放送から10年以上経っても人気が衰えない!今でも愛される作品10選79 Pt.

テレビアニメが放送されてから10年以上も経つが、今尚人気な作品を10作品紹介する。

放送から10年以上経っても人気が衰えない!今でも愛される作品10選

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概要

あのアニメが放送されてから気付けば10年も経っている、そんな経験はないだろうか。今尚話題にあがり愛され続けているアニメは多くあるが、その中でも放送から10年も経つものはやはり少なくなってくる。そんな10年以上経っても愛され続けている作品を10作品紹介しよう。

『とらドラ!』

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「竹宮ゆゆこ」によるライトノベルのアニメ化作品。2008年にアニメ化され、一躍有名な作品となった。高校生の学園ラブコメを描く作品であるが、恋愛アニメと言えば本作と呼ばれるほどに大人気。ある日「高須竜児」の家に「逢坂大河」が乗り込んでくるという珍事が起きた。「逢坂大河」は好きな人の靴箱にラブレターを入れたのだが、実は間違えて「高須竜児」の靴箱に入れてしまったらしい。それを取り戻すためなのだとか。木刀を持って殴りこまれた「高須竜児」であったが、その出会いから2人はある協力関係を結ぶことになった。そうして接点を持ち、そこから繰り広げられる2人の恋模様が描かれた作品である。多くのアニメファンに今尚愛されている所以は、等身大の恋愛模様、さらには熱い友情関係がこれでもかと映し出されているからであろう。描かれる恋愛関係や家族関係、友人関係の問題はわたしたちも頷けるようなものが多く、つい感情移入してしまうのだ。また、登場人物のキャラが立っていることが、物語全体の面白さを引き立てる要因にもなっている。1人1人の思いが複雑に入り乱れ、恋と友情の狭間で揺れ動いたとき、それぞれの思いがぶつかり合う。これが本当に胸を熱くさせるもので、キャラの怒りや涙、相手を思う気持ちは、こちらにまで伝染してくる。ただの恋愛アニメではない、等身大の高校生たちの姿を見てほしい一作だ。

『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』

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「士郎正宗」原作のSFアニメ。アニメ作品は本作以降シリーズ化されており、続編となる第2期を合わせたDVD累計出荷数は150万本にも及んでいる。本作は原作漫画の設定とは異なり、「第3の攻殻機動隊」とも呼ばれている。電脳化やサイボーグ技術が飛躍的に発展し普及した時代。それ故に犯罪は複雑なものとなっていた。生身の人間、電脳化の人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する世の中で起こる、汚職、テロ、暗殺などの犯罪に対抗するための組織として「公安9課」の存在がある。本作は「公安9課」の面々が多彩で複雑な犯罪を突き止めるべく、活躍していく物語である。特徴的なのは、基本的に1話完結の構成で進められるが、物語を通してある1つの事件「笑い男事件」に行きつくように作られていることだ。その事件の真相を「草薙素子」率いる「公安9課」のメンバーは突き止められるのか、ということが大きな主軸となる。そこに至るまでの1つ1つの物語は非常に緻密であり、その圧倒的世界観のスケールは脱帽もの。SFアニメの金字塔ともいえる本作の魅力を存分に引き出したのが「Production I.G」だ。どこか機械的ながらも臨場感ある戦闘と、全てが作りこまれた世界の表現力は多くのファンを虜にした。本作が大人気となった理由が伺える「Production I.G」渾身の一作である。

『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』

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2007年にテレビアニメが放送され、現在までにシリーズ3作が放送された大人気作品。10年前に架空の街、東京を襲った「地獄門」の出現から、その世界は本当の空を失ってしまった。また、同時期に「契約者」と呼ばれる特殊な能力を備えた人間が現れ始めた。各国の諜報機関は「地獄門」に関する情報を得ようと、人外の能力を備えた「契約者」を東京に送り込む。その中で「黒」はとある組織に所属して、「地獄門」に関する情報を集めていた。他の「契約者」やエージェントとの戦闘、人々との交流を得て、「契約者」や「地獄門」に関する謎や陰謀が明かされていく。テレビアニメ第1期では「契約者」や「地獄門」に関することを主に展開、続く第2期では2年後の冬のロシアを舞台に、新たな主人公を1人追加、「黒」と2人の視点で描かれていく。そして第3期となるOVAでは「黒」と「銀」を中心に第1期と第2期の間、空白の2年について明かされるのだ。悪の組織という心がくすぐられるような設定から、本格的なバトルシーン、さらにはその演出、そして複雑ながらも完璧に考え抜かれた細かな世界観。これら全てが本作を長年愛される作品へと押し上げた。また、架空の世界という設定だが日本の東京を舞台にしており、徹底的なロケハンを元に忠実に再現されたという制作陣の丁寧さも評価された要因であろう。少し変わった登場人物たちが繰り広げる世界との戦いから目が離せなくなる一作だ。

