GTOパラダイス・ロスト

問題児だらけの芸能クラスを受け持つことになった元ヤン教師・鬼塚英吉の、破天荒な学園奮闘記。下ネタやギャグシーンを多く盛り込みながら、芸能界という競争世界で生きる生徒たちの心の闇を、鬼塚が真正面から払拭していく。『GTO』の続編。

正式名称
GTOパラダイス・ロスト
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
ヤンマガKC(講談社)
巻数
既刊10巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

第1巻

元伝説のヤンキーと知られる現役教師の鬼塚英吉は、湾岸刑務所で囚人としての朝を迎える。所内で玄田と出会った栄吉は、騒ぎを起こした罰で厳罰房に入れられていた。共に厳罰房にいた玄田に教師であることを打ち明けた英吉は、自分がやったことを後悔していないと言いながら、刑務所入りになったいきさつを語り出す。半年前、東京吉祥学苑高等部に移った英吉は、新たに開設された芸能人専用クラス「Gクラス」の副担任を任される。かわいいアイドルたちに囲まれた夢のような教師生活に胸を躍らせる英吉であったが、そんな彼の理想と期待はすぐに崩れ去る。Gクラスは前任の教師が刑務所入りになったり、自殺未遂の生徒が出ていたりなど、多数の問題を抱えるクラスだったのだ。数々の奇跡を起こしてきた英吉にGクラスを任せた桜井良子は、西脇梨々花が自殺未遂をした謎や、Gクラスの問題を解決してくれることを願っていた。しかし謎に包まれたGクラスで、英吉はさっそく問題児たちのいたずらの被害に遭ってしまう。こだま那奈からGクラスの現状を聞いた栄吉は、屋上で生徒の一人である赤坂ゆうじと出会う。ゆうじは幼なじみの新崎鉄也が売れっ子アイドルになったことで格差が開き、対等に接することができなくなったと悩んでいた。英吉はそんなゆうじを励ましながら、暗然たる思いに沈む生徒同士の格差を鬼塚流で壊してやると宣言する。

第2巻

クラスメート同士で社会的知名度による格差が生じ、嫌がらせや差別が横行しているGクラスの現状を悟った鬼塚英吉は、クラスを包む暗い空気を振り払うと決意。英吉は自分に嫌がらせをした生徒や、見下したクラスメートを差別している生徒たちに、容赦のない教育的指導をする。一時はGクラスに平和が訪れたように見えたが、英吉の制裁を受けた新崎鉄也は、狂信的なファンたちを利用して復讐をもくろむようになる。英吉は鉄也が反抗的な態度を取るようになったことに気づくものの、鉄也に集中攻撃はしない方がいいと、こだま那奈に警告される。過去に鉄也を叱った教師たちは、彼の手回しによって執拗な嫌がらせを受けていたのである。いつでも相手になってやると息巻いていた英吉は、その日以来、鉄也のファンの手によってさまざまな嫌がらせを受けるようになる。こうして赴任初日から始まっていた鉄也と英吉の泥仕合は激化していき、嫌がらせの規模は英吉の周囲をも巻き込むほどに広まっていた。さらにただの嫌がらせにとどまらず、英吉は鉄也のファンから命を狙われるようになってしまう。一度は鉄也にあやまろうとした英吉だったが、ファンの手を汚させて利用する彼の態度に激しい怒りを覚えた英吉は宣戦布告。英吉は多くの人を巻き込んで傷つけても平然としている鉄也に、きついお灸を据えようと動き出すのだった。

