芥見下々の初単行本化作品で代表作。現代日本を舞台に、人間の負の感情から生まれる「呪霊」と、それを祓う「呪術師」の戦いと成長を描く。主人公の虎杖は特級呪物「宿儺の指」を飲み込んだことで呪力を得て、東京都立呪術高等専門学校(呪術高専)に入学。最強の呪術師、五条の指導のもと、同級生の伏黒、釘崎とともに、呪術師としての道を歩み始める。その後物語は「渋谷事変」「死滅回游」と呼ばれる大規模な事件を経て、呪術界全体を巻き込む戦いへと発展していく。本作は、怒りや悲しみといった負の感情から生まれる「呪力」を操り「呪い」を祓う呪術師の活躍を描いたダークファンタジー・バトル漫画である。独自に設定された呪術高専の施設・制度や、呪術師の階級制度(1級から4級、特級)など、詳細な世界設定が物語の基盤となっている。また、虎杖が抱く「正しい死」の在り方という疑問は、物語全体を通じたテーマの一つとして描かれている。集英社「週刊少年ジャンプ」2018年14号から2024年44号まで連載。テレビアニメが、2020年10月から2023年12月まで2期にわたり放送された他、劇場版アニメ『劇場版 呪術廻戦 0』が2021年12月24日に公開された。