『コードギアス 反逆のルルーシュ』

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2006年に放送されたSFロボットアニメ。2年後に第2期が放送され、漫画やゲームなど様々なコンテンツで長きに渡り高い人気を保持している作品である。「超大国神聖ブリタニア帝国」は日本を侵略し、圧倒的な軍事力で支配してきた。日本に住む「ブリタニア人」の少年、「ルルーシュ・ランペルージ」はある日突然目の前に現れた「C.C.」に「ギアス」という他人を支配できる能力を授けられた。彼は暗殺された母の仇、そして妹の「ナナリー・ランペルージ」が安心して過ごせるような世界を手にするため、「ゼロ」と名乗り、素性を隠し「黒の騎士団」を作り上げる。「ルルーシュ・ランペルージ」は「ギアス」の能力を使い「ブリタニア帝国」や幼馴染の「枢木スザク」らと対峙し、知略を凝らした戦いを繰り広げていくのであった。非常に強い社会的、政治的な題材を扱い、そこにロボットとSFの要素を掛け合わせた一作。テンポ良く進む物語と予想を超える頭脳戦の応酬が特徴である。国のしがらみや個人的な関わり、過去の出来事などが複雑に絡まることで、よりハイレベルな戦略が次々に生み出されていく展開からは目を離せなくなること間違いなし。また、「ルルーシュ・ランペルージ」の表と裏の顔の違いが物語をさらに楽しくさせてくれる。悪役である主人公の目線から展開されていくため、正義が如何なるものかを考えさせられるような作品だ。強い信念のぶつかり合いを見てほしい。

『Fate/stay night』

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「TYPE-MOON」から発売されたコンピューターゲームを原作としており、『Fate』シリーズにおいて初のアニメ化作品となる。「冬木市」には数十年に1度、あらゆる願いを叶える「聖杯」が出現する。選ばれし7人の「魔術師(マスター)」と7騎の「使い魔(サーヴァント)」は契約を交わし、「聖杯」を巡る「聖杯戦争」に望む。勝者はただ1組のみ。最後の1組となるまで「聖杯戦争」は終わらないのだ。主人公「衛宮士郎」は「セイバー」と契約し、「聖杯戦争」に望むことになった。そこに居たのは同じ高校に通う「遠坂凛」。前回の「聖杯戦争」に参加していた父の意志を継ぎ、「アーチャー」と契約していたのだ。果たして「聖杯」を勝ち取るのは誰なのか。シリーズ初のテレビアニメ化ということで、本作は様々な点で力を入れて作られた。大きな特徴としては前年齢向けとして構成されたこと、そして原作でのイベントCGが忠実に再現されたことであろう。また、オリジナルエピソードやルート別の見せ場もそれぞれ用意された。原作の「奈須きのこ」も制作に熱を入れ、物語だけでなく衣装や小道具、さらには音楽なども世界観を象徴するような仕上がりに。原作を多少改変しながらも、それはさらなる完璧な『Fate』の世界観を作り上げる結果へと導いたのである。完璧な世界観を確立させた中で繰り広げられる「聖杯戦争」の行方を是非見てほしい。

『夏目友人帳』

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「緑川ゆき」による漫画のアニメ化。アニメシリーズは第6期まで放送されており、2018年には劇場上映も決定している。「夏目貴志」は小さい頃から「妖怪」が見える体質のために友達ができないでいた。高校生のあるとき、妖怪「斑」の封印を解いてしまい、「友人帳」と呼ばれる妖怪たちの名を連ねた祖母の遺品をかけて「斑」と取引を交わすことになる。「斑」を用心棒に、「友人帳」を巡った妖怪との交流を重ね、「夏目貴志」の心の氷が溶けていく過程を描いたハートフルストーリーである。漫画の連載は2003年から始まり、テレビアニメは2008年に始まった本作。10年で第6期まで放送される人気の秘訣は、エピソードの幅が広いながらも、どれも心に染み渡るようなものだからであろう。楽しいものから少し怖さを感じさせるもの、どこか切なさを伴うもの、そして儚さを感じさせるものまで、本当に多くのエピソードが展開されていく。また、「夏目貴志」と「ニャンコ先生」を始めとする「妖怪」たちとの関わりが色々な感情を引き出してくれる。しかし、最後は必ずどこか心に温かく残るようなものばかりで、見ていて心地が良いのだ。人と「妖怪」との関わりだけでなく、人と人との関わりにも注目してほしい。温かさが溢れた登場人物ばかりで、「夏目貴志」の心が溶けていく様子が描かれていく。シリーズを通して見てみると、変化を楽しめるであろう。「夏目貴志」と「ニャンコ先生」の距離感が縮まっていくさまも含め、終始心地良く見られる作品だ。