第3巻

鬼塚英吉新崎鉄也貞子の問題を解決したことにより、心から反省した鉄也は二度とファンをないがしろにしないと決意。心身ともに変わった貞子もアイドルファンを卒業し、新たな目標に向かって歩み出すのだった。一方、東京吉祥学苑高等部で英吉に強権を振るう内山田ひろしは、家庭での扱いがあまりよくないことや、家にあまり居場所がないことに悩んでいた。そんなひろしはある日、愛車を売って衝動買いしたキャンピングカーを新たな居場所として活用し、車内で過ごすささやかな癒しの時間を楽しむようになる。だが、ひろしはインターネット中に偶然、内山田好子とよく似た女子高校生がアップロードした裸の自撮り写真を発見してしまう。最近冷たくなってきた好子が、卑猥な自撮り写真を上げていると知ってしまったひろしは、誰にも相談できないまま一人で頭を抱える。好子が承認欲求目的で自撮りを上げていると推測したひろしだったが、悪い男に自撮りアップを強要されているのではと疑うようになり、急いで好子の周辺を探る。その中で好子が英吉と会っているのを見たひろしは二人を問い詰めるが、好子はひろしに自撮りアップを疑われていると悩み、英吉に相談しているだけだった。好子に自撮りの件を否定されて安堵するひろしだったが、この問題は完全に解決したわけではなく、ひろしの心配と悩みは尽きないままだった。

第4巻

鬼塚英吉はGクラスの生徒で人気若手女優の大石夏に、自分を誘拐して連れ去ってほしいと頼まれる。夏は多忙なスケジュールに疲れ果てたので自由に遊びに行きたいと言うが、ほかにも深い事情があるのだろうと彼女の頼みを聞き入れた英吉は、変装して京都へと向かう。京都に到着後、夏は英吉に誘拐を依頼した本当の理由を語り出す。夏は悪徳芸能事務所「プラチナコート」と、テレビ局の悪徳プロデューサーの伊東森乃臣によって、枕営業を強要されていたのである。セクハラを繰り返す森乃臣との約束から逃れようと、追い詰められた夏は自暴自棄になっていたが、本音では英吉に助けを求めようとしていた。そんな夏の本音を悟った英吉は、業界の裏ルールに反してでも、彼女を救い出すと決意。二人はいったん吉祥学苑高等部とプラチナコートに戻り、夏は森乃臣と待ち合わせをしているマンションに向かう。夏は枕営業に応じるふりをしながら、小型カメラ搭載の眼鏡で森乃臣の悪事の証拠を押さえる。さらに、その部屋にはゴブリンプロの社長に扮した英吉が乗り込み、思いもよらない方法で森乃臣に制裁が下されるのだった。一方、夏がゴブリンプロに移籍したと知った犬丸は、業界で絶大な権力を持つ荒羅木倉一に、英吉を潰してほしいと依頼する。

第5巻

内山田好子の一件で傷心した内山田ひろしは、キャンピングカーで北海道へ一人旅にきていた。ひろしはのどかな自然と愛車で過ごす時間を堪能するが、キャンプ場の森から半裸で出て来た名倉雫紅に遭遇する。雫紅は特殊な場所での性行為を好む恋人のアシュラによって、森に連れ込まれていたのである。ひろしは野蛮で身勝手なアシュラに振り回される雫紅を心配しつつも、他人の揉め事にかかわるべきではないと割り切ろうとする。だが次の日、知床五湖にある危険な「ヒグマの森」の立入禁止区域に連れ込まれた雫紅は、ヒグマの出現に怯えたアシュラに一人で置き去りにされてしまう。その頃東京では、鬼塚英吉のもとに、帰ってこない主人のひろしを心配するえいきちが助けを求めにきていた。捜索隊が出されても雫紅が見つかることはなく、彼女は森の奥でさまよい、助けを待ち続けていた。さまざまな葛藤に立たされたひろしは英吉ならばどうするかと考え、雫紅を救うと決意した彼は森に入る準備を始める。一方、ひろしを厄介に思ったアシュラはマネージャーの桜田に、ひろしを始末するように依頼していた。準備を済ませたひろしはさっそく森に入り、ヒグマに襲われかけていた雫紅を間一髪で救出する。しかし森の中には桜田が差し向けた不良も潜入し、ヒグマの危機を免れたはずの雫紅とひろしは新たなピンチに陥る。

