コメディ・ギャグ作品10選!151 Pt.

落ち込んだ時におすすめ!笑いたいときに読みたい面白マンガを10作品選抜紹介!

「開盟学園高等学校」学園生活支援部、通称「スケット団」が学園の生徒の依頼を受けながら笑いや涙に展開していく学園コメディ。主にギャグがメインとなっているが、「スケット団」3人の壮絶な過去や、依頼を通してのシリアスなストーリーも多く読者に感動を与えている。学園コメディだが子供になったり、体が入れ替わったりと常識ではありえない出来事が多く、予想もつかない展開が笑いを誘う。しかしこの作品の魅力は何と言っても、依頼者としてくる濃いキャラクターたちだ。少女マンガ要素が強すぎるマンガ家、ちゃんとした会話ができないビジュアルの系バンドマン、中には侍もどきまでいる。彼らがいるからこそこの作品は面白さをより発展できる。もちろん「スケット団」のメンバーもかなり濃いが、唯一主人公である「藤崎佑助」のみが普通のキャラクターという少年マンガとしては珍しい設定の作品である。ちなみに確証はないが、アニメの1話と、マンガの最終回からタイトルの『SKET DANCE』は、「スケット団っす」からきていると思われる。是非、読んで確認をしてみていただきたい。

江戸時代をモチーフにしたSFコメディマンガ。何でも屋「万屋銀ちゃん」を営む「坂田銀時」と従業員「志村新八」「神楽」。彼等が中心になって繰り広げるストーリーが多いが、その他の主要キャラ「攘夷党」の「桂小太郎」、「真選組」のメンバー、ホームレスの「長谷川泰三」、忍者の「猿飛あやめ」など、数多くのキャラクターがストーリー事で主要となることもあるため見ごたえがある。主にギャグストーリーの1話完結で話は進行していく。内容的には下ネタなどや汚物を使用した下品な表現、他の作品のキャラクターを使用したりと放送ギリギリの表現が多い。一方シリアスなストーリーになると数話単位で進行していく。シリアスストーリーはいつもはバカみたいなことをしているキャラクターたちの違った一面を見られる機会でもあり、彼らの本当の強さが分かるストーリーでもある。単話で終わらせられるわけがない。この2つの全く異なったストーリー表現が『銀魂』の魅力であり、読者が『銀魂』を読み続ける理由なのだろう。

男子校に通う仲良し3人組が送るくだらないけど面白い日常コメディ作品。「タダクニ」「ヒデノリ」「ヨシタケ」をメインに男子高校生の実態を描いた作品である。日常作品、そのうえ男子高校生となれば恋愛、青春がつきものだが、その要素はこの作品ではおバカな日常のおまけ程度でしか描かれていない。その日常模様も2次元ならではの現実でもありそうだが絶対にないストーリーで、くだらないけど面白いと読者からの反響も大きい。主要キャラしか表情は描かれておらず、おまけキャラはほとんどのっぺらぼう状態。「ヨシタケ」の姉ものっぺらぼう扱いであり、「ヨシタケ」たち自身も彼女の顔が分かっていないまさかの発言を残すことも多々ある。おもわず笑ってしまう男子高校生たちの日常は、繰り返し何度読んでも満足できる笑いだけの最高作品だ。

テレポート、アポート、マインドコントロール、なんでもできる超能力者「斉木楠雄」と、彼を取り囲む濃いキャラクター達が繰り広げるギャグマンガ。主人公は「斉木楠雄」だが、自ら主人公らしい目立つ行動はせず、「斉木」にまとわりつく周りのキャラクター達が問題を起こすことで彼はやっとこそ行動する。むしろ彼らがいなければ、「斉木」は行動をしないだろう。そのため、本作で彼らは「斉木」よりも重要な存在かもしれない。ストーリーは、主に数話完結で進行していく。必ず誰かしら馬鹿な行動をとるため1話だけでもツッコミどころが多く、「斉木」の気苦労が知れる。難しい話が分からないという人にもおすすめな分かりやすいストレートなボケツッコミが多いため、誰でも楽しめる作品になっている。単純に笑える作品を読みたいという人には是非読んでいただきたい作品である。

超おバカな女子高校生が繰り広げるドタバタコメディ!主人公「花畑よしこ」は超が付くほど頭が悪いまさに『アホガール』。恋心を抱く幼馴染の「阿久津明」や周りの人間をトラブルに巻き込み、「阿久津」から鉄拳を食らうのが恒例の流れとなっているギャグストーリーである。見た目はなかなか可愛らしいツインテール女子のイメージに合う、明るく活発という点に至っては他の作品と相違ない。ちょっとおバカなくらいは他の作品でもいるかもしれないが、本作の主人公はまさに「アホ」。行動が奇想天外であり、自分の欲のままに行動するため「阿久津」からはもはや憎悪の目で見られている。意外にも自信家。しかし、自分に自信があるからこそ無茶苦茶な行動を平気でとれるのではないだろう。周りの目を気にせずにいれる人はどのくらいいるだろうか。彼女を見ていると自由でもはや羨ましくなる。もしかするとこの作品は、自由に生きろというメッセージが込められた作品なのかもしれない。

こんな無気力な主人公は見たことがない。脱力系男子が周りの人に助けられながら話が進んでいく日常のほほんコメディ。常にけだるげで、自分では歩くこすらままならない「田中」を、おかん系男子「太田」が何かと世話を焼きながら日常を過ごすストーリー。主人公といえば目立つことが重要。しかし本作の主人公「田中」は全くと言っていいほど主人公には適さないキャラクターである。どちらかといえば、一緒にいる「太田」のほうが主人公に適している。本作ももはや「太田」の話みたいにもなっている。なぜ太田のほうを主人公にしなかったのか。それは田中の才能にあるのではないか。溜息、気だるげな雰囲気、うつろな目。普通なら嫌われ要素として扱われてしまうものが、田中のモノになると和み要素に変わる。誰にも憎まれない気だるげキャラといった新しい主人公を目立たせることで、新タイプの主人公誕生を読者に知らしめたのだ。

女子の超リアルな生き様を描いた『スイッチガール』と、本当はイケメン!その素顔を隠した「逆スイッチボーイ」のラブコメディ!メイクも服も髪型もばっちり。普段は誰もが羨ましがる美貌の持ち主「田宮仁香」だが、それは外のみのONの姿。家に帰るとOFFに切り替わり、ダルダルの下着にぼさぼさに纏めた髪と眼鏡、毛の処理、くさやを頬張るなど、女子の姿の切り替わりを大げさに描いたストーリー。誰でも可愛く思われたい。でも家では気を休めたい。それが女子の普通の生活だろう。男性から見れば女性は家に帰っても可愛くいてほしいと思うの普通だと思う。しかし、女子だってスイッチオフで日々を過ごしたいと思っている。一生隠しきれるわけがないリアルな自分も含めて好きになってほしい。そんな女子のリアルな生活と思いを男性に知らしめた作品となっている。