演歌歌手にとってつきものである、成功までの下積み時代を切々と描いた作品。極度のあがり症だが、歌の旨さでは並外れた才能を持っている海鹿耕治は、公務員の資格も取り高校も卒業間近。だが「自分の武器は演歌しかない」と、一念発起して東京へと旅立つ。耕治は東京で多くの人と出会い、関係を持つことで、人間としての深味をどんどん増していく。泣いたり笑ったり、恋をしたり、感情の機微を知って成長した耕治が心の底から歌う演歌が、絵から聞こえてくる様な作品だ。
音楽を扱った漫画が多くあるなか、日本ならではのジャンルといえばやはり演歌だ。デビューしても地方営業ばかりでなかなか日の目を見ない演歌歌手から、ど派手な演出で脚光を浴びる演歌の帝王まで、演歌歌手が登場する5つの漫画を紹介する。
出典:小学館
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演歌の星を目指す若者の、青春巨編歌謡ドラマ漫画。あがり症の高校生・海鹿耕治は卒業を目前にして、演歌歌手を目指して単身上京する。故郷の津軽から身体ひとつで上京してきた耕治に、さまざまな艱難辛苦が襲いかかる。2017年舞台化。
演歌歌手にとってつきものである、成功までの下積み時代を切々と描いた作品。極度のあがり症だが、歌の旨さでは並外れた才能を持っている海鹿耕治は、公務員の資格も取り高校も卒業間近。だが「自分の武器は演歌しかない」と、一念発起して東京へと旅立つ。耕治は東京で多くの人と出会い、関係を持つことで、人間としての深味をどんどん増していく。泣いたり笑ったり、恋をしたり、感情の機微を知って成長した耕治が心の底から歌う演歌が、絵から聞こえてくる様な作品だ。
出典:集英社
芸能界で少年がビッグな歌手を目指す青春漫画。主人公の男子高校生・沢口麗紋(レモン)の父親である桃次郎は、演歌歌手としてのデビューステージを目前にして心臓発作でこの世を去ってしまう。それから10年の時が経ち、レモンは父が作詞作曲した演歌「男の道」を引っさげ芸能界に挑戦する。レモンは弱小プロダクション「オータムプロ」に拾われ、そこでデビューすることになる。だがそれは演歌歌手ではなく、社長である秋野このえのプロデュースによるアイドルとしてのデビューだった。
主人公のレモンの父親である桃次郎は、実力派だが売れない演歌歌手。それでもチャンスをつかみ、夢のステージに上がる直前に病に倒れてしまう。この時に父の代わりにステージに立ち、歌いきったのが幼き日のレモンであった。子どもながら父が作詞作曲した「男の道」を見事歌いきり、観客から拍手喝采をうけるも、桃次郎はそのまま息を引き取ってしまう。演歌歌手を目指していたレモンは紆余曲折を経てアイドルとしてデビューすることになってしまうが、その実力と才能は本物。父の代わりに「ビッグになる」ために、様々なトラブルを乗り越え成長していくレモンの姿を描く作品だ。
出典:小学館
音楽産業の現場を描くビジネス漫画。越川逹は演歌をこよなく愛するテイトウレコードの若手社員。念願の制作部への異動が決まった逹は、新宿で偶然出会った若手歌手・宮内さやかの「歌にはジャンルなんてない」といった言葉を胸に新たな現場に出社する。だがそこは演歌の第一制作部ではなく、ロックやフォークを制作する第二制作部だった。
テイトウレコードの営業マン・越川達の夢は、「演歌」の達と呼ばれるほどの名プロデューサーになること。そんな逹はついに夢が叶い、制作部への異動が決定する。だが、配属になったのは演歌ではなく、フォークやロックの制作を行う部署だった。達はショックを受けるものの、自分が営業を担当したが、歌手を辞め田舎に帰ることになってしまった若手歌手・さやかの「歌にはジャンルなんてない」という言葉を胸に、魂を込めた歌を世に出そうと奮闘していく。「思い通りに行かない事が人生」と、まるで演歌で歌われるようなストーリーの中で、成長していく達の姿が描かれる作品だ。
出典:小学館
芸能界を舞台にしたドタバタラブコメディ漫画。主人公・宝生ひろしは母子家庭で育った平凡な高校生だが、突如母が亡くなり独りきりになってしまう。そんな時、突如現れたのは実の父を名乗る芸能界の大物演歌歌手・宝生健だった。気がつけば宝生家の一員となっていたひろしは、芸能一家の一員として義理の妹であるトップアイドル・結城りなの付き人をすることになる。1990年・1991年にドラマCD、1991年OVA化。
本作の主人公・宝生ひろしの父親と名乗り出た宝生健が、本作の演歌を歌うキャラクターだ。健は多数のヒット曲を持ち、誰もが知っている大物演歌歌手だ。立ち居振る舞いはとにかく派手でお祭り好き、仕事のみならず私生活でも派手な騒ぎを起こして周囲を巻き込むトラブルメーカー。今は亡き村田英雄や、北島三郎などのイメージに、ど派手なステージ演出で有名な小林幸子のイメージをプラスしたような、まさに演歌の帝王と呼ぶに相応しいキャラクターだ。本作は主人公のひろしと、彼の義理の妹となった結城りなを中心としたラブコメディだが、健が巻き起こす騒動がストーリーの中心となることも多い。
出典:小学館
演歌歌手の哀愁が漂うギャグ漫画。主人公・五木みさおは売れない演歌歌手で、娘のあわれと共に日々営業にいそしんでいる。紅白出場という夢を叶えるため、所属事務所の女社長にいびられながらもめげずに頑張っている。愛する娘の声援を受けながら、演歌に人生を懸ける男の笑いと涙の物語。2017年実写ドラマ化。
演歌歌手にとって、年末の紅白歌合戦出場は大きなステータスだ。みさおは、亡き妻と最期に交わした「紅白に出る」という男の約束を叶えるため、娘のあわれとともにとても涙ぐましい営業を繰り返す日々。台風の中継に映り込んでみたり、正月番組のバラエティ枠で歌わされたり、面白おかしく描かれるが、哀愁に溢れたその姿は演歌が伝える空気そのもの。重たいテーマを扱いながらも、登場人物同士の深い愛情に救われる思いがする作品だ。
139 Pt.
27 Pt.
125 Pt.
61 Pt.
196 Pt.
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