『刀剣乱舞-花丸-』刀剣男士便覧「鯰尾藤四郎」87 Pt.

刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたアニメ『刀剣乱舞-花丸-』に登場する「刀剣男士」たち。刀を男性として擬人化することで女性から多くの支持を得て、そこから実際の刀に対し興味をもつ“刀剣女子”が生まれるきっかけにもなった。そんな人気アニメでもある『刀剣乱舞-花丸-』のキャラクターを、実際の刀の情報と合わせて紹介する。

戦装束は「粟田口派」揃いの、紺色をした軍服。長い髪は後ろで一つに束ね、頭頂部に揺れる1本のアホ毛が特徴。内番服はジャージで、中の白いカッターシャツには赤いリボンを巻いている。同じく「粟田口派」の脇差「骨喰藤四郎」のことを何かと気にかけ、いつもあれこれと世話を焼いている。
「内番」の一つである「馬当番」をさせると、馬糞を投げたりすることもあるが、基本的には素直で真っ直ぐな性格。記憶の一部が曖昧だが、特に気にしてはいない様子。

号：「鯰尾藤四郎（なまずおとうしろう）」
刀長：一尺二寸七分（約38.5センチ）
刀工：「粟田口吉光」
制作時期：鎌倉時代前期
主な元所有者：「織田信雄」、「豊臣秀吉」、「豊臣秀頼」、「徳川家康」
保存場所：徳川美術館

制作当初は小薙刀だったが、後に脇差に磨き上げられた。名前の由来は書いて字の如く、形が鯰の尾に似ていることから。とりわけ「秀頼」が好んで帯刀していたようだが、「大坂夏の陣」の際に彼と一緒に焼けてしまっている。しかしその後、焼身となったことを惜しんだ「家康」の命によって打ち直され、そのまま「尾張徳川家」所有となった。徳川美術館ではイベントや展示が頻繁に行われているため、現在も鑑賞する機会は多い。