漫画家グループ・CLAMPの代表作の一つ。現代日本を舞台に、小学4年生の木之本桜が魔法のカード「クロウカード」を封印する戦いを描いた物語。封印の獣・ケルベロスとの出会いにより「カードキャプター」となった桜は、香港からやってきたライバル・李小狼(リ シャオロン)との出会いや、月の守護者・月(ユエ)との対決を通じ、クロウカードを捕獲していく。そして物語は、クロウカードを創り出したクロウ・リードの生まれ変わりである柊沢エリオルの出現により、桜が自身の力でカードを変容させていく新たな展開へと突入する。本作は、カードの捕獲という冒険要素と学校生活や人間関係の機微を描く日常要素を併せ持つ魔法少女もの。独自の魔法体系として、魔法陣や呪文が設定されており、個性的な能力を持つカードが物語の展開に密接にかかわる。また、東洋と西洋の魔法が融合した世界観が、現代日本という舞台に違和感なく組み込まれている。講談社「なかよし」1996年6月号から2000年8月号まで連載。2001年に第32回「星雲賞」コミック部門を受賞。テレビアニメ第1期が1998年4月から、第2期が1999年9月から放送。劇場版アニメが1999年8月21日、2000年7月15日に公開された。