第6巻

Gクラスの人気若手女優であり、桜井良子の孫娘でもある西脇梨々花が、病院を抜け出して1年ぶりに東京吉祥学苑高等部に戻ってきた。教室の窓際に座る梨々花は虚ろな表情で謎の言葉を連発し、さらに理事長室の金庫から大金を盗み出して逃亡。梨々花の行き先は、彼女の「前世の家族」を名乗る占い師、麻子、健吾の三人が住むアパートだった。梨々花が抜け出したと聞いて駆けつけた西脇伶花は、娘が占い師たちの家に入り浸るようになったいきさつを語る。梨々花は慕っていた父親の死をきっかけに伶花と険悪になり、悲しみや葛藤を占い師に利用され、宗教的なマインドコントロールを受けていたのである。傷心の中、父親が死んだことも学校でいじめを受けたこともすべて「毒電波」のせいだと占い師に告げられた梨々花は言葉巧みに騙され、奇妙な洗脳集団と同居生活を送るようになる。占い師の話と毒電波の存在を信じ込む梨々花は、毒電波を乗り越えるための試練やトレーニングと称して、金や体を捧げるようにもなっていた。事情を知り、梨々花を救うと決意した鬼塚英吉だったが、洗脳集団の潜伏先すらわからず情報に乏しい状態だった。英吉は芸能界に詳しい神堂寺郁也に連絡し、協力を求める。

第7巻

マインドコントロールを受け、実家に帰らなくなった西脇梨々花を闇から救い出すべく、鬼塚英吉は仲間やほかの生徒の力を借りながら、麻子を尾行して占い師の拠点をつき止める。梨々花と再会した英吉は占い師たちと対峙するが、梨々花は刃物を自身の喉につき立てながら帰ることを拒絶し、彼らを追い返してしまう。英吉は占い師の洗脳の手口を探り、梨々花を必ず連れ戻すと宣言してその場を去る。そんな英吉をやっかいに思った占い師は、彼にハニートラップを仕掛けるよう、梨々花に命じる。後日、梨々花は再び登校して英吉をラブホテルに誘う。罠だとわかりつつも梨々花と共にホテルに向かった英吉は誘惑に打ち勝ち、生徒たちの協力を得て洗脳の手口と「毒電波」の正体をつき止める。さっそく反撃を開始した英吉は、梨々花の目を覚ますためにすべての真実を明かして説得。梨々花は占い師の正体が、かつて仕事でいっしょになったスタイリストの飯森静江であったと気づく。さらに静江たちの悪事の証拠を聞かされた梨々花は、ずっと利用されていたことにショックを受け、本当の家族との再会を果たす。一方、悪事をばらされて梨々花を失った静江と健吾は逮捕される。しかし麻子だけは一人で逃亡を続け、実家に戻った梨々花を再び洗脳しようともくろんでいた。

第8巻

大石夏がゴブリンプロに移籍したことで、鬼塚英吉に恨みを持つ犬丸が暴力団に彼を潰すように依頼し、東京吉祥学苑高等部へ新たな刺客が放たれる。それは暴力団に入ったばかりの天童景虎で、背中一面に刺青を入れた彼は、英吉に対して逆恨みに近い個人的な怨恨を抱いていた。景虎は高校生の頃から英吉に一方的なライバル心を抱き、大人になった今も強烈なコンプレックスと、異常な執念を持ち続けていたのである。そんな景虎は新任教師として送り込まれ、英吉の失脚を狙うようになる。ライバルの多い英吉は景虎のことを覚えていなかったが、数年の時を経て二人はGクラスを舞台に、再び相対することとなった。Gクラスの新たな副担任となった景虎はまず、生徒の成績を向上させることで英吉の評判を落とそうとする。生徒たちの課題を増やそうとした景虎だったが、勉強にあまり関心を持たないGクラスの生徒たちは一筋縄ではいかず、彼は課題を増やす条件として成田悠斗たちからなぞなぞのような特殊なクイズを出され、苦戦してしまう。あっさりとそれらのクイズを解いた英吉に敗れた景虎は、生徒たちにけしかけられてゲームセンターに向かい、英吉とゲーム対決を繰り広げることになる。

