双子と幼馴染みの三角関係、弟の死、そして優秀な弟の影との戦いなど、要所でシリアスな展開を見せる本作。その物語に大きな癒やしを与えるのが、上杉家と浅倉家が共同で飼っている犬のパンチだ。大型犬に近い体格で、やや太り気味。南が拾ってきた捨て犬だったが、食事の世話などは達也がよくしている。しかし、南にはよく懐き言うことも聞く一方で、達也に対しては態度が悪く無視することもある。そんな感情表現豊かで読者を和ませるパンチは、本作のラブコメ要素に欠かせないキャラクターだ。
作品内でのマスコットキャラクターであったり、物語において重要な役割を担ったりする動物たち。ペットから妖怪まで、癒やしを与えてくれるアニマルキャラクターが活躍する漫画を紹介する。
出典:小学館
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あだち充の代表作のひとつである、高校野球を題材とした青春物語。中高一貫校である私立明青学園に通う双子の上杉達也と和也は、見た目はそっくりながら性格は正反対。真面目な和也に対し、達也はいい加減な性格であったが、両者とも幼馴染みの浅倉南に好意を寄せていた。南の「甲子園につれてって」という夢を叶えるべく、和也は高校1年生ながら野球部のエースとして活躍するが、地区予選決勝に向かう途中で交通事故死する。
双子と幼馴染みの三角関係、弟の死、そして優秀な弟の影との戦いなど、要所でシリアスな展開を見せる本作。その物語に大きな癒やしを与えるのが、上杉家と浅倉家が共同で飼っている犬のパンチだ。大型犬に近い体格で、やや太り気味。南が拾ってきた捨て犬だったが、食事の世話などは達也がよくしている。しかし、南にはよく懐き言うことも聞く一方で、達也に対しては態度が悪く無視することもある。そんな感情表現豊かで読者を和ませるパンチは、本作のラブコメ要素に欠かせないキャラクターだ。
出典:小学館
高橋留美子の代表作のひとつであり、ラブコメの金字塔。古い木造アパート「一刻館」に住む浪人生の五代裕作は、常識はずれの住人に悩まされていた。転居を考えていたある日、新たな管理人としてやってきた音無響子の美しさにひと目惚れする。引き続き一刻館に住み続けることを決意して響子へ様々なアプローチを試みるが、いつもはぐらかされてばかり。それもそのはず、彼女は夫の惣一郎を1年前に亡くしたばかりだった。
本作に登場する愛すべきペットは、響子の愛犬である「惣一郎」。響子の亡き夫と同じ名前だが、それには理由がある。元は生前の音無惣一郎が連れてきた野良犬で、音無惣一郎はシロと呼んでいた。しかし、響子が夫の名を呼ぶたびに反応していたことから、彼の死後、響子は愛犬を惣一郎の名で呼び、亡き夫との繋がりを保っていたのだ。この惣一郎(犬)の存在は、五代にとっては超えられない恋敵を想起させる精神的足枷に、響子にアプローチするテニスコーチであり犬嫌いの三鷹瞬にとっては物理的障害となっていた、
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獣医師を目指す学生と動物たちが織り成すドクトル・コメディ。北海道の高校生であるハムテルこと西根公輝と親友の二階堂昭夫は、H大学獣医学部の構内を通りかかったある日、大学教授の漆原にシベリアンハスキーの子犬を押し付けられる。その際に言われた「君は将来、獣医になる!」という予言に導かれるように、ふたりはH大学獣医学部へ進学。個性的な教授や学生たちに振り回されながら、獣医になるべく勉学に励んでいく。
本作は獣医学部を舞台に描かれているが、動物の命を通して何か大きなドラマが生じるわけでもなく、悪人が出るわけでもなく、学生たちの恋愛物語に発展するわけでもない。変わった登場人物と動物たちが、ひたすら愉快な日常を送っている物語だ。ハムテルの愛犬であるチョビをはじめとして、登場する動物たちはそれぞれに個性があり、漫画の「吹き出し」の中でおしゃべりもする。もちろん本当に喋っているわけではないので人間には聞こえないのだが、その演出は動物たちが物語の中で自由ににぎやかに生きていることを伝えてくる。
出典:講談社
小学生の女の子が、災いを呼ぶカードを封印するために戦う魔法少女モノ。友枝小学校に通う木之本桜は、父親の書庫で不思議な本を見つける。手に取った瞬間、本の中からケルベロスと名乗るぬいぐるみのような生き物が現れた。ケルベロスによると、その本には恐ろしい魔法カード「クロウカード」が入っていたという。そこで町にばらまかれてしまったクロウカードを回収するべく、さくらは「カードキャプター」に任命されてしまう。
本作の愛すべきペットキャラは、さくらを「カードキャプター」に選んだケルベロス。クロウカードが封印された本を護る「封印の獣」であり、本来は大きな羽が生えたライオンのような姿だ。しかし、魔力不足のため普段はクマのぬいぐるみのような姿になっており、不本意ながら、さくらから「ケロちゃん」と呼ばれている。本が長期間大阪にあったため大阪弁が移ってしまったらしく、可愛らしい姿からは想像もつかないコテコテの関西弁をしゃべる。ちょっとふてぶてしい面もあるが、さくらを支える良きパートナーとして、人気キャラクターとなった。
出典:amazon
心優しい少年が用心棒の妖と共に、祖母が遺した「友人帳」を巡る事件を解決していく物語。夏目貴志は、幼い頃から妖が見える体質のせいで周囲から疎まれてきた。ある日、妖に追われ逃げ込んだ神社で、封印されていた斑(ニャンコ先生)という妖の結界を解いてしまう。夏目はそこで祖母のレイコが妖たちを隷属させるために名前を書かせた「友人帳」の存在を知る。そして斑は、夏目が死んだら友人帳を譲ってもらうことを条件に彼の用心棒となる。
ヒューマンドラマとしての側面を持つ本作において、夏目の自称用心棒であるニャンコ先生はコメディ的な癒やしを与えてくれる存在である。真の姿は巨大な猫のような大妖だが、長い間「招き猫」を依代に封印されたため、普段は体が慣れてしまった招き猫の姿でいる。食べ物とお酒に目がない様子はとても愛らしく、自由な暮らしぶりは猫好きにはたまらない。また、内向的な夏目がニャンコ先生には自分をさらけ出して振る舞えるようになり、友人にも恵まれるようになるなど、ニャンコ先生との出会いが夏目に良い影響を与えている。
135 Pt.
192 Pt.
464 Pt.
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