眉月じゅんの代表作の一つ。神奈川県の海辺の街を舞台に、17歳の女子高校生、あきらと45歳のファミレス店長、近藤の年齢差28歳の恋愛を描いた物語。アキレス腱のケガで陸上の夢を断たれたあきらが、偶然入ったファミレスで優しく声をかけてくれた店長の近藤に惹かれ、アルバイトを始めて関係を深めていく。あきらは近藤への思いを抑えきれずに告白するが、近藤は年齢差や社会的立場を理由に戸惑いを見せ、彼女の将来を考えて距離を置こうとする。一方で、あきらは自分の気持ちと向き合いながら、陸上競技への思いも再燃させていく。本作は、年の差恋愛をテーマにした恋愛漫画で、ファミレス「cafeレストラン ガーデン元住吉店」を主要な舞台に、年齢差や社会的立場の違いといった現実的な障壁が、登場人物たちの心理的な葛藤を生み出す要素として組み込まれている。雨の情景を多用した詩的な画面構成で季節感や心情を表現し、近藤は「10円ハゲ」や「チャックの開いたズボン」といった冴えなさにより、恋愛漫画における理想的な男性像とは異なる魅力を提示している。小学館「月刊!スピリッツ」2014年8月号から2016年1月号まで連載後、小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」2016年8号から2018年16号まで連載。2015年に「このマンガがすごい!2016」オトコ編第4位、2016年に第11回「全国書店員が選んだおすすめコミック」第4位、2018年に第63回「小学館漫画賞」一般向け部門を受賞。テレビアニメ第1期が2018年1月から放送。実写映画(劇場)が2018年5月25日に公開された。