第9巻

鬼塚英吉とのゲーム対決に敗れた天童景虎は、ショックと怒りから勢い余ってGクラスの生徒の前で刺青を晒し、証拠写真も撮られてしまう。英吉の失脚を狙っていたはずの景虎は、刺青がばれたことで逆に自分が失脚するというピンチに陥る。急遽PTAの会議に出席することとなった景虎は、教師を続けるのをあきらめかけていたが、英吉はそんな彼に裏技として刺青を隠せるスプレーを差し出す。景虎はスプレーで刺青を隠し、英吉の助言どおりに弁解して懲戒免職を免れ、東京吉祥学苑高等部にとどまることができた。英吉はGクラスを乗っ取ろうとしていた景虎を教師としてのライバルと認め、それを聞いた景虎は英吉と初めて肩を並べることができたと、心から嬉しく思うのだった。英吉に助けられ、認められたことで復讐をためらう景虎だったが、依頼主である暴力団から英吉を早く始末するよう、追い込みをかけられてしまう。景虎は苦悩を重ねるが、Gクラスの修学旅行先である沖縄で英吉を殺害する決意を固める。そんな中、修学旅行の日が近づき、英吉は命を狙われているとも知らずに準備を始めていた。景虎は修学旅行中に目的を果たす方法を模索する中、絶好のチャンスであるジャングルツアーに英吉が参加しないと知った彼は、ある手段を使って英吉を呼び出そうとする。

第10巻

天童景虎は石垣島でGクラスの生徒をエサに、鬼塚英吉を呼び出す。だが、英吉を狙って潜入していた暴力団組員が生徒に危害を加えようとする。体を張って生徒を守り抜いた景虎は、英吉に助けられて生徒と共に無事その場を脱することに成功。極道としても教師としても半端者であることを自覚して情けなく思った景虎は、英吉に励まされて教師の道を選ぶことを決意。生徒を巻き込まれたことに激しい怒りを覚えた英吉は、景虎を連れて東京に戻り、荒羅木倉一の屋敷へ乗り込む。だが、今回英吉の殺害依頼を出したのは倉一ではなく、犬丸が倉一の友人である家入の組に依頼していたと判明。怒った倉一の調べで、家入の手下である李の仕業であったことがわかり、犬丸と李に厳しい制裁が下されたことで事件は解決。景虎は英吉の破天荒な行動に驚きつつも、彼のおかげで再び教師を続けることができるようになった。そして英吉の言葉で「本物の教師」を目指そうと決意し、ようやく本当の意味で彼の横に立てたことを喜ぶのだった。英吉たちが再び沖縄に戻りGクラスの修学旅行が終わる頃、彼の携帯電話に神堂寺郁也からの連絡が入る。それは倉一からの伝言で、犬丸が去ったプラチナコートの新たな代表取締役を、英吉に任せたいというものだった。

第11巻

アクション演技を得意とする谷瞳は、桜亜優の出演する特撮番組でアクションシーンの代理を務めることが多かった。だが、瞳は亜優よりも体が大きく成長して背も高くなったために、亜優の代役を務めることができなくなっていた。さらに身長が高いという理由でオーディションにも通らないことが増え、昔から亜優の影の存在としてしか活躍できなかったことに悩む瞳は、自信をどんどんなくしていた。そんな瞳を励ますべく、亜優は有名二世タレントが集う「一流会」という集会に誘う。豪華な芸能人が集う一流会に強いあこがれを抱く瞳は、会費を払い続けるためにアルバイトをしようと決意。それからしばらくして、瞳は高額な会費を払えるようになっただけでなく急に派手になり、一流会に参加するたびに羽振りがよくなっていった。瞳が怪しいアルバイトに手を出していると心配した亜優は、鬼塚英吉に相談。亜優が瞳のアルバイト先として怪しいとにらんだ歌舞伎町の「女子高生の部屋見学」に潜入した英吉だったが、そこで瞳がアルバイトをしている様子はなかった。安心した英吉は、建設現場のアルバイトをしている瞳に遭遇。瞳は体格や体力を生かしたアルバイトをしながら一流会に参加し続け、再びテレビに出るチャンスを模索していた。瞳が一流会に頼らずとも自分自身でチャンスをつかんで輝けるようにするため、英吉は彼女にある人物を紹介する。

