『刀剣乱舞-花丸-』刀剣男士便覧「五虎退」40 Pt.

刀剣育成シミュレーション『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたアニメ『刀剣乱舞-花丸-』に登場する「刀剣男士」たち。刀を男性として擬人化することで女性から多くの支持を得て、そこから実際の刀に対し興味をもつ“刀剣女子”が生まれるきっかけにもなった。そんな人気アニメでもある『刀剣乱舞-花丸-』のキャラクターを、実際の刀の情報と合わせて紹介する。

戦装束は「粟田口」揃いの紺色軍服であるが、「五虎退」は襟がセーラー服のようになっている。リボンを結んだ白いシャツと紺色のズボンが内番服。うっすら浮かぶそばかすと、虎のようなふわっふわの白い髪が特徴だ。
気弱で涙もろく、何かとおろおろすることも多いが、とても心優しい性格。作中では「蜻蛉切」に絵本を読んでもらう場面もあり、その愛らしい姿には心癒される。
名前にちなんでいるのか、いつも五匹の小さな可愛らしい虎を連れている。しかし虎はやんちゃなようで、気がついたらいなくなることもしばしば。それを「五虎退」が泣きべそかきながら探すのというのは、もはや日常だ。

号：「五虎退（ごこたい）」（「五虎退吉光（ごこたいよしみつ）」とも呼ばれる）
刀長：八寸二分（約24.8センチ）
刀工：「粟田口吉光」
制作時期：鎌倉時代中期
主な元所有者：「上杉謙信」
保存場所：米沢市上杉博物館

短刀作りの名手「粟田口吉光」によって打たれた短刀。「上杉謙信」が「正親町帝」より頂戴した刀で、「上杉家御手選三十五腰」という「上杉家」所蔵名刀の一振りに数えられる。
明への遣いとして海を渡った役人が五匹の虎に襲われた際、この短刀で虎を退けたことから名前がつけられた。そのため「粟田口吉光」の短刀では珍しく、号に「藤四郎」の文字がない。現在は重要美術品に指定されている。