キス効果の破壊力ここに！オススメ少女漫画５選35 Pt.

主人公の琴子は、入学式の日に見た直樹に一目ぼれし、2年間の片想いの末に告白をするが手酷くフラれてしまう。その後、諸事情で琴子は住む家を失ってしまうのだが、親同士の縁で直樹の家に居候することになる。同居中も直樹は琴子を見下し冷たく接するが、彼女が巻き起こす様々な騒動に関わるうちに、段々とその態度に変化が現れる。琴子の一方的な片想いに見えるふたりの関係だが、実は直樹も自分に真剣に向き合ってくれる琴子に惹かれはじめていたのだ。そんなふたりがはじめてしたキスも、琴子の想いを繋ぎとめようと直樹からしたものだった。様々な障害を乗り越えながら、ふたりの関係は徐々に発展していくが、作者の急逝により未完のまま連載終了となった。2008年にアニメ化された際には、作者の遺したノートを元に物語が完結されている。

主人公の杏は、弓道部の部長として誰よりも真剣に打ち込んでいたが、高校3年の夏の大会で結果を出せなかった。次期部長となる2年生の曜太が活躍したこともあって、弓道部での居場所を見失った杏は、秋の大会を待たずに引退を決意する。だがそんな杏に対し、曜太は積極的に関わり、弓道の楽しさを思い出させる。曜太はずっと杏のことが好きで、彼女が人知れず努力する姿を密かに尊敬していたのだ。彼からの告白と、不意打ちのようにされたキスがきっかけで、杏は曜太を意識するようになってしまう。曜太と共に秋の大会に出場し、彼のおかげで好成績を残すことができた杏はさらに彼に惹かれていき、今度は自分から告白。相思相愛の関係になったふたりの前に、杏の受験や曜太のライバルの出現など、様々な障害が立ちふさがる。

「キス＆クライ」とは、フィギュアスートで演技を終えた選手が待機するスペースのことだ。主人公のみちるは、アイスダンスの名選手である両親に憧れていた。しかしみちるの母は、パートナーでもあった夫と死別した苦い経験から、みちるにアイスダンスをさせずにシングルの選手として育てあげていた。だが夢を諦めきれないみちるは、同じスケートリンクに通う礼音といっしょにアイスダンスのレッスンに励むことに。段々と上達していくふたりだったが、やがてみちるが母の方針により日本に帰ることになってしまう。礼音と離れ離れになること、そしてアイスダンスができなくなることを嫌がったみちるは家出し、そこである事件に巻き込まれてしまう。心の傷を抱えたまま日本に帰ったみちるは、アイスダンスの選手として成長。やがて日本に帰国した礼音との再会を果たすが、事件のことですっかり笑顔を失ってしまっていたみちるは、純粋な礼音に向き合うことができずに苦悩するのだった。

ヒロインの彩は、バレエ教室でトップバレリーナだった。そんな彩の才能に、周囲は羨望と嫉妬の目を向けてくる。そのため怪我が原因のトラウマで舞台を失敗した際には厳しい言葉をぶつけられた。失意の中、バレエの世界では異色の男子バレエ団「COOL」と出会い、彩はもう一度踊りたいと思うようになる。主演のダンサー・日比谷アキラの踊りは、特に彩の心に強く響いた。アキラに入団させてほしいと直談判するも、彼は天使の笑顔で「コンクールで1位をとったら」と悪魔の提案をする。彩はトラウマを抱えながら、アキラと踊るためにバレエの世界へ戻っていく。

文乃は、まだ4歳の弟・鉄平と共に親戚中をたらい回しにされていたが、そんな生活から逃げ出し行方をくらます。一馬は文乃を捜しだし、自分の元に保護しようとする。キスどころか恋愛さえもすっとばして生活のために一馬と結婚した文乃は「夫婦生活」も覚悟していたが、一馬は文乃にコスプレをさせてからかいはするものの、手を出してくることはなかった。大きな優しさと愛情で包み、鉄平のことも大事にして可愛がってくれる一馬に、それまで人を信頼せず尖っていた文乃の心は徐々に柔らかくなっていく。だが教師と生徒という立場の秘密の結婚によって、ふたりの前にはいくつもトラブルが待ち受けていた。