ワケあり過去を持つイケメンと恋する少女マンガ5作96 Pt.

少女マンガにおいて、主人公が恋する男性キャラには現在の姿からは考えられない悲しい過去があったり、意外な過去がある。現在の姿とのギャップで胸がキュンとし、いわゆるギャップ萌え現象が起きる。今回はそんなギャップ萌えな過去を持つ男性キャラが出てくる少女マンガを紹介する。

ホテル内のテナントカフェに勤める「平沢 百子」(23)は仕事終わりにホテルの38階にある空中展望室に行くのが好きだった。そこで一人佇むスーツ姿のイケメン男性と出会い、恋が始まる。彼は同じホテルで働く有能なホテルマン「長谷慧」、彼は、何でも出来るハイスペックイケメン。「長谷」の母は未婚の母で、彼を育てるも「長谷」が10歳の時に母親は亡くなってしまった。幼少期に親を失うという過去を持っているが、そんな事を微塵も感じさせない程魅力的な男性へと成長していた。そんな二人の秘密の同棲生活を描いた、恋愛マンガ。正に理想の男性像ではないのかと、女性なら癒される作品になっている。

ただ一人の肉親だった祖母が亡くなり、天涯孤独の身となってしまった「枕野ゆり」。祖母の遺書から死んだはずの母が生きていた事を知る。母は美人女優の「花井しょうこ」だと知った「ゆり」は、母の家を訪ねて行く。そこには美しい３人の異父姉兄弟がいた。「ゆり」は、たちまち3歳年上の異兄「菫」に恋をするのだが、「菫」は、過去の悲しい出来事に心を閉ざしていたのだ。妹「ゆり」は、そんな「菫」に歩み寄るがどうしても、可愛い妹止まりのちょっと切ないラブストーリー。父親が違えど、二人は兄妹。ひそかに思いを寄せる「ゆり」に「菫」は、どう接してくるのか。結ばれることのない恋の行方に注目してほしい。

演劇にのめり込む「北島マヤ」は、平凡な少女だった。ある日、大女優「月影千草」と出会った事により演劇の才能に目覚め、数々のオーディションへと突き進んでいく。そんな中、一人の男性に出会う。その男の正体は、大都芸能の鬼社長「速水真澄」だった。先代社長の「速水英介」とは血がつながっておらず、本当の父は2歳の時に亡くなっていた。「真澄」は、継父となった「英介」から、愛情も注がれることなく壮絶な幼少期を過ごしていたのだ。心に傷を負った人間は、かつての舞台、紅天女の上演権をめぐり、「マヤ」へ数々の嫌がらせを行うが、演劇にのめり込む少女をサポートとしていくことになる。そんな「真澄」が不器用ながらも、ひた向きに演劇とむきあう「北島マヤ」に心魅かれていく展開からは目が離せないこと請け合いだ。