第12巻

いつまでたっても「アイドルと付き合う」という願望を叶えられずに悩んでいた鬼塚英吉は、となりのクラスの橋本からある相談を受ける。それはクラブで出会った霧島丈という男に酒を飲まされ、眠っているあいだに妊娠させられたという内容だった。英吉は断ろうとするが、ある約束を条件に彼女の頼みを聞き入れ、丈の捜索を始める。英吉は丈を捕まえるが、橋本が会った男とは違うことがわかり、悪事を働いていたのは丈の名刺を悪用する村上翔であったことも判明。英吉は丈と共に翔を捕まえることになり、路上で丈のふりをしながら再び悪事を企んでいた翔を発見する。警察に通報された翔は逮捕され、橋本も本当は妊娠していなかったことがわかり、事件は一件落着となった。だが、神堂寺郁也から詳細を聞いた丈は英吉に興味を持つようになり、彼が淫行に走らないか見張ると言いながら東京吉祥学苑高等部に赴任し、1年D組の副担任となる。教師としてもエリートの丈は、対抗心を抱いて絡んできた天童景虎をあっさり返り討ちにする。女子生徒だけでなく女性教師からも人気な丈を英吉が気に入らないと思う中、英吉は新設されたボクシング部の顧問になってほしいと、部員たちから頼まれる。そして英吉は、ボクシング経験があると名乗り出てきた丈とボクシング対決をすることとなる。

関連作品

本作『GTO パラダイス・ロスト』は、藤沢とおるの代表作『GTO』の続編である。『GTO』は武蔵野市吉祥寺を舞台に、東京吉祥学苑中等部に赴任した新米教師の鬼塚英吉が、学苑や生徒たちの抱える問題を体当たりで解決していく様子を描く。いじめや不登校を中心に、現代日本における社会問題や教育問題を多く扱っている。

登場人物・キャラクター

鬼塚 英吉

東京吉祥学苑高等部の金髪男性教師で、年齢は24歳。学生時代は湘南で暴走族をしていた伝説的な元ヤンキーで、ケンカでは最強を誇る。また、親友の弾間龍二と共に「鬼爆コンビ」として恐れられていた。教師になってからも童貞のままで女子高校生との結婚を夢見ており、正義感とともに性欲も強い。新米教師だった頃は桜井良子から可能性を見出いだされ、中等部で「最悪のクラス」と呼ばれる3年4組の担任を任されていた。生徒の反発や学苑が抱えるトラブルに巻き込まれたり解決したりする中で、生徒やほかの教師から人望を得て、「グレートティーチャー」と呼ばれる伝説的な教師に成長。誰よりも生徒思いで、生徒の悩みや問題などを自己流の型破りな方法で解決している。問題もよく起こすために、PTAやほかの教師の目の敵にされることが多く、特に内山田ひろしとはよく衝突している。良子の新たな期待を受け、高等部の芸能科「Gクラス」の副担任を務めることになる。当初はアイドルと結婚できると夢気分だったが、Gクラスの問題児に騙されたり、悪質な嫌がらせを受けたりなどの被害に遭う。生徒同士の格差や差別が横行するGクラスの現状を快く思わず、社会的知名度や立場にあぐらをかく生徒には、人気アイドルであろうと容赦なく制裁と教育的指導をしている。また、高校生芸能人という立場から特殊な環境や問題にぶつかりやすい生徒の悩みを解決し、正しい方向へ導いている。

こだま 那奈

東京吉祥学苑高等部の女性教師。で、Gクラスの担任として新たに赴任し、鬼塚英吉の同僚となる。胸の谷間のあたりにホクロがあり、大学時代はGカップのグラビアアイドルとして活躍していた。現在は引退して教師となったものの、問題が多く個性的な生徒が集う特殊なGクラスには頭を抱えている。しかし生徒のことは大切に思い、格差から生徒同士の差別が横行しているGクラスの現状を危惧している。人気男性アイドルも多く在籍するGクラスの担任となったため、一部の熱狂的なファンの嫉妬を買い、時々陰湿な嫌がらせを受けることもある。当初はバス通勤だったが英吉の提案で、護衛も兼ねて彼のバイクに乗せてもらいながら通勤している。英吉の破天荒な行動に驚き、たびたび警告もしていたが、次々と生徒の悩みや問題を解決していく彼の様子を見て、次第に彼のよき理解者となっていく。

