『おとめ妖怪 ざくろ』は、2010年10月から2011年1月までテレビアニメが放送された、星野リリィの作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて連載中。
『おとめ妖怪 ざくろ』に登場する、4人の半妖と3人の軍人の、もどかしくも愛おしくさせる優しい関わり!
『おとめ妖怪 ざくろ』は、2010年10月から2011年1月までテレビアニメが放送された、星野リリィの作品。『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)にて連載中。
妖人と人間がともに住む社会。妖人の引き起こす不思議な事件を解決するために、半妖の少女たちと陸軍所属隊員は、コンビを組んで事件の謎に迫ることとなる。その中で生まれるそれぞれの絆がとても微笑ましい。
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「西王母桃(ざくろ)」はお転婆で気の強い本作の主人公。今回紹介する4人の半妖の中では群を抜いて強い妖力を持っている女の子。対してもう一人の主人公である、帝国陸軍少尉「総角景(あげまき・けい)」は、見た目こそ王子様のようだがその中身は、妖人が大の苦手なへたれキャラだ。出会いの瞬間、ざくろは総角の容姿や振る舞いに運命を感じるが、それもつかの間。妖人が苦手なへたれであると知ると、態度を一変させる。最初は険悪な(というかざくろが総角に冷たく、総角は半妖であるざくろに怯えていた)二人だが、ざくろの好きそうなものを探してきてプレゼントを試みたり、妖人のことを知ろうとするなど、総角の誠実で心優しい一面などに触れることによって、ざくろは次第に心を開き、また、総角も行動を共にするうちに妖人に対しての意識が変わっていく。そしてざくろに特別な感情を抱くようになる。ただし、へたれ具合は健在。10巻の第66話では、ある箱を開けてしまったことにより、幼いころの姿に(記憶も)戻ってしまったざくろに対して、なぜ構うのかと問われた際に、「君が好きだから。」と告げた後、「子供の君にならいくらでもさらっと言えるな。」と少し複雑そうな笑みを浮かべていた。
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「芳野葛利劔(よしのかずら・りけん)」は帝国陸軍少尉で、「薄蛍」のパートナー。大柄で口数の少ない一見強面の軍人だが、実は思いやりのある性格で、自分の能力について悩む薄蛍をフォローするなど頼りになる面が多く、彼女のことを非常に大切に思っている。薄蛍は、お淑やかで内気な半妖の少女。暦を使った運勢占いが得意で、触れた物や人に宿る記憶を読み取る能力を持つ。故に、他者との接触には少々消極的な面もある。大人しい性格で、誰かに言い返すような姿はほとんど見ない薄蛍。人の言葉をきちんと受け止め、そして自分で考え、しっかり行動する、芯の強いタイプだと思う。利劔と薄蛍は、最初こそ少しぎこちない雰囲気ではあったが、薄蛍は利劔の優しさに触れ、次第に打ち解けていった。1巻第6話で、二人が初任務に赴いた際、自分の口から能力のことを話した薄蛍に対して利劔が彼女の手を取り告げた言葉は今でも忘れられない。交わす言葉の数こそ多くはないが、いつでも互いを思いやる姿がとても印象的だ。10巻の第69話では、二人の過去に隠された秘密に迫っている。
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「花桐丸竜(はなきり・がんりゅう)」は最年少で少尉になった少年。それ故にか自信家で少々生意気な性格だが、素直で少年らしい一面ももある。スキンシップが激しい「雪洞」「鬼灯」に振り回されることが多いものの、決して邪見に扱うことはなく、丸竜なりに2人を思っている。他の人では見分けがつかないであろう雪洞と鬼灯の違いを自然体で見分けることができる。雪洞(ぼんぼり)と鬼灯(ほおずき)は双子の半妖で、丸竜のパートナー。怖いもの知らずというか、何でも楽しんでしまう性格で、いつも明るく前向きだ。彼女たち双子を見分けるのはとても難しく、丸竜が自然に見分けた際には、とても嬉しそうにしていた。そんな明るい彼女らだが、実は過去に大切な人をなくしている。その時にただじっと待つしか出来なかったことを悔いており、2巻第10話では、丸竜を守るため傷付きながらも決して引かず戦う姿が描かれている。悲しい過去を笑って話してしまう2人と、その話に涙をこぼす丸竜。自らに足りない何かを補い合うように、寄り添う3人。9巻では丸竜の出生の秘密も暴かれ、増々絆を深めたように見えた。
230 Pt.
86 Pt.
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285 Pt.
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