恋をしてしまいました……「年の差」恋愛漫画オススメ５選！111 Pt.

主人公のあきらと、想い人の正己の年齢差は28歳。恋愛関係には結び付きにくい年の差だが、あきらが正己に恋をしたきっかけは、実はアルバイトを始める前の出来事が関係していた。陸上部絡みの怪我で落ち込んでいた際に、偶然入ったファミレスで店長の正己に心を癒されたことが理由だった。あきらは真っ直ぐに正己に想いを伝えるが、28歳差というのはあまりにも大きく、大人の正己は嬉しさよりも先に戸惑いを感じてしまう。陸上部に未練を持っているあきらと、小説家への夢を捨てきれない正己。やりたいことに対してくすぶり続けている二人だったが、恋や友情、夢について悩みながら、答えを導きだそうとする。二人の純粋で繊細な心に胸を打たれる作品だ。

主人公の歌子は16歳、好きになった相手の功太は23歳。7歳の差は高校生にとっては大きく、更に相手が警察官ともなれば尚更だ。しかし、合コンでの出会いをきっかけに、度々助けてくれる功太の存在は歌子の中で大きくなっていく。警察官である功太は逆恨みされることも多く、歌子は襲われそうになった功太を庇い、怪我をしてしまう。そんな歌子に胸を打たれた功太はケジメとして歌子と結婚することを決意。スピード結婚だった二人は、結婚してから互いのことを少しずつ知っていき、理解を深め合うようになる。また、功太を襲おうとして歌子に怪我をさせた大神平助や、歌子の友人の矢口三門（やぐちみかど）など周囲の人物たちも含め、恋愛ドラマが展開されていく。

本作では、互いに孤独を抱える者同士が出会い、言葉では言い表せない関係性を築いていく姿が描かれている。30歳と12歳の時に出会い、そして引き離された聡子と真修は、33歳と14歳となった約2年後に奇跡的に再会し、二人の交流も再開する。二人の年齢差は18歳。聡子は真修の家庭に問題があることを察し、真修のことを大人が守るべき存在と認識しているが、真修にとって聡子は保護者の代わりではなく、それ以上の特別な存在となっていった。真修の気持ちを知った聡子は、自分は真修が歩む未来に、どのような形で存在したいのかと、自分の気持ちに改めて向き合うことを余儀なくされる。大人になって息苦しさを感じている社会人にとって、真修のような純粋な存在は眩しく映るのではないだろうか。

主人公の勇吉と、片想いの相手である亜子の間には、7歳差という年齢の壁がある。それだけでもハードルが高いが、二人は「教師と生徒」という関係であり、恋愛関係へ発展することはかなり難しい間柄。柔道部に入り、逞しい姿に成長した勇吉だったが、亜子にとっては昔と変わらず可愛い弟のような存在で、平気で頭を撫でてくる。大きな体でも心は繊細な勇吉は、亜子の言動に感情を揺さぶられてしまうのだった。しかし、恋愛対象として見られていないことにショックを受けつつも、勇吉の亜子に対する熱い想いは変わらない。やがて亜子も、勇吉の時折見せる男らしい態度に、勇吉が昔と同じではないことに気付かされていく。周囲の人物も交えて恋愛模様が繰り広げられ、今後の展開から目が離せない。

主人公の実を絶望から救ってくれて、彼を養うことを生きがいとしている隣人のお姉さんはミステリアスな存在で、姓名も年齢も不明のまま物語が展開していく。だが、社会人として働いていることは確かなので、実より年上であることは間違いない。また、下の名前が「しおり」であることも後に判明する。しおりが借金を肩代わりしたのは、純粋に実のことを気に入っており、実を養う妄想をしてお金を貯め込んでいたからだった。勝手に課金対象にされていたことにドン引きする実だったが、実のちょっとした言動に度々感動してしまうピュアなしおりのことを、少しずつ好きになっていく。実を溺愛し、甘やかすしおりの素性や職業が気になりつつも、二人のピュアなやり取りに心が癒されることだろう。