常に上から目線、借金持ち、虚言癖、暴力など、様々な問題がある男性「ダメンズ」。そんなダメンズの登場する漫画を特集。いったい女性たちはどこに惹かれたのか、読めば複雑な女心もわかるかもしれない。
テレビドラマ『深夜のダメ恋図巻』2018年10月放送!
出典:小学館
常に上から目線、借金持ち、虚言癖、暴力など、様々な問題がある男性「ダメンズ」。そんなダメンズの登場する漫画を特集。いったい女性たちはどこに惹かれたのか、読めば複雑な女心もわかるかもしれない。
出典:小学館
20代も半ばになり、恋愛の先に結婚を意識し始めている福間千代、古賀円、千鳥佐和子の3人。少女漫画で培養された現実世界とは相いれない夢見がちな恋愛観を持つ福間千代、処女であることをばらされるなど、なぜかいつも酷い目に遭う古賀円、ダメンズとしか付き合わない千鳥佐和子。彼女たちの恋の悩みは尽きず、恋バナはいつも愚痴大会になるのだった。2018年10月にテレビドラマ化。
女性の赤裸々な本音と恋愛観が描かれている本作。福間千代、古賀円、千鳥佐和子は、「恋バナをする女の子は可愛い」と夢見る男性諸氏の幻想を、完膚無きまでに打ち砕くヒロインたちだ。中でも、ダメンズ好きな千鳥佐和子は強烈である。彼女は恋人の自分勝手な行動や自己本位の態度も笑って許す。売れないバンドマンでヒモ状態なのに浮気をする恋人や、エイプリルフールのネタで別れ話をした恋人に対しても、最初は許そうとした。だが恋人の度を越した振る舞いにより気持ちが冷めてしまうと、千鳥佐和子はダメンズたちに容赦ないダメ出しをするのだ。その凄さは、福間千代と古賀円が、千鳥佐和子の恋人たちに思わず同情してしまうほどだ。
出典:扶桑社
作者・倉田真由美が、ダメ男「だめんず」ばかりを好きになってしまう女たちを描いて、社会現象を起こしたノンフィクション漫画。イケメンだけどすぐにキレて暴力をふるう男、浪費癖から借金が増えていく男、見栄からくる虚言癖のある男、浮気を繰り返す男、マルチ商法の勧誘業の男など、様々な「だめんず」との恋愛談をおもしろおかしく紹介。2002年、2006年の2度に渡りテレビドラマ化された。
コメンテーターでもある倉田真由美の代表作。倉田真由美とその友人の体験談のみならず、読者からも広くネタを募集して執筆された。倉田真由美が「だめんず」にひっかかった理由は、思春期に恋愛経験がなく男性を見る目が養われなかったからだと描かれている。本作では倉田真由美がひっかかった「だめんず」も含め、暴力、借金、虚言、浮気など様々な問題がある「だめんず」たちを一刀両断している。一方で、「だめんず」にひっかかってしまう女性の特徴も紹介している。「だめんず」に付け込まれる女性にも問題があることを提起し、女性のみならず男性読者からも支持を集めた作品だ。
出典:集英社
作者・七尾ゆずは、漫画家としての収入だけでは足りず、アルバイトで生計を立てている。40歳を前に子どもが欲しくなるが、恋人・ミウラは借金を抱え、国民健康保険の支払いもしていない放浪癖のあるダメンズだった。そこで七尾ゆずは、1人で子どもを産み育てることを決意する。母親になるため、七尾ゆずは様々な困難に立ち向かっていく。続編となる『おひとりさま母さん』も刊行された。
作者・七尾ゆずの体験記。30代後半で初めての出産に挑む女性ならではの葛藤を、金銭や家族の心情など現実的な問題を交えつつ、コメディタッチで描いている。38歳の七尾ゆずは、恋人・ミウラに「非婚でいいから子どもを作りたい」と懇願。努力の末に妊娠するも、実母から「未婚の母になるなんて許しません」と反対される。それでも七尾ゆずの意志は変わらず、バイトで出産費用を稼ぎながら過ごす日々を送っていた。生まれてくる子の父親であるミウラは、相変わらず借金を抱えての放浪生活を続けるダメンズ。非婚でいいと言ったものの、ミウラの無責任さに七尾ゆずが腹を立てることもしばしば。そして様々な困難を乗り越え、七尾ゆずは女の子を無事に出産する。
出典:マンガペディア
チンピラ・イサオと薄幸な女性・幸江の日々を描いた物語。定職に就かず、酒と博打に明け暮れる男・イサオ。幸江は内縁の妻としてイサオを支え続けていたが、周囲からは別れるように言われていた。しかし幸江は、誰が何と言おうとイサオと一緒にいることが幸せだと言いきる。ダメンズであるイサオから離れられない幸江には、壮絶な過去があった。2007年に実写映画化された。
人間ドラマの名手・業田良家の代表作。主人公のイサオと幸江は、内縁の夫婦である。しかしイサオは働かず、家事も一切しない男だった。しかも、何か気に食わないことがあるとすぐにちゃぶ台をひっくり返す。作中では、イサオのちゃぶ台返しが度々ネタにされている。そんなダメンズ・イサオをかいがいしく世話している幸江には、別れをすすめる家族の言葉も届かない。幸江は母の顔を知らず、幼い頃は借金取りに追われる父と暮らしていた。大人になって上京した幸江は、すさんだ生活を送っていた。その状況から救ってくれたのがイサオだった。今はダメンズのイサオだが、幸江にとって大切な恩人だったのだ。
出典:KADOKAWA
病院で働く看護師・ゆり子。ある日、夜勤明けのゆり子がアパートに帰宅すると、恋人・翔が大きな荷物をかかえてやってきた。翔はバイトを辞めたことで、実家を追い出されたのだという。そして、ゆり子のアパートで一緒に暮らすと言い出した。こうしてゆり子と、ダメンズ・翔の生活がスタートした。2018年にテレビドラマ化された。
愛猫との暮らしを描いた『鴻池剛と猫のぽんた ニャアアアン!』で知られる、鴻池剛のギャグ漫画。タイトルの通り、主人公・ゆり子は、ヒモ状態の恋人・翔の更生を願っている。なし崩しに始まった同棲生活でも、1円も出さないダメンズ・翔の分まで、ゆり子がすべての生活費を支払っているのだ。ゆり子は、一緒に暮らすことで翔のだらしなさや金銭感覚を更生しようと考えていたが、一向にうまくいかない。一方、翔はゆり子に愛されていることを最大限に利用し、あの手この手でゆり子からお金を引き出し、甘え、ヒモ生活を堪能していく。そんなゆり子と翔の日々がコミカルに描かれており、絶妙なところでギャグ漫画として成立している。
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