
(2014-03-18発行、 978-4086194877)
第3巻
(2014-04-18発行、 978-4086194884)
第4巻
(2014-05-16発行、 978-4086194891)
第5巻
(2014-06-18発行、 978-4086194907)
第6巻
(2014-07-18発行、 978-4086194914)
第7巻
(2014-08-19発行、 978-4086194921)