今年で第9回目を迎えるマンガ大賞2016の大賞は『週刊ヤングジャンプ』(集英社)で2014年38号より連載中の『ゴールデンカムイ』に決定。明治末期の北海道がこの作品の舞台となり『ゴールデンカムイ』で描かれるテーマは「アイヌ」「隠し財宝」「日本兵」「新選組」「食」となるが、これだけを聞くと「??」ともなり得るぐらい非常に盛りだくさん。
選考委員のコメントを読むとこれらテーマの緊張と緩和ともいうべきバランスが良かったのだろうと伺える。
また大賞を受賞した『ゴールデンカムイ』は集英社が現在開催中の「春マン」第4週4/7(木)~4/20(水)で第一巻が読めるので是非この機会にチェックしておきたい。
2位 『ダンジョン飯』九井諒子
3位 『BLUE GIANT』石塚真一
4位 『僕だけがいない街』三部けい
5位 『百万畳ラビリンス』たかみち
6位 『波よ聞いてくれ』沙村広明
7位 『恋は雨上がりのように』眉月じゅん
8位 『町田くんの世界』安藤ゆき
9位 『東京タラレバ娘』東村アキコ
10位 『岡崎に捧ぐ』山本さほ
11位 『とんかつDJアゲ太郎』イーピャオ・小山ゆうじろう
マンガ大賞は2008年に有志によりはじまり、その年の1月1日から12月31日に出版された単行本の内、最大巻数が8巻までの作品が選考対象となる。マンガ大賞2016は2015年の出版が対象。
選考方法は
一次選考:各選考員が「人にぜひ薦めたいと思う作品を5作品」を選出。
二次選考:一次選考の結果から得票数10位までの作品がノミネート。
選考員はノミネート作品全てを読み、トップ3を選びその結果を集計し、年の一推し『マンガ大賞』は決定される。マンガ大賞の選考員は「マンガが売れることに直接の利害関係があるマンガ家さん本人や、編集者の方、ブックデザイナーなどの関係者の方々には、公正を期するために、選考員にはなっていただいていません。」とのこと。
昨年の大賞は『かくかくしかじか』東村アキコだった。