スナイパー（狙撃手）が登場する漫画!オススメ5選116 Pt.

フリーランスの女性スナイパー・だりあは、子どもの頃に両親を殺される。その後、その殺しに関わった麻薬王・フカこと深見に引き取られ、虐待を受け育つ。人生を狂わされた彼女は、深見を殺すことを心の支えに生きてきた。だりあは実行計画を入念に練るが、いざ撃とうとした直前、深見に見つかり逆にロケット弾を撃ち込まれてしまう。絶体絶命のピンチだったが、だりあからサポートの依頼を受けていたケイがロケット弾を撃ち落とし、暗殺は成功する。これをきっかけに、だりあも「ぷるるん天然娘特急便」の一員となり、ケイと公私にわたって絆を深めていく。

本作に登場するスナイパーは、ココ部隊のメンバー・ルツだ。もともと警察の対テロ部隊で狙撃手を務めていたこともあり、その腕は超一流。中長距離からでも対象者の急所を一発で狙える実力を持ち、情け容赦なく任務を遂行する。ガンアクションシーンが多い本作で、スナイパーのルツが担う役割は大きく、メンバーの中でもとりわけ頼れる存在と言えるだろう。その一方で、女子どもにはめっぽう弱く、たとえ敵対関係にあっても引き金を引くことができない甘い一面も。仕事に関してはシビアだが、プライベートではお調子者で仲間たちからもよくいじられている。ルツ同様、それぞれが魅力を持つ私兵たちの人物像や、武器の取引場面でのスリル満点な駆け引き、迫力あふれる戦闘シーンなど見どころ満載な作品だ。

金塊を巡る壮絶な戦いが繰り広げられる作中、随一のスナイパーが陸軍第七師団上等兵・尾形百之助だ。現代であれば狙撃用の銃にはスコープが付いているだろうが、本作の舞台は明治時代末期。当時使われていた三十年式歩兵銃には当然スコープなど付いてはいない。しかし、尾形は、300メートル以内ならば確実に相手の頭を撃ち抜けると言ってのける。その性格は、ポーカーフェイスでつかみどころがなく、常に冷静に任務を遂行する冷血漢。その時々の情勢に応じて身の振り方を変える野心家な一面も持つ、一筋縄ではいかない男だ。物語が進むにつれ、尾形の両親や家族にまつわる過去が紐解かれ、孤高の凄腕スナイパーとなった彼が抱える哀しみや心の闇が明かされる。

本作には「鷹の眼」の異名を持つ女性スナイパー、容姿端麗で冷静沈着なリザ・ホークアイが登場する。舞台のアメストリス国の国軍中尉で、ロイ・マスタング大佐の副官を務める。父親は錬金術師でマスタングの師匠。「イシュヴァールの内乱」で戦争の残酷さと無意味さを知り一度は絶望するが、ホークアイとマスタングは「国を変えたい」という気持ちから、戦争の黒幕である軍上層部と戦う。さまざまな錬金術の描写が魅力的な本作だが、ホークアイ以外にも多彩なキャラクターが数多く登場する。人間ドラマが幾つも折り重なり、作品に厚みと深みをもたらしている。

本作には、主人公・アーカードやセラスらが属するヘルシング以外にも、協力関係にある「イスカリオテ」や敵対するナチスの残党組織「ミレニアム」など、さまざまな機関が登場しバトルが展開されていく。その中で、ミレニアムが作り出した私兵部隊「最後の大隊」に所属する化物が、女性スナイパーのリップヴァーン・ウィンクルだ。「魔弾の射手」と呼ばれる彼女が使用しているのは、長砲身のマスケット銃。第一ターゲットを仕留めた後も、その弾丸が次の対象を追尾して連続して撃ち抜く性能を有する。そのため、彼女の戦闘能力は常人の何倍にもなるが、当の本人は気が弱い性格。非常に繊細な素顔とのギャップも、彼女の持つ魅力の一つと言えるだろう。