『とある魔術の禁書目録』

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「鎌池和馬」によるライトノベルを原作としたテレビアニメで、原作は40巻を超える大作、スピンオフ作品を含めたシリーズ全てをもって大人気となっている作品。テレビアニメは現在第2期まで放送されており、2018年には第3期の放送が決まっている。科学によって全てが解明された時代、「学園都市」に住む学生は超能力開発実験により様々な能力を開花させていた。その街に住む高校生の「上条当麻」の元に、1人のシスターが登場した。彼女は「禁書目録(インデックス)」と名乗り、魔術師たちに追われていると言う。しぶしぶ「禁書目録」を匿うことにするが、そこから「上条当麻」は科学と魔術が交差した世界へと足を踏み入れることになるのであった。物語は科学技術を基本とする「科学サイド」と、魔術を基本とする「魔術サイド」、この2大勢力が交差するバトルアクションであり、「上条当麻」らは「魔術サイド」に属することになる。主人公の「上条当麻」が様々な超能力や魔術師たちと戦い、困難を乗り越えていくということが全体の主軸。「禁書目録」が魔術師たちに追われる理由、「魔術サイド」の問題や闇、そして「科学サイド」と交わることから生まれる新たな問題などに、不屈の精神で対峙していく様子が描かれているのだ。彼の何があっても諦めない姿勢が、思わず胸を熱くさせてくれる。バラエティに富んだ多彩な登場人物たちにも注目してほしい一作。

『みなみけ』

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「この物語は南家3姉妹の平凡な日常を淡々と描くものです。過度な期待はしないでください。」と前置きをされた上で始まるアニメ。アニメは第4期まで放送され、幅広い年代に支持されている。「南家」の長女「南春香」、次女の「南夏奈」、三女の「南千秋」を中心に、それぞれの学校での様子と家での様子が描かれる。「南家」の3人はそれぞれ異なる性格をしているため、見ていて飽きがない。しかも小学生、中学生、高校生と幅広い年代、個性豊かな性格の面々が揃い、それぞれの年代同士の掛け合い、さらには年代を超えた関わりもあり、色々な話が楽しめるよう工夫されているのだ。その1人たりとも欠けることは許されぬアニメである。特にどの年代にもお馬鹿なキャラが存在することが味であろう。そこを中心に物語りは展開され、姉妹間、さらには友人らのやりとりが本作を引き立てている。多くの登場人物がいる中で、誰1人存在感の薄い人物がおらず、一時も目の離せない。世代間ごとに少しずつギャップが生じていることも特徴的。笑いと和み、癒しなど多くの感情を与えてくれる。また、登場人物の大半がフルネームは明かされておらず、家族構成も不明のままということも特徴的。日常アニメの中では珍しい設定をしているだろう。独特のノリとバカさ加減が癖になる作品。

『電脳コイル』

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2007年、NHK教育テレビにて放送されたSFアニメ、およびそれを原作とした小説作品である。舞台は202X年、「電脳」と呼ばれる技術が普及している近未来。電脳世界の情報は「電脳メガネ」によって、現実世界に重ねて操作できるようになっている。勿論、インターネットの操作なども「電脳メガネ」を使って行う時代である。主人公の「ヤサコ」こと「小此木優子」は、引越し当日に謎の電脳生物に襲われてしまう。それを助けようとした電脳ペットの「デンスケ」は、古い空間に迷い込んでしまった。そしてそれを助けたのが「フミエ」こと「橋本文恵」。こうして出会った2人の少女と、もう1人の転校生「イサコ」こともう1人の「ゆうこ」である「天沢勇子」、それぞれが抱える謎を見つけるべく、それぞれの立場から「イリーガル」について研究していく物語である。2人の「ゆうこ」と「フミエ」、その他の登場人物たちの行動原理は概ね過去のトラウマとなっており、SFの世界観の中に群像劇を主体として物語が構成されている。「電脳」という設定から生まれる造語や単語は物語の終盤まで説明がないことが特徴的だが、物語が収束に向かっていくにつれて全ての謎と共に明かされていく。「イリーガル」の謎が分かってくると、「ヤサコ」が探していた謎の答えも見えてくるのだ。無機質な印象が強い「電脳生物」だが、ときには心が温かくなる交流もある。SFの世界観も、関わり合いも存分に楽しめる一作。

『天元突破グレンラガン』

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「ガイナックス」制作によるオリジナルアニメ作品。熱血ロボアニメであり、「中央突破」や「王道路線」を意識した作品となっている。主人公の「シモン」は得意の穴掘りの途中「ガンメン」というロボットと出会った。襲い掛かってくる「敵ガンメン」に兄貴分「カミナ」と共に立ち向かうが、死闘の末に「カミナ」は命を落としてしまう。悲しみに明け暮れる「シモン」は次第に立ち直り、黒幕「テッペリン」を陥落させた。そしてときは過ぎ7年後、「シモン」は新政府を設立し日々を送っていたが、新たな敵と宇宙にて対峙。「シモン」率いる「グレンラガン」が運命にそのドリルで風穴を開けるのであった。本作は全27話を4つに分類し、全4部構成からなっている。「カミナ」との離別、「テッペリン」陥落、7年後の新政府発足、最終決戦となる銀河での戦い。スケールはどんどん大きくなり、その度に登場人物たちは成長していく。正に王道と言えるような内容だが、ここまで胸が熱くなるロボットアニメは他にないであろう。強烈な勢いとスピード感で物語が進んでいくため、一度熱くなった熱は冷めることを許さない。ドリルを天に掲げ、滾る思いを胸に突き進む男の生きさまがどこまでも楽しめる、そんな作品である。少年の勇姿を存分に味わってほしい。

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