現代をベースとしながら、人間の成長が通常とは異なる世界を舞台に、生徒たちの悩みと向き合う養護教諭を描いたハートフル学園コメディ。本作は、第二次性徴の変化が個人によって大きく異なるユニークな世界だ。ある者は舌が3メートル以上にも伸び、またある者は翼や尻尾が生えるなど、その変化はまさに千差万別。養護教諭の真中一美は、そんな悩みを抱える生徒たちと真摯に向き合っていく。
本作における個性的な先生は、主人公のヒトミ先生こと養護教諭の真中一美。彼女は、顔の半分を占めるほど巨大な一つ目を持つ「単眼」の女性。目が一つしかないため距離感の把握が苦手で、1日3回は壁にぶつかる。また、涙腺が太いせいもあってか、かなり涙もろい。遠くのものは良く見えるが、「単眼」故に3D映画が楽しめないのが悩みだ。並外れて大きな目を持つヒトミ先生だが、男を見る目はなく、過去にさんざんな目に逢っている。少々ピントのズレた女性ではあるが、ヒトミ先生の「診る目」は確か。彼女は保健室を訪れる生徒の悩みをしっかりと見抜き、親身になってケアしていく。
極端なネガティブ思考の男性教師と、個性豊かな生徒たちが織りなす学園ギャグコメディ。主人公の糸色望は、自殺願望を持つはた迷惑な高校教師だ。彼は新学期早々、桜の木の下で首を括っていた。そこに通りかかったのは、あらゆる事をポジティブに考える少女。奇しくも彼女は、望が教鞭を執るクラスの生徒だった。この出会いを皮切りに、物語は幕を開ける。2007年テレビアニメ化。
高校教師の糸色望は、大正時代の文豪を彷彿とさせる古風な和服姿がトレードマーク。彼の名前を横並びで書くと「絶望」と読めることから、絶望先生と呼ばれている。その渾名通り、なんでも最悪の事態を考えるネガティブ思考の持ち主で、ことあるごとに自殺未遂を繰り返す。もっとも、本当に死ぬつもりはないらしく、不可抗力でトドメを刺されそうになる度に「殺す気か」と文句を言う。率直に言えば、扱いが面倒くさい人物である。物語は、絶望先生に負けず個性豊かな生徒たちとの風変わりな日々を社会風刺を交えながら展開する。
突然、中学校の教師となった謎の超生物と、彼が受け持つ生徒たちの交流を描いたスラップスティック学園コメディ。主人公の「殺せんせー」は、月の7割を破壊し、来年には地球を破壊すると宣言した謎の超生物。そして彼は、日本政府に奇妙な提案を持ちかける。自分に椚ヶ丘中学の3年E組の担任を任せるなら、クラスの生徒たちによる暗殺行為を認めるというもの。かくして、殺せんせーによる一風変わった授業が始まる。
殺せんせーは、あらゆる意味で規格外の先生だ。地球生まれの地球育ちを自称する彼だが、その姿はまるでタコ型の宇宙人。一瞬で月の7割りを蒸発させるほどの攻撃力と、マッハ20という現実離れした機動力を併せ持つ。地球の破壊を宣言する恐るべき存在である殺せんせーだが、その一方で理想的な教師だ。彼が教鞭を執る3年E組は、問題を抱える落ちこぼればかりを集めたクラス。親からも見放されたような生徒たちだ。そんな彼らに対し、殺せんせーは失っていた自信を与え、前向きに努力する大切さを教えていく。やがて、文字通り命懸けで授業を行う殺せんせーと生徒たちは、暗殺を通じて固い絆で結ばれていく。
中学校を舞台に、どう見ても犬そのものの教師と生徒たちの触れ合いを描いた学園ギャグコメディ。平和台中学校の3年Z組の先生が産休に入り、新しい先生が赴任してくる。期待に胸を膨らませる生徒たちの前に現れたのは、なんと人語を解する犬だった。伊集院ポチと名乗る新任教師は、体当たりの熱血指導を展開し、生徒たちの人気者となっていく。
伊集院ポチは、普段は二足歩行で自分は人間だと主張しているが、その外見は紛うことなく犬。嬉しいと尻尾を振り、褒める際には生徒の顔を舐める。さらに、好物はホネでボールを追いかけるのも大好きだ。習性もまさしく犬以外の何物でもない。そんなポチ先生だが、立派な心がけを持つ教師だ。彼は、生徒1人ひとりの個性を伸ばすことを第一に考え、授業をサボりがちな不良も決して見捨てない。身分や国籍を問わず、生徒には分け隔てなく接する人格者だ。ときには熱血故の暴走もあるものの、ポチ先生は種族の壁を超えて生徒たちに受け入れられていく。
高校教師に扮した殺し屋の戦いを描いたハードボイルドアクション。殺し屋である主人公は、ある犯罪組織から麻薬を強奪し、あらゆる組織から追われる身となる。そこで彼は、自分ソックリな男・藤沢真吾の死体を用いて自らの死を偽装する。ところが、藤沢は春から私立新星高校の新任教師となることが内定していた。かくして、殺し屋の教師生活が幕を開ける。
本作における先生は、死神と謳われる伝説の殺し屋ジーザス。彼は追っ手から逃れるため、藤沢真吾と名を変えて新星高校の新任教師となった。彼の目的は、海外への逃亡の手立てが整うまで目立たぬように過ごすこと。しかし、殺し屋の本能から着任初日に、校内一の不良学生である戸川誠治を投げ飛ばしてしまう。さらに学生カバンの金具の音を、銃の撃鉄の音と誤認して反応するなど、ジーザスにとって学校で平穏に過ごすのは戦場にいるより神経を使うものだった。そんな中、彼の学校に地上げを目論む暴力団が踏みこんでくる。おかげでジーザスの学園生活は、危険な綱渡りの連続となっていく。