桜井 良子

東京吉祥学苑高等部の理事長を務める温厚な中年女性で、鬼塚英吉たちの上司にあたる。おおらかな理想主義者で、英吉の素質や才能を見込み、金髪で学力も低い彼を教師として採用した張本人でもある。問題児ばかりの中等部3年4組をはじめ、問題を抱えるクラスの担任を英吉に任せている。大のプロレスファンで、プロレスラーやプロレス用語に詳しく、物事をプロレス関連に例えることもある。新学期になると同時に高等部へ移った英吉に、新設されたGクラスの副担任を任せる。過去に数々の奇跡を起こした英吉に期待を寄せ、彼がGクラスの問題を解決してくれることを願っている。孫娘の西脇梨々花が占い師の宗教洗脳を受けて帰らなくなり、自殺未遂を起こして入院し続けていることに悩んでいる。実はGクラスを新設したのも、デビュー以来クラスメートからのいじめに悩んでいた梨々花に頼まれてのことだった。知り合いの弁護士に頼んで占い師を追い出していたが、病院から逃亡した梨々花が理事長室から金を盗み、再び占い師の家から帰らなくなったことで、西脇伶花と共に英吉に協力を求める。

内山田 ひろし

東京吉祥学苑高等部の男性教師で、栃木県出身。鬼塚英吉と共に高等部へ移った際に、教頭から副校長に昇進した。次々と問題を起こす英吉とは、彼が新米教師の頃から何度も衝突を繰り返し、現在でも時折嫌味を言ったり見下したりしている。新学期、英吉にいつものように嫌味を言った際、彼に首を破壊され、治るまではコルセット生活を強いられていた。副校長となってからも英吉を監視し続け、何度もクビにしようとしている。問題の多いGクラスでは極力大事が起こらないように注意を払っているが、英吉が起こす騒動や生徒からの嫌がらせに巻き込まれるなど、散々な目に遭っている。学苑内での問題に加え、薄毛の悪化や妻の浮気、一人娘の内山田好子が反抗期気味なことに悩んでいる。妻と好子とえいきちと共に暮らすが、家庭では煙たがられがちであまり家の中に居場所がない。このため、愛車のクラウンを売り払ってワンボックスのキャンピングカーを衝動買いし、新たな自分の居場所として活用している。しかし好子のことは大切に思っており、出生時は未熟児だった彼女を何があっても守ると決意し、過保護な行動に出ることもある。だが、好子が裸の自撮り写真をインターネットに上げていると知って困惑するなど、公私ともに悩みや心配事が尽きない。傷心を癒すために休暇を取って北海道へ一人旅に出るが、旅行先である事件に巻き込まれてしまう。

弾間 龍二

主人公鬼塚英吉の親友。高校時代は「鬼爆コンビ」を組み、共に湘南で暴れていた仲で、今でも鬼塚には誰よりも厳しく誰よりも優しい。現在はバイクショップの店長。

成田 悠斗

17歳。主人公鬼塚英吉が受け持つ芸能科・Gクラスの生徒。大人気ダンスボーカルユニットSAMURAIのメンバー。初めは新崎鉄也とともに鬼塚イジメを楽しんでいたが、これまでの大人とひと味ちがう鬼塚に対して、信頼を寄せるようになる。

新崎 鉄也

東京吉祥学苑高等部のGクラスに在籍する男子生徒で、人気ダンスボーカルユニット「SAMURAI」のメンバー。昔から天才子役として活動していたが、芸能界で躍進するために事務所の女社長に体を売り、現在の売れっ子アイドルとしての地位を築いた。同じくSAMURAIのメンバーである成田悠斗とは、学校でもよくいっしょに行動している。幼なじみの赤坂ゆうじを含め、芸能界で売れていないほかの生徒を見下し、時には差別している。また、Gクラスの前任だった教師に厳しい叱責を受けた際には、ファンを利用して嫌がらせをするなど、教師いじめを繰り返していた。クラスメートと組んで新任の鬼塚英吉にいたずらを仕掛けるが、彼の制裁を食らって恥をかいたことで復讐を決意。狂信的なSAMURAIファンをあおって英吉に次々と陰湿な嫌がらせを繰り返し、ついには命を狙わせるようになる。さらに貞子を騙して英吉を刃物で刺すように命令するが、英吉の策略にはまってアイドル生命を脅かされ、悠斗の信頼も失いかける。自殺したと思っていた貞子が生きていたことや、彼女の思いと自分がやったことの重みを知り、今までの行為を反省して改心。ファンの存在を大切にするようになり、再びSAMURAIメンバーとして活動を続けている。その後も生意気な性格は変わっていないが英吉に対しては信頼を置き、時には悠斗と共に協力している。

