トラウマを具現化し戦うアクション漫画。「鬼」に対して強烈なトラウマ持つ主人公の此何ソウマ(通称ピカソ)。彼はそのトラウマのために、ガールフレンドにフられ続けていた。そんなある日、ピカソは謎の美女スジャータと出会う。彼女からトラウマを実体化する力を与えられたピカソは、世界征服を目論むチャンドラカンパニーと戦うことになる。
主人公であるピカソのトラウマは「鬼」。彼は幼い頃、「鬼ごっこ」で好きだった女子であるランコのために「鬼」の役を代わってあげた。それからずっと8年間、彼女のために他の子たちに馬鹿にされても「鬼」の役を続けていたが、ある日ランコも一緒になって嘲笑する現場を見てしまい、「鬼」という概念そのものが強烈なトラウマになってしまう。だが、そんな彼のトラウマを笑わず、辛さを分かち合ってくれた存在がスジャータだった。ピカソは彼女に導かれ、自らのトラウマを実体化させ「アートマン」として使役することができる力を手に入れる。ピカソは自らのアートマン「ゲルニカ」と共に、壮大な戦いに身を投じていく。
男性恐怖症のヒロインが好きな人のために試練を乗り越え、成長していく物語。両親を亡くした女子高校生の今井響は、世話になっていた親戚の家を出て1人暮らしをしていたが、住んでいたアパートが火事にあってしまう。そこで響に助け舟を出したのが、KINGDOMと呼ばれる生徒会の学年総代表である香坂義王。だが男性恐怖症の響は、義王のことを避けてしまう。
ヒロインの響は、強烈な男性恐怖症に悩まされている女の子。彼女のトラウマの原因は、両親亡き後暮らしていた親戚の家で従兄に乱暴されたこと。響きはその親戚の家を出てアパートで一人暮らしをするも、火事が原因で新しい住まいを捜さなくてはならなくなる。そんな時、響に恋する義王が彼女に手を差し伸べる。義王に惹かれていく響は、自分の中のトラウマと戦い、義王との想いを育んでいく。やがて響は、義王のためにトラウマを己の力で乗り越えようと成長していく。
2011年に放送されたTVアニメのコミカライズ作品。亡くなった少女がかつての友だちの前に現れ、残された仲間の絆を深める物語だ。幼い頃、5人の仲間と共に「超平和バスターズ」と名乗り、秘密基地で遊んでいた主人公の宿海仁太。だが彼は、仲間だった本間芽衣子の事故死をきっかけに無気力になってしまう。そんな彼の前に死んだはずの芽衣子が幽霊となり現れる。
幼なじみの6人組「超平和バスターズ」のリーダー的存在だった仁太はある日、メンバーの1人だった芽衣子に心にもない暴言を言ってしまう。それは照れ隠しからだったのだが、その後芽衣子が事故死してしまったことで、仁太は大きなトラウマを負ってしまった。そんな彼の前に、幽霊となり成長した姿の芽衣子が現れる。彼女は成仏するために、彼女自身が忘れてしまった「お願い」を叶えてほしいと言うのだ。仁太とかつての仲間たちは紆余曲折ありながら再び協力し、それぞれが芽衣子の死によって受けたトラウマや後悔と向き合っていく。
19世紀末期の英国を舞台に描かれるダークファンタジー&サスペンス。英国の名門貴族ファントムハイヴ伯爵家の当主であるシエル・ファントムハイヴは、まだ12歳の少年であった。そんな彼を支える執事セバスチャン・ミカエリスは、何事においても完璧な青年。だがその正体はシエルが契約した悪魔だった。2008年TVアニメ化、2014年実写映画化。
少年伯爵のシエルは、セバスチャンと並び本作のもう1人の主人公だ。彼は何者かに両親を惨殺され、彼自身も黒魔術集団に生贄として一カ月もの間、監禁され激しい拷問や虐待を受けるという壮絶な過去を持っている。その時、黒ミサで召喚された悪魔であるセバスチャンと契約を結び生還するも、監禁の際に受けた数々の残酷な経験はシエルのトラウマとなってしまっていた。それでもシエルは自分から家族を奪い、自らの苦境に陥れた犯人に復讐を誓い、その正体を負い続ける。
テレビアニメ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』制作チームが手掛けた劇場版アニメのコミカライズ。過去のトラウマから声を出すと腹痛に襲われるようになった女子高校生の成瀬順はある日、クラスメイトの坂上拓実らと共に「地域ふれあい交流会の実行委員」に任命される。音楽好きな拓実をきっかけに、彼らはミュージカルを上演することになった。
本作の主人公にしてヒロインの順は、幼い頃はおしゃべりな少女だった。ある日、「山の上のお城」から父親と見知らぬ女性が出てくるのを目撃し、無邪気に母親に報告する。だが彼女が「山の上のお城」と思っていたものはラブホテルで、目撃してしまったのは父親の浮気現場だった。離婚した父親から「お前のせい」となじられ、順は心に深いトラウマを抱える。以降、彼女は声を出すと腹痛に襲われる「呪い」にかかってしまった。だが拓実から教えてもらった曲をきっかけに、歌った時には腹痛がないことに気付く。そこで順は、自分の気持ちをミュージカルにしてほしいと拓実に頼み「地域ふれあい交流会」で上演しようと提案する。