主人公の白浜兼一が武術の達人として成長していく青春バトル漫画。中学時代にいじめられっ子だった兼一は、気弱で軟弱な高校一年生だ。風林寺武術の使い手・風林寺美羽との出会いがきっかけとなり、豪傑たちが住まう道場・梁山泊に入門。彼らに弟子入りした兼一の波乱の日々が幕を開ける。2006年にテレビアニメ化。
力の弱いものが、強くなるためには何が必要だろうか。本作の主人公・白浜兼一が最弱から這い上がる道を照らし出すのは、最強の力を持つ良き師匠である。中学時代にいじめられていた兼一は、強くなろうと高校の空手部に入部するも、雑用ばかりをやらされていた。そんな時に転校してきたのが、風林寺武術の使い手・風林寺美羽だ。彼女の家は、武術を極めし達人たちが共同生活をおくる道場・梁山泊。入門を決意した兼一だったが、常識はずれの達人が教える修行は、過酷なものばかり。だが、すべては兼一のため。考え抜かれた鍛錬は、彼の武術の腕をメキメキと上達させていく。良き師に導かれて最強を目指す、兼一の成長物語である。
主人公の幕之内一歩がプロボクサーとなって、強敵たちと激闘を繰り広げるボクシング漫画。いじめられっ子だった一歩は、プロボクサーの鷹村守との出会いから、鴨川ボクシングジムに入門する。「強さとは何か」という問いを胸に秘め、因縁のライバル・宮田一郎を筆頭とした数々のボクサーと拳を交わしていく。2000年にテレビアニメ化。
最弱だからこそ、力を持つことの意味を深く考える。本作の主人公・幕之内一歩は、そんなボクサーだ。高校時代、彼は同級生の不良たちからいじめを受けていた。ある日、偶然通りかかったプロボクサーの鷹村守に助けられてから、彼の運命は一変する。ヘビー級世界チャンピオンのマイク・タイソンも、いじめられっ子であったことを鷹村から聞いた一歩は、「強さとは何か」と考える。そして、自分を変えるためにプロボクサーになることを決意する。自分が弱いことを知っているからこそ、人並みはずれた努力を重ね、逆風を跳ね返す。そんな彼の頑張りは、新たな一歩を踏み出す勇気をきっと与えてくれるだろう。
主人公・緑谷出久の成長を描く王道ヒーロー漫画。舞台は、世界人口の8割が超常能力”個性”を持つ超人社会。その”個性”を悪用する者と戦うヒーローが、人々の憧れの的になっている。”個性”が発現しない性質の出久は、”無個性”と馬鹿にされている。そんな彼がトップヒーロー・オールマイトから受け継いだ力をめぐって、物語は動き出す。2016年にテレビアニメ化。
本作の主人公・緑谷出久は、高校進学を控えた中学3年生。誰もが”個性”と呼ばれる超能力を使えるようになった超人社会にあって、何の"個性"も持たない最弱の落ちこぼれだ。それでも"個性"を悪用する"ヴィラン"と戦うヒーローになる夢を諦めきれない。そんなある日、幼馴染の同級生・爆豪勝己が、強盗犯のヴィランに捕まる。出久は、爆豪を助けるために気づけば飛び出してしまっていた。その姿を目撃したトップヒーロー・オールマイトは出久に言う。「君はヒーローになれる」。最強のヒーローには、強い力だけではなく、見返りを求めずに動く行動力が必要なのだ。王道ヒーロー漫画の熱いメッセージに、胸が熱くなる一作だ。
主人公の岡ひろみが、一流のテニスプレーヤーに成長する姿を描くスポ根テニス漫画。岡は西高校テニス部に所属する高校一年生だ。新任コーチの宗方仁は、彼女の素質を見抜き、一年生ながら地区大会出場メンバーに抜擢する。明らかな実力不足に悩む彼女だったが、持ち前の根性で猛特訓を積み、類まれなテニスの才能を開花させていく。
1970年代に「週刊マーガレット」で連載された本作は、スポ根漫画の黎明期を支えたテニス漫画である。本作の主人公・岡ひろみは、テニス王国と呼ばれる西高校のテニス部では最弱の部類。まだ一度も試合に出たことはなく、天才プレーヤーの“お蝶婦人”こと竜崎麗香に強い憧れを抱いていた。ところが、新任コーチの宗方仁は、彼女を地区大会メンバーに抜擢する。反発したお蝶婦人は、ひろみに辛く当たり、同調した部員からもいじめを受けるようになる。だが、ひろみはくじけない。宗方との激しい練習に耐え抜き、自分のプレイスタイルを確立していく。最弱の主人公が努力と根性で最強への道を歩んでいく、スポ根漫画の王道だ。
貧弱な主人公・沢村典隆が、キックボクシングを武器に、屈強な男たちを次々に倒していく青春格闘漫画。泉谷高校に入学した沢村は、たまたま隣席になった美少女・中山美樹に恋をする。ところが、彼女に「弱い人は嫌い」と言われてしまう。彼は、強い男になろうと決意。キックボクシング部に入部し、様々な格闘技の使い手に真っ向から立ち向かっていく。
最弱の男が力を求める動機は千差万別。そのなかでも、本作の主人公・沢村典隆の動機は、男子高校生の欲望をストレートに反映したものだ。沢村は、虚弱体質の高校一年生。黒髪ロングのクラスメイト・中山美樹に恋をするが、「弱い人は嫌い」と言われて距離を置かれてしまう。だが、沢村は彼女を射止めたい一心で、キックボクシング部に入部。猛特訓に励む。一方、美樹はボクシング部のエース・中矢健に目をつけられ、ある日、学校帰りに無理やりホテルに連れ込まれそうになる。その前に立ちふさがった沢村は、鍛え上げたローキックで中矢を撃破するのだった。沢村と中山の恋の行方が気になる一作だ。