文字の世界からマンガになった探偵たち。57 Pt.

最近は小説がマンガ化されることは珍しくはない。いろんなジャンルの小説がマンガ化されているが、今回はその中から推理小説が原作のマンガを紹介する。

作成日時:2017-03-17 08:00 執筆者:マンガペディア公式

文字の世界からマンガになった探偵たち。

出典:Amazon.co.jp

概要

小説がマンガへ……。文字の中で動いていた登場人物が絵となって動き出す。小説を読んでマンガも気になった、マンガを読んで原作も読んでみたくなる……。入り口はどちらでも構わない。小説の登場人物がマンガの中で生き生きと謎を解く世界を覗いてみてはいかがだろうか?

『氷菓』

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「米澤穂信」の推理小説が原作のアニメ化もされた作品。
中部地方にあると推定される緑豊かな地方都市。そこにある文科系活動が活発な進学校、「神山高校」にある「古典部」という廃部寸前の部活に入部した4人が、学校生活に隠された謎を解いていくというストーリー。「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことなら手短に」がモットーの主人公、自称「省エネ」こと「折木奉太郎」、口癖は「わたし、気になります」の好奇心の塊「千反田える」、「奉太郎」の親友で、現代史から推理小説まで幅広い知識を持つ「データベース」こと「福部里志」、「奉太郎」曰く「アクは強いが根はいいやつ」、背が低く童顔だがその容姿に似合わないきつい性格の「伊原摩耶花」。この四者四様の個性的な学生たちが織りなす学園推理ミステリー。殺人事件でもなく日常系の謎とも少し違う、また一風変わったミステリーではあるが、興味のある人は是非一度見てもらいたい。

『掟上今日子の備忘録』

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「新垣結衣」主演でドラマ化もされた作品なので、ご存知の方も多いだろう。原作は「物語」シリーズでおなじみの「西尾維新」。
幼いころから何かあるとすぐ犯人扱いされてしまう冤罪体質の「隠館厄介」は、あまりにも事件に巻き込まれるため、非常に気弱な性格の青年。そんな彼はある日、「掟上今日子」という、白髪で眼鏡をかけた美女と出会う。「置手紙探偵事務所」の所長だという彼女は、非常に優秀な探偵だが、眠ってしまうとそれまでの記憶を失ってしまうため、「忘却探偵」と呼ばれていた。
本作は、相も変わらず厄介ごとに巻き込まれる「厄介」を「今日子」の推理が救っていくという物語。1日だけしか記憶が持たない彼女の身体の至る所にはマジックでメモ書きがしてあり、タイトルにある備忘録は彼女自身を示す言葉。「今日子」の寝室の天井に書かれた「お前は今日から、掟上今日子。探偵として生きていく」の文字は一体何を意味するのだろうか……。

『珈琲店タレーランの事件簿』

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「岡崎琢磨」原作、第10回「このミステリーがすごい!」大賞の最終選考作品のコミカライズ版。
舞台は京都の小路の一角、ひっそりと店を構える珈琲店「タレーラン」に、コーヒーをこよなく愛する主人公「アオヤマ」が偶然入り、この店のコーヒーとバリスタに心を奪われる。
この店のバリスタ「切間美星」は、幼い容姿とは裏腹に非常に頭の切れる聡明な人物で、この店のマスターである大叔父が女性客にちょっかいを出すのを叱りながら、店に持ち込まれる謎を鮮やかに解決していく。謎を解く時には手動コーヒーミルでコーヒー豆を挽き、頭を冴えわたらせ、決め台詞は「その謎、大変よく挽けました」。
「アオヤマ」と「美星」はお互い好意を持っているようだが、「アオヤマ」が肝心なところで煮え切らないため関係は一行に進まないらしい。ミステリーも然ることながら、そんな二人のもどかしい関係にも注目したい作品。

『心霊探偵八雲』

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「神永学」の同名小説が原作。
死者の魂が見える赤い左目を持った大学生「斉藤八雲」は、映画研究同好会の部室に住んいる青年。ぼさぼさ頭に愛想もなくどこか影を持った彼は、過去の経験や生い立ちから、人に対し心を開こうとはしなかった。
一方、同大学に通う「小沢晴香」は、幼いころに双子の姉を事故死させてしまったことにずっと苦しんでいた。そんな折、「八雲」が霊能力を持っていることを知り、彼女は映画研究同好会の部室を訪れる。その際、「八雲」の赤い目を見て「きれい」と告げたことで、「八雲」の心に僅かな変化が起き始めた。
「信じる信じないは君の自由だ。だけど僕には──死んだ人の魂が見える」そう言う「八雲」は、その赤く光る目に映るものから真実を暴き出す……。

『万能鑑定士Qの事件簿』

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「松岡圭祐」原作の「Qシリーズ」をマンガ化した作品。
主人公「凛田莉子」は、とある雑居ビルの1階に「万能鑑定士Q」という店を構える鑑定士。本作は、そこに持ち込まれる商品から生まれる謎に対し、彼女が高度な「ロジカル・シンキング(論理的思考)」を以て挑んでいくというストーリー。
「莉子」の容姿は非常に美しく、一目見たら忘れられないくらいの美女。ある事件をきっかけに知り合った「角川書店」社員「小笠原悠斗」も相当のイケメンで、2人揃うと美男美女のお似合いのカップルなのだが、実際「莉子」に思いを寄せている「悠斗」に対し、彼女の方はそのような点にはかなりうとい。そんな二人の関係性が今後発展するのかしないのか、そういった部分にも注目したい作品である。また、本作は「面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ」のキャッチフレーズの通り、シリーズを通して殺人事件が一切怒らないので、血生臭い内容が苦手という人にもお勧めの内容となっている。

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