黒丸の連載デビュー作にして代表作の一つ。夏原武が原案を務めた初の長期連載作品でもある。現代日本を舞台に、詐欺師を標的とする詐欺師「クロサギ」を生業とする青年・黒崎の活動を描いた物語。本作では詐欺師がシロサギ、アカサギ、クロサギの3種類に分類されており、黒崎は家族を詐欺によって失った過去からクロサギとなった経緯を持つ。黒崎は家族を死に追いやった詐欺の首謀者に復讐すべく、「フィクサー」と呼ばれる男、桂木敏夫から詐欺師の情報を入手、詐欺師たちを追い詰めていく。各エピソードではさまざまな手口の詐欺師が登場し、黒崎が彼らを上回る手法で騙し返していく。同時に、黒崎と男性検事の神志名将や検事志望の女子大学生、吉川氷柱との関係を通して、法と正義、復讐と救済の狭間で葛藤する登場人物たちのジレンマが描かれる。本作は、詐欺をテーマとしたサスペンス漫画で、現代社会における詐欺犯罪の実態や詐欺の手口が詳細に描写されている。黒崎と詐欺師たちとの心理戦を中心とした駆け引きの緻密な描写が特徴で、黒崎が標的とする詐欺師の手法を分析し、それを上回る詐欺で反撃する過程を段階的に見せる展開が基本となっている。本作の舞台は、表面的には平穏な日常が続いているように見えるが、その裏側では詐欺犯罪が横行しているという二重構造の現代日本で、詐欺師たちのネットワークや警察・検察の捜査体制、被害者救済の限界といった社会的な問題が描かれる。小学館「週刊ヤングサンデー」2003年50号から2008年26号まで連載。2008年に第53回「小学館漫画賞」一般向け部門を獲得。テレビドラマ第1作が2006年4月から、第2作が2022年10月から放送。実写映画(劇場)が2008年3月に公開された。