赤坂 ゆうじ

主人公鬼塚英吉が受け持つ芸能科・Gクラスの生徒。元子役で現在は売れないジュニア俳優。幼なじみの新崎鉄也だけがどんどん売れていくことに、強いコンプレックスを抱いている。

大石 夏

東京吉祥学苑高等部のGクラスに在籍する女子生徒で、大ブレイク中の若手女優。芸能事務所「プラチナコート」の看板女優として活動していたが、ある日突然、鬼塚英吉に自分を誘拐して遠くに連れ去るように依頼する。実は新ドラマの主役と引き換えに、プラチナコートとプロデューサーの伊東森乃臣から枕営業を強要されており、英吉に誘拐を依頼したのも森乃臣と会う約束から逃れるためだった。また、以前から森乃臣にはセクハラの被害に遭い、何度も辱めを受けて苦しんでいた。マネージャーからも「事務所の未来のため」と称して商品扱いされていたことにショックを受け、自暴自棄になっていたが、英吉の指摘で本音では助けを求めていたのだと気づき、彼と共に森乃臣を撃退することを決意。約束どおり枕営業に応じたふりをしながら、仕込みカメラで森乃臣の悪事の証拠を押さえ、プラチナコートを見限ってゴブリンプロに移籍する。その後は女優として大きく生まれ変わり、野村朋子たちと共に順調に活躍を続けている。身の危険を冒してまで助けてくれた英吉には心から感謝し、好意を寄せている。

愛葉 めぐみ

主人公鬼塚英吉が受け持つ芸能科・Gクラスの生徒。国民的アイドルグループ「JJJ」のメンバー。新崎鉄矢とともに、鬼塚を失脚させようと悪質なイタズラを仕掛ける。クラスメイトの売れないアイドルたちを見下す。

宮地 恭子

主人公鬼塚英吉が受け持つ芸能科・Gクラスの生徒。アイドルグループ「桃色キューティー」のメンバー。愛葉めぐみととも、鬼塚に色気を使ったイタズラを仕掛ける。売れないアイドルたちを見下し利用する。

貞子

SAMURAI・新崎鉄矢のファン。いわゆる「やらかし」であり、気味の悪い風貌や行動から、メンバーやファンたちの間では「貞子」と呼ばれている。新崎のためならなんでもする過激な人物で、新崎に利用され鬼塚を襲撃する。

冴島 俊行

主人公鬼塚英吉の学生時代からの悪友。高校時代は「鎌倉の狂犬」と恐れられるワルだったが、現在は警察官をしている。鬼塚の破天荒な行動に協力するため、度々職権を乱用する。

内山田 好子

内山田ひろしの実娘。今時の女子高生。父親ヒロシの天敵である鬼塚に惚れている。家では母親とともにひろしを邪険に扱い、都合のいいときだけ調子よく利用している。

書誌情報

GTOパラダイス・ロスト 既刊10巻 講談社〈ヤンマガKC〉 連載中

第1巻

(2014年8月発行、 978-4063825060)

第2巻

(2015年3月発行、 978-4063825824)

第3巻

(2015年8月発行、 978-4063826517)

第4巻

(2016年4月6日発行、 978-4063827620)

第5巻

(2016年6月6日発行、 978-4063828139)

第6巻

(2016年9月6日発行、 978-4063828498)

第7巻

(2016年12月6日発行、 978-4063828931)

第8巻

(2017年3月6日発行、 978-4063829358)

第9巻

(2017年6月6日発行、 978-4063829778)

第11巻

(2018年1月5日発行、 978-4065107133)

SHARE
EC
Amazon
無料で読む
マンガリスト
logo